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2006年12月の記事

2006年12月31日 (日曜日)

年末にしみじみ聴くロック

さて、大晦日です。今日の大晦日から正月は、うちの嫁はんの実家で過ごすことになります。寒いだろうなあ。でも、掘り炬燵があるので大丈夫。大晦日の夜は「紅白歌合戦」を観るんだろうな。どうしても、子供の頃からの習慣なので、他の番組ではどうも「いけない」。

さて、早いもので、このブログを始めて今月で9ヶ月になります。私のとりとめの無い「アルバム紹介」や、日常の出来事におつき合い頂いている皆さん、ありがとうございます、というかご苦労様というか、感謝の気持ちでいっぱいです。アクセス数も、お陰様で、1万アクセスを越えました。

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最初、反響がほとんどなかったので、途中でやめようかとも思いました。ですが、ブログを続けるのは、いろいろな意味で自分の為になると、自らを説得しつつ、今日にいたった次第です。今でも皆さんから、コメントを頂ける機会は少ないですが、アクセス数や訪問者数を見ていると、今日も日本のどこかで、このブログを読んでいる方が、一日平均30人はいるかと思うと、やっぱり続けなあかんな〜、なんて励まされることが良くあります。

時には、記録とホームページ(バーチャル音楽喫茶「松和」)の宣伝のために書けばいいやという居直りの気持ちもありました。でも、少なくとも、ジャズの好きな方や70年代ロックの好きな方に、なにか楽しい話題やちょっと役立つ情報をお送りできれば、と思いながら、何とかここまで続けることができました。今後も、こんな感じでこのブログを運営していきます。興味のある方は是非とも末永く、おつき合い下さいね。

さて、ちょっと湿っぽくなりました。閑話休題。昨日は「年末にしみじみ聴くジャズ」と題して、年末の雰囲気にフィットしたジャズの名演をご紹介しました。では、70年代ロックには、そんなものあるんかいな、と思いながら、ふと、あるアルバムを思い出しました。大晦日の夜、押し詰まって聴く歌って、「紅白歌合戦」の最後に皆で歌う「蛍の光」ですよね。この「蛍の光」のフレーズが、いきなり出てきて、ちょっと失笑してしまうアルバムがあります。

エリック・クラプトンの「There's One in Every Crowd(邦題・安息の地を求めて)」。このアルバムは、クラプトンの数あるアルバムの中でも、いわゆる商業的な成功は収めてないが、クラプトンのディープなファンの中で人気が高いという、いわゆる「隠れた名盤」です。ちなみにジャケットの犬はクラプトンの当時の愛犬です。

さて、このアルバムのラスト「Opposites」という曲の中で、その後半の間奏の部分で「蛍の光」の一節がアドリブで出てきます。最初、聴いた時はビックリしました。実は、この「Opposites」という曲の収録が、大晦日だったらしいんですね。それで、クラプトンはジョークで、アドリブに「蛍の光」の一節を入れた、ということらしいです。まあ、その時はジョークで良いんでしょうけど、あれから約30年経った今、クラプトンの名盤として記録に残っているなんて、当時のクラプトンは想像もしなかったでしょうね。

学生時代、ラスト曲に「蛍の光」が入っているという理由だけで、よく大晦日に聴きました。でも、最近は「とんと御無沙汰」。久し振りに今日は聴いてみようかな。

皆さん、良いお年を。来年もよろしくお願いいたします m(_ _)m。



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2006年12月30日 (土曜日)

年末にしみじみ聴くジャズ

いや〜、寒いですね。今日には強い季節風はおさまる、という気象庁の予報だったが、どうしてどうして、千葉県北西部地方は、夕方までビュービュー吹いていましたぜ。寒いの何のって、外へ出る気力も出ないほどの寒さ。よって、今日は家で、iTunes と格闘していた。

さあ、いよいよ、今年も後2日。今年を振り返ると、今年ほど個人的に劇的な年は久し振り。自分の置かれた立場にとまどったこともあったけど、自分でも絶賛したくなるほど、今年はギリギリのところで「ツイていた」。もう、これしかない、というピンポイントで、様々な偶然の出来事が重なって、自分にとって「最悪の状況」が、「まあまあの状況」まで変化したのには驚いた。人間的に劣ってはいるが、権力を持っている人間に、自分の人生を翻弄されるのは許せない。よって今年の事は絶対に忘れない。

Know_what_i_mean閑話休題。さて、年末になると、「ああ、今年も終わりだなあ」としみじみするんだが、そんな「しみじみ感」にピッタリとフィットする曲を選んで流したりすると、年末感がさらに増幅されて、さらに「しみじみ」してしまって、心が爽やかになっていく。そんな、ジャズの曲のひとつが、キャノンボール・アダレイ・ウィズ・ビル・エヴァンスの「ノウ・ホワット・アイ・ミーン」の中にあるんですよ。


このアルバム、豪快でファンキーなサウンドのキャノンボールが、リリカルで繊細なビル・エヴァンス(p)、そしてMJQの堅実で職人芸なリズム隊パーシー・ヒース(b)とコニー・ケイ(ds)という、かなり異色な顔合わせながら、しみじみとした歌心に富んだプレイを聴かせる「隠れた名盤」のひとつ。組み合わせを見ただけでは判らない「組み合わせの妙」が楽しめる。

このアルバムの中の2曲目「グッドバイ」。これが、実に「しみじみ」くるのだ。この演奏は「秀逸」。キャノンボールの泣きのアルトと、エヴァンスのロマンティックなピアノが素晴らしい相乗効果を出して、そして、この曲の持つ「しみじみ感」を増幅して、聴き終えた後、ドップリと「しみじみ」してしまう。今年を振り返り、来年に想いを馳せる「きっかけ」作りに良い曲です。僕も、この曲は年末によく聴く曲です。

追伸ですが、このアルバム、「ワルツ・フォー・デビイ」もとっても良い出来です。エヴァンスの美しいピアノと、明るいトーンで軽く出ながら次第にエモーショナルなってくるキャノンボールのソロが素晴らしい。ファンクの商人などと陰口を叩かれたキャノンボールですが、そんな陰口が如何に的はずれなのか、この曲を聴けば判ります。可愛いキャノンボールのポジティブなアルトも良いですよ。
 
