遠い冬の日の懐かしい思い出
寒い。昨日よりはましだが、でも寒い。特に、今日はかなりの曇天で、朝起きたら、まだ、外は薄暗い。でも、ちょっと、ロンドンの冬の朝って感じで、ちょっと嬉しくなっている自分が不思議だ。
寒くなると、ふと、フラッシュバックのように、思い出す学生時代の思い出が幾つかあるが、今日みたいな、濃い雲、かなりの曇天、寒い日、とくると思い出す高校時代の思い出。それも凄く嬉しくも、ちょっと悲しい、音楽に関する思い出。
高校1年生の夏、映画研究部の合宿で、先輩からEL&Pの「展覧会の絵」を聴かされて以来、ロックに走り、プログレ小僧と化した私、こと松和のマスター。当然、プログレ最初の第一歩は、EL&Pを聴きまくり。「恐怖の頭脳改革」を購入、「展覧会の絵」を先輩から借りて、「タルカス」をお年玉で買って、「トリロジー」を買って、プログレ小僧まっしぐら。まずは、EL&P、Pink Floydがお気に入り。
でも、EL&Pといえば、LP3枚組「レディース&ジェントルマン」が欲しい、聴きたい。でも、当時、5100円じゃあ、おいそれ手に入らない。正月のお年玉もかなりのLPに化けて、もう底を突き始めている。なんとかして、EL&Pの「レディース&ジェントルマン」が聴きたい。当時、僕が所属していた、かの映画研究部はプログレ、というよりは当時はハード・ロック、ブリティッシュ・ロックが主流。プログレどころではない。
そうして、悶々としていたら、同じクラスの同級生のYが「俺、持ってるで。取りに来るか〜」。そう、その日は土曜日。持ってきて貰うにしては、日曜日が長い。「えっ、ええんか。じゃあ、家帰ってから、お前んとこ行くわ」。Yの家は、僕の家から歩いて20分ほどのところにある。思い出せば、とても寒い一日だった。寒い中、20分歩いて、Yの家へ。このY、すごく良い奴で「これ、とりあえず、聴いてくか〜」。そりゃ〜、聴きたいですよ。ということで、Yの部屋で、一通り「レディース&ジェントルマン」を聴いた。素晴らしかった。Yの部屋で「レディース&ジェントルマン」を聴きながら飲んだ珈琲は美味かった。
そして、Yに借りた「レディース&ジェントルマン」を大事に抱えて、寒い道を帰った。心は暖かかった。でも、寒かった。Yに「レディース&ジェントルマン」を借りて帰ったその晩、熱を出して寝込んだ。それがまた、運悪く流感だった。次の日から、3日ほど寝込んだ。当然、その間は「レディース&ジェントルマン」はお預けである(笑)。う〜ん、遠い冬の日の、とても懐かしい、なんだか胸がキュンとなるような思い出である。
さて、このEL&Pの「レディース&ジェントルマン」、如何に凄いライブ・アルバムなのか、それは明日のブログに続く〜。
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