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2006年12月22日 (金曜日)

僕をジャズに導いた名盤・その1

最近、曇り空が多い。気象庁のレポートによると、今年はエルニーニョ現象が発生しているらしい。エルニーニョ現象が出た冬は、暖冬傾向、かつ、曇り空が多いと言われる。でも、まだ、暖冬やなあ、って感じはしない。でも、今年の12月は、曇り空が多い。スカッとした晴れが無いと、なんだか心までが憂鬱になる。

さて、ぼやきはさておき、今月の20日の「今月の配給CD」について昨日書いたが、ジャズのCDも相当充実したコレクションとなって、ウハウハである。特に、アトランティック・レーベルの紙ジャケ・コレクションは、かなり充実した内容で、もう狂喜乱舞の世界である。

Pyramidとりわけ、モダン・ジャズ・カルテット(以下MJQと略す)の「ピラミッド」の紙ジャケには大満足。幾度、プラケースで妥協しようとしたことか。その度に「そのうち、紙ジャケがでる。焦ったらあかん。我慢するんや〜」と心で唱えて、グッと我慢。そして、今月の20日、満願達成。遂に、あのLP盤と同じ、コーティングののった重厚なジャケットが、紙ジャケで戻ってきた。手に取るだけで、ニヤニヤ。

実は、このMJQの「ピラミッド」ってアルバムは、僕をジャズの世界に導いてくれたジャズ・アルバムの一枚である。このアルバムを大学1年生の時、友人の部屋で聴かせてもらった。それまで、僕はジャズについては、FM放送でたまに聴くことはあっても、自分でアルバムを持っていた訳でもなく、それほど、興味があった訳でもなかった。

ジャズはええぞ、と僕にジャズを勧めながら、その友人はなにを思ったか、このMJQの「ピラミッド」をかけた。このアルバムって、MJQのアルバムの中でも「渋め」の名盤で、MJQを初心者に紹介する時には、まず出てこない「隠れ名盤」である。これが、当時、僕には衝撃だった。当時、ジャズの印象と言えば、黒人の音楽で、熱くて、ファンキーで、テクニカルで、ちょっと猥雑で俗っぽい音楽、なんていう先入観があった。それが、である。

全曲に渡ってあきさせない選曲とアレンジ。選曲は、基本的にはメンバーのオリジナルかスタンダード。それらの曲を彼らは、クラシックの室内楽的な緻密精巧なアレンジと、ジャズ特有のインプロビゼーションを混在させて、ワン・アンド・オンリーな楽曲を提供する。まるでバッハを思わせる、対位法的なアンサンブルの高尚さでグッと惹きつけ、ブルージー極まりないアドリブが炸裂する。この「ピラミッド」での、冒頭の「Vendome」に始まり、2曲目の「Pyramid」、3曲目「It don't mean a thing」がとにかく素晴らしい。

このアルバムを聴いて、ジャズに対する認識がガラッと変わった。もともと、ロックの世界でも、インスト好きだったこともあるが、これだったら、ジャズも良いかもしれない。そう思って、友人の家を出た帰り、その足で、生まれて初めてジャズのアルバムを買った。そのアルバムが、MJQの「ジャンゴ」。

この「ピラミッド」に、あの時、出会わなかったら、今、ジャズを聴いていなかったかもしれない。今、聴いても、この「ピラミッド」、最高です。MJQのアルバムの中で、もっと評価されていい作品です。
 
 
 
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コメント

あああああ・・・。
ピラミッドだ~~(^^)。
まだ聴いてないんですよ~~。

私も、店頭で初めて買ったジャズアルバムはMJQのジャンゴでした。
でも日々の生活に追われ、その後十数年のブランクの後、やっと本気で聴き始めたという~。
ああもう、今度絶対聴きますっっ!>ピラミッド

yurikoさん、お久しぶりです。松和のマスターです。

yurikoさんもお忙しいそうですね。
お体にはくれぐれも気をつけて下さいね。

いや〜、奇遇ですね。yurikoさんも、初めて買ったジャズアルバムが
「ジャンゴ」ですか。あのアルバムのジャケットに、ジャズ初心者を
惹きつける何かがあるんでしょうか(笑)。

「ピラミッド」は良いですよ。この「ピラミッド」にも「ジャンゴ」が
再演されていますが、僕は、こちらの「ジャンゴ」の方が好きです。
隠れた名演だと思います。

最後に、MJQのお勧めアルバムを2つ。「ヨーロピアン・コンサート」と
「ラスト・コンサート」(実際は「ラスト」にならなかったけど・・・)。

この2つのライブ・アルバムが、彼らの裸の姿を伝えます。
やっぱり、彼らは、熱くてブルージーなジャズ演奏家だったことが
良く判って、思わず口元が緩みます。

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