看板に偽りありやな〜と思う
昨日、一日寝ただけあって、風邪の具合は大分良くなりました。でも、今朝は寒い。かなり寒い。テレビでは、今年はエルニーニョ現象が現れたっていってたけど、エルニーニョ現象が現れたら、暖冬になるんじゃないのかい。久し振りに毛糸のチョッキを着て、会社へ。
さすがに、昨日一日寝てたので、仕事をしてると、段々と疲れてくる。やっぱり、病み上がりは辛いよね。でも、夕方から会議があって、ちょっと遅くの帰宅である。あ〜、しんどかった。
最近、フュージョンのアルバムを聴き返している。特に、単発のフュージョン・アルバムって、なかなかマニアックなものが多くて、聴いていて面白い。自分のコレクションの中から、フュージョンの単発ものばかりを選んで、iPodに入れて聴いている。今日の通勤音楽は、Mike Mainieri & Friendsの「White Elephant」。1972年録音。初期クロスオーバー/フュージョンの名盤とされるものである。
「このアルバムから、フュージョンは始まった」なんて宣伝されることの多い、幻の名盤チックなアルバムであるが、この2枚組、聴き通してみると、このアルバムの、どこが「フュージョンの起源」なんだろう。う〜ん、解釈に窮するアルバムである。
まず、全編に歌が入る。いわば、歌ものフュージョンといっていいのか。歌ものといっても、R&B風あり、ルーツ・ロック風あり、軽いブルース風あり、AOR風あり、最後にはゴスペル風までが出てくる。「このアルバムから、フュージョンは始まった」の言葉につられて、バリバリ・テクニックのインストルメンタルものをイメージすると、完全にズッコケる。これ、中途半端なボーカル・アルバムでしょ。
但し、歌が入らない部分のインスト部分は、なかなかのもので、歌のバックの演奏も、その後のフュージョンを彷彿とさせるテクニック溢れるもの。この部分だけ聴けば、「フュージョンの起源」ともとれないこともないが、とにかく中途半端。その安易さは免れない。
Mike Mainieri(vo, key, perc)、George Young(as)、Michael Brecker(ts)、Ronny Cuber (bs)、Randy Brecker・Jon Faddis・Lew Soloff(tp)、David Spinozza・Joe Beck(g)、Tony Levin(b)、Steve Gadd・Donald MacDonald(ds)など、後のフュージョン界のスター達が参加しているので、「このアルバムから、フュージョンは始まった」になったのかなあ。きっとそうだろうな。
で、このアルバム、「看板に偽りありやな〜」と思います。フュージョン・マニアのコレクションには必要なアイテムですが、通常のフュージョン・ファンには、あえて手に入れる必要のないアルバムでしょう。ジャズ・フュージョン好きの上級者用アイテムですね、このアルバムは。
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