 
 
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2006年12月29日 (金曜日)

2日続けて、臨時休業。

バーチャル音楽喫茶『松和』から、皆様へ。
すみません。今日も「臨時休業」です。

本業の方で、夕方、定時時間以降、納会がありまして、それに出席しなければならず、しかも、その納会の後、もしかしたら、流れで飲みに行くこともあるのかと (^_^;)。

もし、飲みに行くことになったら、昨日と同じパターンになってしまうのかと思われます。しかも、結構、酒が入っていると思われますので、まともなブログが書けない恐れも。

ということで、今日も「臨時休業」です。
あしからず m(_ _)m。


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2006年12月28日 (木曜日)

今日は臨時休業で〜す。

申し訳ありませんが、今日は、本業の方で、忘年会があって、バーチャル音楽喫茶『松和』は、臨時休業させ頂きます。

またまた、19時30分からと遅い時間のスタートですので、家に帰り着くのは早くて23時過ぎ、もしも、2次会につかまったら、午前様必至でございます。遅くなると、かえって電車が混むので、早く帰りたいんですがね。なんせ、スタート時間が遅すぎる。

ということで、今日は「臨時休業」。

実は、明日も、夕方から会社の納会で「臨時休業」になります。
今日、明日と申し訳ありません m(_ _)m。


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2006年12月27日 (水曜日)

僕をジャズに導いた名盤・その4

なんだ、この暖かさは。この時期に、東京は最高気温約20度。しかも、夕方から激しい風。この風も台風並みじゃ〜。しかも、明日は急速に寒くなるときてる。これはしんどいぞ。皆さん、風邪ひくなよ〜。

さて、「僕をジャズに導いた名盤」最終回その4である。これも、昨日、お話しした「僕だけの秘密の喫茶店」に舞台は立ち戻る。あれは、5月の終わり、初夏の風が吹き抜ける晴れた日の夕方のことである。

Now_he_singsいつもは、友人達とつるんで、大学の正門前、桜通りに面した、喫茶「みちくさ」に入り浸って、好きな音楽をかけてもらったり、テレビゲームをしたり、店が忙しい時はいろいろ手伝ったりした。おばさんは、すごくいい人で、僕等の「お袋さん」だった。大好きな喫茶店だった。それでも、たまに、一人になりたい時があって、そういう時は、友人に気がつかれずに「ふけて」、例の「僕だけの秘密の喫茶店」に直行した。

今でも不思議なんだが、この「僕だけの秘密の喫茶店」、大学から、かなり近い距離にあるのにもかかわらず、大学生がいない。いるのかもしれないが「がさつ」な大学生は皆無。恐らく、この喫茶店の雰囲気と、珈琲の値段の高さ(ブレンドが当時600円だったと記憶している)が原因だったのだろうか。とにかく、大学が近いのにも拘わらず、異空間だった。

5月の終わり、夕方の西日が喫茶店の中に差し込む。金色の光が差し込む中、このアルバムが流れてきた。チック・コリア(Chick Corea)の「ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス」である。ファンキーっぽくない、黒くない、それでいて、そこはかとなく「粘り」があって、スパニッシュの雰囲気がほのかに漂う、幾何学的な展開ではあるが、決して、理屈っぽくない。ファンタジーとロマンティシズムの香りがあるが、甘くなく、流れもしない。硬質のタッチではあるが、固くない。こんなピアノがあるんだと驚いた。自分でもピアノを弾いてきたんで判る。というか、僕が、ジャズ・ピアノを弾くのなら、こんなピアノを弾きたい。強く、強く感じた。もう、それから、チック・コリア命である。

純ジャズからフュージョンまで、コンセプトがコロコロ変わって、一貫性が無い、とか、売らんが為の商業主義の臭いがする、とか、まあ、あれこれと、硬派のジャズ・マニアの方々から批判されるチックではあるが、僕みたいなファンからすると、色々なコンセプトのアルバムが聴けて、色々なコンセプトに対応する才覚があって、それが水準以上ときているんだから、言うこと無し。まあ、ファンとはそんなもんである。僕は今でも、一番好きなジャズ・ピアニストは、チック・コリアである。

MJQの「ピラミッド」、キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」、ビル・エバンスの「ポートレイト・イン・ジャズ」、そして、チック・コリアの「ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス」。このアルバム4枚が、僕をジャズに導いた、僕を「完璧なまでにジャズに導いた」名盤4枚である。

音楽も人生も、偶然の出会いによって、その運命が変わっていく。僕は「良い出会い」に恵まれたと思っている。
 
 
 
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2006年12月26日 (火曜日)

僕をジャズに導いた名盤・その3

大荒れの天候である。これはもう台風である。横なぐりの強い雨と風。会社からの帰りは、台風の土砂降りの中での帰宅である。しかし、なんだか暖かい。明日は、最高気温が20度くらいまで上がるとか。これもエルニーニョの影響か。今も外は強い風と土砂降りの雨である。翌朝は雨は上がるだろうか。

さて、クリスマス・イブ、クリスマスをはさんで、「僕をジャズに導いた名盤」シリーズ、その3回目である。友達に紹介された2枚のアルバムだけで、ここまでジャズにのめり込むとは考えにくい(でしょ〜)。もっとインパクトのある出来事がいくつかあった。

Portrait_in_jazz_1ジャズを紹介してくれた大学の同級生は、後で判ったのだが、友人と呼ぶには、あまりに酷い人格をしていた。友人として付き合い始めて半年で、その彼の「化けの皮」がはげた。人として考えられない仕打ちを受けた。当然、絶交である。でも、ジャズは聴き続けた。ジャズの専門雑誌「スイング・ジャーナル」も毎月買って読んだ。当時は、数も少なく、高価だったジャズ入門書も何冊か購入し、何度も読んだ。


