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2007年1月20日 (土曜日)

冬に一度は必ず見る映画・・・

今日は寒い一日。最高気温は7度。空はどんより曇り空。昼過ぎからは、パラパラ、時雨れて、さらに寒さ感が増したよう。

こんな日は、家で大人しくして、暖房の効いた部屋でぬくぬくとテレビなぞ、見て過ごすのが正解。しかし、今日は整体の日。昼から外出しなければならず、「家でぬくぬく作戦」は失敗に終わる。

さて、冬になると、必ず一度は見る映画というものがあって、これを見ないと冬が越せないというか、初詣の様な習慣になっている。その映画とは「私をスキーに連れてって」。1987年11月に公開されたホイチョイ・プロダクションズ制作の映画である。矢野(三上博史)と優(原田知世)のトレンディーな恋愛モノで、映画のあちらこちらに、ホイチョイならではのセンスが光る秀作。

スキーの楽しみ方を描いた「マニュアル映画」と言ってしまえばそれまでだけど、見ていて文句なしに楽しい。当時、スキーをしたことの無い僕でさえ「スキーって楽しそうやなあ」と思ったほどである(その後、ホントにスキーに行った)。まあ、時はバブル時代の始まりの頃とはいえ、しがない主人公のサラリーマンが、大きなガレージを持ってたり、ロッジを借り切ってパーティやったりなんて、今では突っ込みどころ満載なんですが、それはそれで面白い。今ではあまり見ることの出来なくなった娯楽映画です。

Watashi_snow

仕事を無理矢理終わらせた主人公・矢野が「ちゃんと検算したんだろうな?」などと課長から嫌みを言われつつ会社を飛び出し、自宅の広いガレージで愛車のタイヤをスタッドレスに交換する。スキー板を車のキャリアに積んだところに静かに「私をスキーに連れてって」のタイトル。ここまでは音楽は一切無し。エンジンをひと吹かしした後、三上博史がカセットテープを車のデッキに入れる、車のリトラクタブルライトがあがると同時に、ユーミンの「サーフ天国、スキー天国」がイントロから滑り出してくる。ここが、今見ても「かっこええなあ」と思う瞬間。

この映画の様々な場面に、上述の様な、「ニクイ仕掛け」「小粋な台詞」が散りばめられており、それをひとつひとつ、ジックリと確認しつつ、突っ込みしつつ鑑賞すると、実に楽しい。

しかも、BGMにユーミンの楽曲が実に効果的に使われているのが、これまた「楽しい」。ユーミンはこの映画の隠れた主役。「スキー天国、サーフ天国」「恋人がサンタクロース」「ブリザード」「A HAPPY NEW YEAR」、そして、インストゥルメンタルで「ロッヂで待つクリスマス」。どれもが、ユーミンの珠玉の名曲。

もうひとつ印象に残っているシーンは、「A HAPPY NEW YEAR」がバックに流れる(コレって、ちょっと希望と不安が交錯した雰囲気を盛り上げる小道具の役割を果たしている)。矢野と優、別々のスキー場で新年のカウントダウンが始まる。矢野は雪道に車を走らせる。優は意を決して、車を出そうとしている。そして、優が車を走らせようとしたその時、再会した二人。「あの・・・」と言ったきり言葉に詰まる彼女。ちょうどその時、新年を告げる仕掛け花火が音を立てた。彼女は、ニコッと微笑み、こう言ってぺこりと頭を下げる。「あの・・・、あけましておめでとうございます。今年も・・・、よろしくお願いします」。名セリフです。上手いよな〜。粋だよな〜。それにしてもこの映画の原田知世は可愛い。

ユーミンの曲は、それぞれのシーンを盛り上げていて、素晴らしい効果を上げている。ほんと、この頃のユーミンの曲って、季節感やその情景が浮かび上がってくるような曲ばかりで、聴いて一番楽しかった頃である。

こうやって、「私をスキーに連れてって」のことを書いていたら、なんだか、また、見たくなってきた。
 
 
 
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