こんなピアノ・トリオはいかが?
今日は夕方までは、暖かい穏やかな一日だった。夕方からは、冷たい西風が吹き始めた。明日は寒いみたいだ。
さて、穏やかな一日の中で、ゆっくりとした時間を過ごした訳だが、こんなゆったりとした時間の中では、ジャズ、それも、穏やかで優しくて聴き易い、それでいて、そこはかとなくパンチの効いた「ピアノ・トリオ」が良い。
と言うわけで、今日のお勧めは、CHRISTIAN JACOB(クリスチャン・ジェイコブ)の「Contradictions」。最近の日本のレコード会社やレーベルが出すジャズは何か面白くない。内容は悪くない。でも、ワクワクするなにかが無いというか、オッと思うような意外性が無いというか、日本のレコード会社やレーベルが出す新譜って、聴く前から、内容が想像できるというか、ワンパターンというか、面白みに欠けるものが多くなってきた気がする。
それでも、日本のジャズ評論家の方々は、こぞってこれら日本のレコード会社や日本のレーベルが出す新譜アルバムを高評価する。実に不思議だ。「本当にこのアルバムが良いと思ってんの?」と直接、訊きたくなるような評論を平気で出す一部のジャズ評論家には、ちょっと呆れている。そういう訳で、最近は、ジャズの新譜については、日本制作盤は購入せずに、輸入盤を中心に、ちょくちょく聴いている。
そんな中で、久々に気持ちの良いピアノ・トリオのアルバムに出会った。それがCHRISTIAN JACOB(クリスチャン・ジェイコブ)の「Contradictions」。
この「Contradictions」は、クリスチャン・ジェイコブによるペトルチアーニ曲集。ペトルチアーニの作曲した曲を中心に構成した、ピアノ・トリオのアルバム。ペトルチアーニがお気に入りの僕としては、ちょっと期待をして、そそくさとiTMSからダウンロード。これが、期待に違わぬ素晴らしいアルバムである。
しっかりと芯のある柔らかなタッチが生み出す、明るく輝かしい音色。とにかく、ジェイコブのピアノが、シンプルで判りやすくて、明るくて綺麗で申し分ない。もう少し、個性が前へでれば、影があれば、と思わんでも無いが、ペトルチアーニの曲は、明るくて軽快で、心地よい旋律を伴った曲が多いので、意外と、単純に「シンプルで判りやすくて、明るく、綺麗なタッチ」の方が、しっくりくる。バックのTrey Henry(b)・Ray Brinker(ds)のサポートも堅実かつシンプルで好感が持てる。輸入盤なので、一般のCDショップでは入手は困難だけど、diskUNIONやタワレコのネットショップで手に入ります。
これから寒い日が続きます。寒い日は無理して外出せずに、暖かい部屋の中で、ゆったりと読書でもしながら、BGMに、こんなピアノ・トリオはいかかでしょうか?
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
« 実は好きだったりするもの・・・ | トップページ | きっぱりと冬が来た・・・・ »
コメント