そして、5月19日のブログでご紹介した、大学近くの「僕だけの秘密の喫茶店」に出会う。そのブログの一節を再掲すると、

「大学の小径を抜けて、細い路地のような坂道を、川に向かって降りていく。坂の途中に、真っ白な壁の洋館が建っており、その白壁の向こうには、青々とした芝生の庭があって、その一角、趣のある古木の扉の向こうに、その喫茶店はあった。その中は、古い木調の雰囲気に囲まれた、15人程度しか座れないコンパクトなスペースで、オシャレな観葉植物があしらわれたその雰囲気は、学生街の雰囲気ではなかった。シックな大人の雰囲気だった。この喫茶店は、粗雑な友人達とは決して訪れない、僕だけの秘密の喫茶店だった」。

この喫茶店は、BGMとして、ジャズとフュージョンをかけていた。大学2年生の春、ジャズを聴き始めて10ヶ月。ここで初めて、ビル・エバンスに出会った。あの名盤中の名盤「Portrait in Jazz」(写真)である。印象派のようなリリカルなピアノの音色、それでいて力強いタッチ。ベースとドラムとがピアノと対等に向き合うようなインタープレイ。「凄い」と思った。このアルバムは何だ、と思った。店のカウンターの向こう、ステレオの横に立て掛けてあるジャケットを探した。

「ビル・エバンスの『ポートレイト・イン・ジャズ』よ、これは」、とオーナーの声がした。オーナーは、なんで、こんな所で、こんな女性が、喫茶店をお守りしているかが不思議なほど、とても品の良い、美しい、物静かな妙齢の女性だった。「これが、ビル・エバンスか」、しばし時を忘れて、このアルバムに聴き入った。これは、もう「芸術音楽」で、ジャズの神髄を初めて体感した感じがした。あの時の感動は今でも忘れない。

それから、「僕だけの秘密の喫茶店」を訪れる度に、そのオーナーは、彼女は、少し微笑みながら、ビル・エバンスを何も言わずにかけてくれた。「ワルツ・フォー・デビー」「エクスプロレイションズ」「インタープレイ」「サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」等々、ビル・エバンスの代表的な作品は、この「僕だけの秘密の喫茶店」で勉強させてもらった。

僕が、ここまでジャズにのめり込む「きっかけ」には、あの「僕だけの秘密の喫茶店」でのジャズ体験、フュージョン体験がある。今から思えば不思議な出会いなのだが、今でも時々、あの隠れ家の様な「僕だけの秘密の喫茶店」を思い出す。あのオーナーは今、何をしているのだろうか。
 
 
 
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2006年12月25日 (月曜日)

ロックのクリスマス・アルバム

朝の3時に目が覚めて、そのまま寝付けず、ウツウツしてたら6時。おかしいなあ。なんで寝付きが悪いのか。ということで、とにかく寝不足で機嫌が凄く悪い一日。加えて、今朝は寒い。北風が重くて寒い。ということで、機嫌が凄く悪い一日。

機嫌の悪い頭で、ふと考える。70年代ロックの有名なバンド、ミュージシャンで、クリスマス・アルバムを作ったヤツっていないなあ。確かに、レッド・ツェッペリンが奏でるクリスマス・ソングなんて想像できないし、ディープ・パープルがハードに決める「ホワイト・クリスマス」は想像できない。

プログレの連中だと、やりそうなものだが、そういえば、EL&Pの「夢見るクリスマス」というのがあったぞ。原題は「I believe in Father Christmas」だから、サンタクロースを信じている、という意味かあ。聴いたことがあるが、「あぁ、これでEL&Pも終わったなあ〜」と思ったものだ。

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確かに、70年代ロックに、まっとうなクリスマス・アルバムが無い。まあ、ロックの連中が、可愛い雰囲気で「クリスマス・ソング」を歌ったら、それだけで気持ちが悪いか。でも不思議やなあ。R&Bやポップスの世界では、「クリスマス・アルバム」って良くあるのになあ。なんで、ロックだけないんやろか(完全に寝不足モード)。

しかし、70年代ロックの世界で、とっておきのクリスマス・ソングが1曲だけ、ある。ジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」、原題が「Happy Christmas (War is Over)」。「Happy Xmas Kyoko, Happy Xmas Julian」と、ジョンが囁く声でスタートする。Yokoじゃないぞ、Kyokoだぞ。曲が始まってからの盛り上がりは、さすがに、フィル・スペクターのプロデュース。ここでのウォール・オブ・サウンドは楽器で無くて、コーラスで盛り上げる。荘厳な雰囲気。心にジーンと響く音。

1969年12月、ジョンはヨーコとともに、平和キャンペーン「WAR IS OVER」を展開。全ての戦争の終結と楽しいクリスマスを願うメッセージを発信した。そして、1971年、この永遠のクリスマス・ソング「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった) 〜Happy Christmas (War Is Over)」をリリース、平和への祈りを歌う。現在では、世界的なクリスマスの定番ソングとなっている。

僕のとっておきのクリスマス・ソング。 これだけは、中学時代から、ずっとずっと変わらない。
 
 
 
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2006年12月24日 (日曜日)

クリスマス・イブに想うこと

今日はクリスマス・イブ。昨日までは、全然、そのそぶりも無かったんだが、今朝、うちの嫁はんが「やっぱり、クリスマス・ケーキ、買いに行く?」と問うので、それは当然ではないか、とすかさず思う。なぜって、僕は、学生の頃から「季節もの」や「旬のもの」を大切にする習慣があって、クリスマスも今や「季節もの」、クリスマス・ケーキも今や「旬のもの」ではないか。

昔の人は、旬(しゅん)の初物(はつもの)にであうと「七十五日長生き」と言って、旬の初物の果物野菜を神に供えたり、手を合せていただき、じっくりと物の旬をかみしめたものである。クリスマス・ケーキも同様である。ただ、デパートも昼からは混むので、午前中、早々にデパートへ。

Christmas_portrait午前11時にデパートに着いたのだが、結構、地下の食料品売り場は混んでいる。ケーキが飛ぶように売れてました。面白いので、いろいろ見て歩くと、今は、オードブルとか、パーティー用の食料品など、クリスマスに関わる食べ物、調理品って、全て、売ってるんやねえ。もう世のお母さん方が、家で家族相手に腕をふるうことはなさそうな雰囲気にビックリ。でも、美味しそうなチョコレート・ケーキをゲットしてご満悦。


