絵に描いたようなフュージョン
朝晴れていたんだが、夕方から雨。昨日も、朝晴れていたんだが夕方から雨。でも、昨日は帰りは雨が上がっていたので、傘を差さずにすんだのだが、今日は傘を差さざるを得ないほどの雨。傘、嫌いなんですよね。というより、雨が嫌い。う〜ん、うっとうしいなあ。
なんかこのところ多い雨のうっとうしさを一時でも忘れたければ、やはり、スカッとするフュージョンだろう。今日の通勤音楽、帰りは、デビッド・マシューズの「グランド・クロス」。デビッド・マシューズ率いるフュージョンのスーパー・プロジェクト「グランド・クロス」、1981年の録音。実はこれ日本企画によるもの。フュージョン史にその名を残す「エレクトリック・バード・レーベル」の優秀盤の一枚。
演奏のテクニックが凄い。サンボーン、ブレッカー兄弟、ガッド、マーカス、カールトンをはじめ、今では恐らく実現不可能な「キラ星のスター・プレイヤー」の共演。寄って集って「これでもか」と言わんばかりに、テクニックの限りを尽くしているのだから「凄い」。どうやったこんな演奏できるのって感じのバカテクの展覧会。「アフリカン・ラテン・リズム」をテーマにした目眩くフュージョンの宴。
それだけだと、テクニックひけらかしの「俺が俺が」のバラバラな「テクニックは凄いが内容のない」フュージョン・アルバムになりそうなんだが、このアルバムは「ならない」。デビッド・マシューズのアレンジとリーダーシップが素晴らしいからだ。特に、マシューズのアレンジは素晴らしい。テクニックひけらかしの中に、しっかりと芯が通って、適度なテンションが保たれている。マシューズのアレンジのおかげである。
この「グランド・クロス」、ジャケットは写真の様に、ちょっと「ゲテモノ」「キワモノ」で、ジャケットを見ただけだと、かなり「ひいて」しまうんですが(まあ買う気は起こらんわな)、内容は素晴らしいものがあります。フュージョン・ファンには「マスト・アイテム」だと思います。
このアルバムなんかは、「絵に描いたようなフュージョン」っていうんでしょうね。あの頃を思い出して、懐かしくもあります。
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