午後は、整体に行って、その往き帰り、ウォーキングがてら、街の様子を観察して歩く。すると、夏まであった銭湯が突如無くなっていたり(あの煙突って、そんなに簡単に取り壊せるのか〜?)、古い住宅地の中で頑張っていた小さなスーパーが取り壊されて、すっかり平地にされていたり、かと思えば、静かな住宅地の片隅に、お洒落で可愛いマッサージ屋さんができていたり。なんだか、歩いているうちに「しんみり」してしまって、クリスマス・イブの昼下がり、「生々流転」という言葉をしみじみ感じました。

さて、クリスマス・イブに、「生々流転」を感じるなあ、としんみりしていても仕方がないので、せめて音楽でもパッとクリスマスらしく行こうと、カーペンターズの「Christmas Portrait」を聴く。いかに仕事に忙殺されている中での、企画物の「クリスマス・アルバム」とはいえ、あのリチャード・カーペンターが手を抜くはずがない。

お得意のリチャードの弦のアレンジが冴え渡り、ゴージャズかつ重厚なオーケストラにのって、朗々と唄うカレン・カーペンター。仕事に忙殺されて精神的にも疲れていたカレンですが、クリスマス・ソングを唄う彼女は心なしか楽しそう。選曲もアルバム全体の流れもなかなか良い。そして、あのカーペンターズのアルバムに独特のエコー処理も、その効果を最大限に発揮して、良い内容の、カーペンターズならでは「クリスマス・アルバム」に仕上がっていて立派です。

でも、そのカレンも亡くなって久しいなあ、と「しんみり」しそうになるのを、「いやいや、今でもこうやって、カレンのボーカルを楽しんでいる人間がいるんだから、それはそれなりに、カレンは幸せなんだ」と思いなおして、明るく過ごそうクリスマス(笑)。

この1年を振り返って、お世話になった人たちに感謝しつつ、そして、このバーチャル音楽喫茶「松和」にご来店くださった皆様に感謝しつつ、「メリー・クリスマス」。
 
 
 
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2006年12月23日 (土曜日)

僕をジャズに導いた名盤・その2

いや〜、久し振りにスカッと晴れたねえ。こちら、千葉県北西部、快晴でした。このところ、曇り空が続いていたので、今日の青空は、実に気持ちが良い。しかも、ちょっと暖かかったので、もういうこと無し。久し振りの麗らかな冬の日、って感じでした。

さて、昨日、「僕をジャズに導いた名盤・その1」で、MJQの「ピラミッド」との出会いを書きましたが、なかなか、このMJQとの出会いだけで、ジャズにのめり込むには、ちょっと無理があります。当時、僕が大学1年の時には、他に、僕をジャズに導くような出来事が立て続けに起こります。その度に、名盤と言われる「優れもの」に出会えたことを、今では幸運だったと思ってます。

Koln_concert幼稚園から中学1年生までの8年間、クラシック・ピアノを、かなりハードな感じで習っていて、ピアノについては、ちょっと普通の人よりは、様々な知識とノウハウを持ち合わせている。その関係もあって、ロックを聴くにしても、大半のロック小僧が憧れた「エレキ・ギター」に執着することなく、僕の場合は、ピアノの他、シンセサイザーやハモンド・オルガン等のキーボードが大のお気に入りだった。


当然、ジャズについても、ジャズ・ピアノに出会わなければ、ここまで、のめり込むことも無かったかもしれない。当時、ジャズといえば、ジャズの楽器に関する印象は、トランペット、テナー&アルト・サックスが中心の印象があって、それらの楽器を大きな音で吹き鳴らす、てな感じが僕の中でもジャズだった。だから、「ちょっとうるさくて」「ちょっと猥雑で」「俗っぽい」音楽、という先入観はここから来ている。

しかし、昨日書いた、大学の友人の家で聴かされた、もう一枚の名盤が、キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」。キース・ジャレットのフリー・インプロビゼーションなソロ・ピアノである。これには、ビックリした。ジャズの主たる楽器の中に、僕の大好きなピアノがあった、ということ。そして、そのピアノが、「ちょっとうるさくて」「ちょっと猥雑で」「俗っぽい」印象とは正反対の、「繊細かつダイナミック」「芸術のレベルに昇華された内容」「クリスタルでメロディアス」なキースのソロ・ピアノに度肝を抜かれた。

キースの「ケルン・コンサート」を聴いて、僕はジャズを完全に誤解していたことに気がついた。それどころか、ジャズって、結構、奥が深くて、懐が深くて、芸術と呼ばれるべき内容を内包していることに、直感的に気がついた。決して、聴きやすいばかりではない、ヒネリとスパイスが効いた、とっつきにくい部分もあるが、これは面白い音楽のジャンルだと直感した。

ということで、僕の最初のお気に入りのジャズ・ピアニストは、キース・ジャレット。当然、彼のアルバムを買い漁る訳だが、1970年代の彼のフリーな演奏と、あの独特の「唸り声」に悩まされながら、彼のピアノの奥にある「ロマンチシズム」と「ジャズの伝統」と「個性と才能とアイデア」を聴き取って、更に、ジャズの深み、はまり込んでいくのであった。
 
 
 
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2006年12月22日 (金曜日)

僕をジャズに導いた名盤・その1

最近、曇り空が多い。気象庁のレポートによると、今年はエルニーニョ現象が発生しているらしい。エルニーニョ現象が出た冬は、暖冬傾向、かつ、曇り空が多いと言われる。でも、まだ、暖冬やなあ、って感じはしない。でも、今年の12月は、曇り空が多い。スカッとした晴れが無いと、なんだか心までが憂鬱になる。

さて、ぼやきはさておき、今月の20日の「今月の配給CD」について昨日書いたが、ジャズのCDも相当充実したコレクションとなって、ウハウハである。特に、アトランティック・レーベルの紙ジャケ・コレクションは、かなり充実した内容で、もう狂喜乱舞の世界である。

Pyramidとりわけ、モダン・ジャズ・カルテット(以下MJQと略す)の「ピラミッド」の紙ジャケには大満足。幾度、プラケースで妥協しようとしたことか。その度に「そのうち、紙ジャケがでる。焦ったらあかん。我慢するんや〜」と心で唱えて、グッと我慢。そして、今月の20日、満願達成。遂に、あのLP盤と同じ、コーティングののった重厚なジャケットが、紙ジャケで戻ってきた。手に取るだけで、ニヤニヤ。

実は、このMJQの「ピラミッド」ってアルバムは、僕をジャズの世界に導いてくれたジャズ・アルバムの一枚である。このアルバムを大学1年生の時、友人の部屋で聴かせてもらった。それまで、僕はジャズについては、FM放送でたまに聴くことはあっても、自分でアルバムを持っていた訳でもなく、それほど、興味があった訳でもなかった。

ジャズはええぞ、と僕にジャズを勧めながら、その友人はなにを思ったか、このMJQの「ピラミッド」をかけた。このアルバムって、MJQのアルバムの中でも「渋め」の名盤で、MJQを初心者に紹介する時には、まず出てこない「隠れ名盤」である。これが、当時、僕には衝撃だった。当時、ジャズの印象と言えば、黒人の音楽で、熱くて、ファンキーで、テクニカルで、ちょっと猥雑で俗っぽい音楽、なんていう先入観があった。それが、である。

全曲に渡ってあきさせない選曲とアレンジ。選曲は、基本的にはメンバーのオリジナルかスタンダード。それらの曲を彼らは、クラシックの室内楽的な緻密精巧なアレンジと、ジャズ特有のインプロビゼーションを混在させて、ワン・アンド・オンリーな楽曲を提供する。まるでバッハを思わせる、対位法的なアンサンブルの高尚さでグッと惹きつけ、ブルージー極まりないアドリブが炸裂する。この「ピラミッド」での、冒頭の「Vendome」に始まり、2曲目の「Pyramid」、3曲目「It don't mean a thing」がとにかく素晴らしい。

このアルバムを聴いて、ジャズに対する認識がガラッと変わった。もともと、ロックの世界でも、インスト好きだったこともあるが、これだったら、ジャズも良いかもしれない。そう思って、友人の家を出た帰り、その足で、生まれて初めてジャズのアルバムを買った。そのアルバムが、MJQの「ジャンゴ」。

この「ピラミッド」に、あの時、出会わなかったら、今、ジャズを聴いていなかったかもしれない。今、聴いても、この「ピラミッド」、最高です。MJQのアルバムの中で、もっと評価されていい作品です。
 
 
 
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2006年12月21日 (木曜日)

今月の配給CDでございます

寒いねえ。朝、起きて身支度を整えたら、一階のロビーのポストまで、朝刊を取りに行くのが日課なのだが、この時が一番寒い。今日は、冷たく重たい北風が吹いていて、エレベーターを待っているだけで、凍えそう。しかも、今日は、一日、どんよりとした曇り空。冬の曇り空ほど、心が沈むものはない。

しかし、今月の20日は、CDの発売の集中日。今月も、タワレコとアマゾンから、今月CDの配給が送られてきました。だから、今日は結構、機嫌が良いんですよね。ジャズとロック、それぞれ、数枚ずつ送られてきたんですが、ロックの方は、ジョージ・ハリソンの「Dark Horse」「Extra Texture」「Brainwashed」の3枚。

Dark_horceこれで、最初の訳の判らんインストものと、2枚目の、これも訳の判らんシンセサイザーものを除いて、ジョージのアルバムは全て揃ったことになる。ふっふっふっ。ビートルズ・メンバーのソロには、結構あるのだが、「これは、どうしても聴けんなあ」とか「これはどうしても買えん」もしくは「買う必要が全く感じられない」アルバム以外、アフター・ビートルズのアルバムは、ほぼ集めたことになる。長い道のりであった。


早速、「Dark Horse」「Extra Texture」「Brainwashed」の3枚は、iPodに放り込んで、昨日から聴いているが、やっぱり「Dark Horse」「Extra Texture」の2枚は、それなりやなあ。「Dark Horse」は、練り込みがたらんなあ。ツアーで忙しかったんやろうなあ。でも、6曲目「Ding Dong, Ding Dong」が激しく懐しかった。やっぱり、この曲、好きやなあ。頭の中にインプットされて、会社の廊下を歩いていても、PCで資料を作っていても、口から出るのは「Ding Dong〜, Ding Dong〜」(笑)。

「Extra Texture」は、邦題が、なんと「ジョージ・ハリソン帝国」。なぜ、こんな邦題になるのか、理解に苦しむが、そうなんです、事実なんです。高校時代、この邦題で完全にドン引きして、今まで購入するに至らなかった、曰く付きのアルバム。このアルバムは、完全な「やっつけ」仕事。なんかやる気がなさそう、というか、気がのらなかった、というか、ちょっと散漫な内容。曲自体は、なかなかなのになあ。惜しい。

で、最後は「Brainwashed」なんですが、これが「すごい」。これは「良い」。これは、ジョージらしくて、とても良い出来です。このアルバムは、完全にヘビー・ローテーションになりました。ジョージの遺作なんですが、このアルバムについては、後日のブログで。

ジョージ揃って、満願達成。この土日は、久し振りに「アフター・ビートルズ・デー」かな。
 
 
 
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2006年12月20日 (水曜日)

のだめカンタービレ・その5

「のだめカンタービレ」を観ていて思うのだが、クラシックの楽曲の選択が素晴らしい。クラシックは専門外なのだが、音楽が趣味なので、一応、クラシックの有名どころ、一通りはCDで持っている。一通りとはいっても、50枚くらいだけどね。

まず、オープニングにも使われている、ベートーベンの交響曲7番。ベートーベンの交響曲といえば、5番「運命」、6番「田園」、9番「合唱付」が有名どころで、皆もよく知っているんだが、僕は、2番と7番が好きで、高校時代には、ロックを聴き過ぎて、耳にもたれた時に、よく聴いた。これって隠れた名曲だと思ってたんだが、ずばり「のだめ」のオープニングで使われるとはなあ。

次に、ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」。これって、堅物のクラシック・マニアからは、ゲテモノ扱いされがちな楽曲なのだが、ジャズのリズム、ジャズのノートを上手く融合させて、リズミックで、エネルギッシュで、それでいて繊細で優しい、今までにないクラシックの楽曲を実現していて素晴らしいんだが、ずばり「のだめ」のエンディングに使われるとはなあ。

Bob_james_twoそれから、ブラームスの交響曲1番も使われてましたよね。使われたというか、確か、R☆Sオケのデビューコンサートでのメインプログラムでしたね。ドラマの中で、千秋が説明していたが、ブラームスは自己批判が強く完璧主義で、自分の曲を発表するにあたり大変慎重だった為、交響曲1番の作曲に20年以上の歳月をかけている。しかし、それだけ時間をかけて練られただけの価値はある、この「ブラ1」。


ブラームスはゆっくり重厚に演奏するよりは、流れを重視した指揮が僕は好きだ。第4楽章の勇壮さ、雄大さはいつ聴いても素晴らしい。この曲を使ってくるとは、嬉しい限り。

さて、のだめカンタービレ」を観た後は、クラシック曲をモチーフにした、ジャズもしくはフュージョンを聴く、という習慣は、今日も継続している。今日は、昨日、ご紹介したボブ・ジェームスの「TWO」。「ONE」よりもポップになって、良い意味で軽くなった。冒頭の1曲目「Take Me To The Mardi Gras」は、ポップでメリハリの効いた明るい演奏。原曲は、確か、ポール・サイモンだった。テレビの番組のBGMなどによく使われているので、一度は耳にしたことのある方が多いのではないでしょうか。

そうそう、クラシックをモチーフにしたフュージョン楽曲でしたね。4曲目の「Farandole (L'Arlesienne Suite #2)」。そう、「ファランドール」、ビゼーの「アルルの女」第2組曲 より第4曲の「ファランドール」です。

ダイナミックなフュージョン・ビックバンドの演奏が素晴らしい名演です。この頃のボブ・ジェームスは、ブラスの重ね方が実に上手い。パンチがあって、厚みがあって申し分ありません。そして、後半にさしかかるあたり、曲の雰囲気がガラッと変わって、いきなり出てくる、ヒューバート・ロウズのフルートの音色が素晴らしい。こんなに、ダイナミックで官能的なフルートは、なかなか聴けません。

今日は、この「ファランドール」を繰り返し聴きました。クラシックをモチーフとしたジャズもしくはフュージョン。たまには、楽しくて良いものです。これも「のだめ」のお陰かな(笑)。
 
 
 
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2006年12月19日 (火曜日)

のだめカンタービレ・その4

昨日は「のだめカンタービレ」の日。いや〜、いよいよ佳境ですね〜。幼稚園か中学1年生まで、クラシック・ピアノを習ってたんで、のだめの気持ち、ちょっと理解できます。「どうして、譜面どおり、弾かなければいけないのか」。僕も、ちょこちょこアレンジして弾いたクチで、先生に同じ文句を言ったことがあります。

こうやってドラマを観てると、「のだめ」って、ジャズ・ピアノ向きじゃないだろうか、としばしば思うんですよね。「のだめ」のジャズ・インプロビゼーションを聴いてみたいもんだなあ。あのテクニックと歌心、豊かな発想を駆使すれば、そうとう凄いジャズ・ピアノが聴けるのではないだろうか。聴いてみたいなあ、「のだめ」のジャズ・ピアノ。

Bob_james_oneでも「のだめ」の言うことも一理あるのだが、「譜面通りの制約の中で、テクニックと表現力を極める」というのも、結構、シビアで楽しいもの。クラシック・ピアノの面白さは、この部分にあるんだと僕は思ってます。たまに、作曲家の能力の問題で「こりゃ〜、どう考えたって、こう弾いた方が良いよな〜」って曲もあるのは事実ですが。クラシック・ピアノを楽しむには、曲選びをしっかりすることが大切だと思います。


さて、「のだめカンタービレ」を観た後は、必ず、クラシックが聴きたくなる。とはいえ、それはあまりに「ベタ」なので、クラシック曲をモチーフにしたジャズもしくはフュージョンを聴きます。今回の「のだめカンタービレ」の中で、ムソルグスキーの「はげ山の一夜」の一部が流れてましたよね。正確に言えば、ムソルグスキーのいくつかの作品をもとにリムスキー=コルサコフが編集したものです。

「はげ山の一夜」と言えば、今やフュージョンの大御所、ボブ・ジェームスの「One」でしょう。ズバリ、この「はげ山の一夜」をモチーフに、フュージョン系ビッグ・バンドの演奏で、ダイナミックな素晴らしい演奏を繰り広げています。アレンジも素晴らしくて、ボブ・ジェームスの代表的名演のひとつです。それぞれのソロも良くて、ジャズロック、プログレ好きの人は、一度、聴いてみてはいかがでしょう。

このアルバムには、もう一曲、クラシック曲をモチーフにした曲があります。かのパッヘルベルの「カノン」をモチーフにしたもので、これが3分ほどの短い演奏ですが、ハーモニカとエレキ・ギターのしみじみとした音色が心に染みて、聴く度に「ウルウル」してしまうほど。他の自作曲もかなりの出来で、冒頭の「ヴァレイ・オブ・ザ・シャドウズ」なんか、前半部のおどろおどろした雰囲気から、一転、最終部でメジャーに転調してのブラスの重ね方なんぞ、僕は聴く度に感動してます。

「のだめカンタービレ」を観た後は、クラシック曲をモチーフにした、ジャズもしくはフュージョンを聴く。このところ習慣化してしまいました。でも、この習慣もあと1回かあ。もっと続けて欲しいと思う、久し振りに楽しく観たドラマでした。最終回が、今から楽しみです。
 
 
 
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2006年12月18日 (月曜日)

リラックスするピアノ・トリオ

朝6時15分にいつも起きるんだが、今日は5時30分に目が覚めて、どうしても起きなければならなかったので、機嫌が悪い。何故、起きなければならなかったかって。トイレにいきたかったからでっせ。あと45分寝られるのに、なんで起きなければならんのや。昨日の夜、ちょっと本を読みふけっていて夜更かししたので、ただでさえ、睡眠時間不足なのに。

朝、変な感じで起きてしまったので、なんだか一日中、機嫌が優れない。今日は朝から寒いしなあ。この土日とちょっと暖かかったので、今朝の寒さは、身にこたえる。あ〜あ、寒いし、寝不足やし、ブツブツブツ。

Juniorこんな日は、少し、精神的にリラックスする必要がある。ちょっとノンビリして、ちょっとノリの良い、ちょっと小粋で、ちょっと隠れた名盤チックなピアノ・トリオが良い。もともと、子供の時にピアノを弾いていたので、ジャズのジャンルの中でも、ピアノ・トリオが一番のお気に入りである。故に、若い頃からコツコツ集めてきたので、今では、所有するピアノ・トリオのアルバムは、結構な数に上る。


さて、今日は何を聴こうか。ちょっとノンビリして、ちょっとノリの良い、ちょっと小粋で、ちょっと隠れた名盤チックなピアノ・トリオかあ。ということで選んだアルバムは、ジュニア・マンスの「ジュニア」。ソウルフルでファンキーなジャズ・ピアニスト、ジュニア・マンスの個性が十二分に堪能できる、1959年録音の記念すべき初リーダー・アルバム。トリオのメンバーは、ジュニア・マンス(p)、レイ・ブラウン(b)、レックス・ハンフリーズ(ds)。

冒頭の「ア・スムーズ・ワン」は、ソロリソロリと入っていく。マンスも端正に、そこはかとなく、ブルースなフィーリングを醸し出しながら、ブラウンはベースをブンブンならし、ハンフリーズは正確なリズムを刻む。これはこれで端正なピアノ・トリオで良いんだが、曲が重ねられて行くにつれ、少しずつ、少しずつ、盛り上がっていく。

8曲目「バークス・ワークス」、9曲目「ブルース・フォー・ビヴァリー」、10曲目「ジュニアズ・チューン」は、もうノリノリのブルースのフィーリングが素晴らしい。マンスのピアノは、端正で品行方正なんだが、そこはかとなく、黒くてファンキーな、ノリの良いブルース・フィーリングが特徴だと思う。この「ジュニア」は、初リーダー・アルバムなので、その雰囲気が控えめだが、以降のアルバムを聴けば、彼の特徴は一目瞭然だ。

じゃあ、なぜ、この「ジュニア」が良いのか。初リーダー・アルバムで、若干、緊張の面持ちで弾き進めていくマンスが可愛いのと、バックを支えるブラウンとハンフリーズが優しくて頼もしいところ、そこが好きなんですね。

帰りの電車の中で、「ジュニア」を聴いて、かなり機嫌が直った感じ。さあ、21時からは「のだめカンタービレ」である(笑)。
 
 
 
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2006年12月17日 (日曜日)

無人島レコードとは・・・・

最近、面白い本を幾つか手に入れている。本というものは、見つけた時に買わないと、一回、見過ごして再度買おうと思った時には無い、もしくは手に入れることが出来ない状態になっていることが多い。なので、これは、と思ったら、極力、購入する様にしている。が、最近、面白そうな本が多くて、予算的に困る。まあ、本は知識・知性の原点なんだから、金に糸目はつけてはならん(ホンマかいな)。

先週、「おお、続編がでたか〜」と即購入したのが『無人島レコード2』。即購入して正解。昨日、同じ本屋を見たら、後5冊ほどあった『無人島レコード2』は、全て無くなっていた。う〜ん、本好きの皆さん、お目が高い。この「無人島レコード」は、我々音楽好きに対して、究極の難問を突きつける。もし無人島にたった1枚だけレコードを持っていくのなら、あなたは何を選ぶのか。考えてみれば、そんな世にも恐ろしい質問に対する答えを集めた本。我が愛読月刊誌「レコードコレクターズ」の増刊である。

Mujintou_rec

「無人島レコード」選びの詳細のルールは、以下の通り。

1) テーマ「無人島に1枚だけレコードを持っていくとしたら?」
2) あなたがどんな「無人島」を思い浮かべたかも、文章のなかで教えてください。
3) 持って行く”レコード”はアナログでもCDでもSPでも、アルバムでもシングルでもOKです。
4) ただし2枚組などの場合は、そのうち1枚を選んでください。
5) ルールは厳守ですが、原則の隙間を突いた反則ワザを特に制限することはありません。

これがなかなか面白い。『無人島レコード』『無人島レコード2』と2冊に別れて、様々な人たちが、「無人島レコード」について、その思いの丈を綴っているが、皆、かなり真面目に考え、答えているのが面白い。でも、音楽好きだったら、この「無人島に1枚だけレコードを持っていくとしたら?」との問いかけについては、よくよく考えるとかなり、怖いものがある。皆、真面目に答える訳である。

ちなみに、月刊誌「レコードコレクターズ」に以前連載されていた、人気コミック「レコスケくん」も、特別編が掲載されている。この「レコスケくん」の作者である本 秀康さんは、ジョージ・ハリスンの「慈愛の輝き」を、無人島レコードで選んでいる。そして、今回のコミックの中で、レコスケ本人は、やはりジョージ・ハリスンの「ブレイン・ウォッシュド」を選んだ。大阪のお嬢が読んだら、声を上げて喜びそうな話である。

そんなこんなで、昨日、「ブレイン・ウォッシュド」を購入した。「ブレイン・ウォッシュド」を聴いて、レコスケの気持ちを察した次第。「無人島レコード」は、なかなか奥が深い。
 
 
 

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2006年12月16日 (土曜日)

中島みゆきのANN復活!

1987年レギュラー終了から19年ぶり、そして、1991年に行った特番から15年ぶりの「中島みゆきのオールナイトニッポン(略称ANN)」復活。一夜限りだけどね。昨日というか、正確に言うと今日の深夜1時からの放送でした。

金曜日、会社から帰ってきて、カレンダーを見て、「そうか、今日は、みゆきさんのANNか」。でも、当初は、今週は仕事で疲れていたので、夜中の1時まで起きているのは無謀だ、という判断から、放送があることは、「知らなかったこと」にして、寝るつもりだった。が、寝ようと思った午後11時、欲しい壁紙をゲットすべく、あるサイトのFlashゲームを始めたのが、これがなかなか難しくて、めでたく壁紙をゲットできたのが、深夜0時過ぎ。これじゃあ、もう少し起きていたら、みゆきさんのANNが聴けるやん、と思って、結局、聴くことに。

午前1時、「中島みゆきのオールナイトニッポン」スタート。おお、懐かしい。彼女の歌う歌からは考えられないほどの「ハイ・テンション」なお声。雄叫び。う〜ん、懐かしいぞ。スタート早々から、ハイ・テンションで飛ばしまくるみゆきさん。いや〜、あの頃のままですねえ。

僕は、1979年4月2日の「中島みゆきのオールナイトニッポン」の第1回放送から聴いているオールド・ファンですけど、第1回目の放送、彼女の歌の雰囲気から、「きっと、暗〜い感じか、すごく落ち着いた感じなんやろうな」と、当時組んでいたフォーク・デュオの連れのYと話しながら、Yの家でその放送を聴いた。

確かに最初の数分は、暗〜い感じだった。暗〜い冒頭の挨拶「こんばんわ、中島みゆきです」。「やっぱりそうやったなあ」と思った瞬間、例の「ハイ・テンション」で「な〜んちゃって」。ビックリしたけど、逆に、中島みゆきに親近感を持ちましたね。それから、社会人になるまで、ずっと、欠かさず聴いてましたね。「今日も元気だ、男がうまい」とか「中島みゆきのでっかいどー、北海道」のコーナーなんかを思い出すなあ。懐かしいなあ。

Miyuki_ann

15年ぶり故、ハイ・テンションのまま、みゆきさんは番組を続行。もともと、今回の特番は、現在発売中のNewアルバム「ララバイSINGER」と「オールナイトニッポン」がコラボレーション! という、ふれ込みだったのだが、どうしても話題は「つま恋」になってしまう。

今年の「つま恋」で、最後の「拓郎BAND with SEO」の第5部、8曲目「永遠の嘘をついてくれ」の途中から、なんと「中島みゆき」さんが登場。世紀の2ショットに会場も大盛り上がり! 横に並んでデュエットした後、握手を交わし中島みゆきさんが立ち去っていきました〜。という、素晴らしいシークレット・サプライズがあったんですが、この時の裏話が話題に。いや〜、本人から聞く裏話って、真実ですから、迫力がありますし、楽しいですね、聴いていて。こういう話題って、ホントに深夜放送らしいです。昔、学生時代は、こうやって、深夜放送から、せっせと裏ネタを集めたもんです。

この「永遠の嘘をついてくれ」という曲、1995年、吉田拓郎が、ニューアルバムのレコーディングの直前、中島みゆきを食事に誘う。まだ拓郎さんが「LOVE LOVE 愛してる」出演で復活を果たす前の話。拓郎さんが、みゆきさんに曲作りを頼む。拓郎さんが詞・曲を他人に頼むのは異例のこと。「遺書のような曲を」、拓郎さんは、みゆきさんに頼んだらしい。

そんなエピソードの中で作られた曲が「永遠の嘘をついてくれ」。この曲にまつわるエピソードは、ちょうど拓郎さんが、今の僕と同じ歳の頃の話で、僕は、この「永遠の嘘をついてくれ」という曲と、この曲にまつわるエピソードが大好きだ。それについては、また、後日、このブログでお話しましょう。

そんなこんなの「中島みゆきのオールナイトニッポン」。聴いてたらあっという間に1時間がたって、さすがに眠くて我慢できなくなったので、ラジオをつけながら寝てしまいました。でも懐かしかったなあ。というか、未だ現役バリバリのみゆきさんに感心するというか、僕もファイトが湧いてきましたね、なんだか。まだまだやれる、って感じでしょうか。

今回の「中島みゆきのオールナイトニッポン」、大学卒業以来になりますが、寝床に入って、寝床のわきにラジオをおいて、拝聴させていただきました。やっぱり、深夜放送って、寝床に入って聴くもんですよね。しかし、25年ぶりに深夜放送を聴きましたよ。

まさか、社会人になって、25年後に、再び「中島みゆきのオールナイトニッポン」を聴けるとは思いませんでした。みゆきさん、ありがとう。
 
 
 
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2006年12月15日 (金曜日)

今の僕の「人生の応援歌」

あ〜、疲れた。今週は疲れたぞ〜。週明けは風邪で体調を悪くしてスタート。途中、重要な会議を経て、今日はゆったりとした一日。精神的に疲れたなあ。目も疲れたし、頭も疲れた(笑)。

もう12月も中旬。一年通じて、一生懸命に生活していると、節目節目で、精神的に辛くなるときがある。そんな時、想いを込めて、iPodで聴く曲がある。この精神的に辛くなった時に、モチベーションを上げるため、自らの士気を高めるために、いざという時に聴く、お気に入りのJポップの曲を、僕は「人生の応援歌」と呼んでいる。

今の歳になって、この「人生の応援歌」も内容が変わってきた。元気が出るだけでは駄目で、人生を想う、そんな深みのある曲を選ぶようになってきた。今、その「人生の応援歌」の1曲が、小田和正の「キラキラ」。この曲は、今の僕の心境にピッタリで、精神的に辛くなると良く聴く曲です。この「キラキラ」、アルバムでは、ベストアルバムの「自己ベスト」の1曲目で、小田さんが自転車に乗りながら歌うCMが印象的だった。あんな感じで歳をとりたい、と強く思った。

「遠くに見える その夢を まだあきらめないで」と「今だから出来ること それを決して 忘れないで」、そして「出会えてよかったと 言える日がきっと来る」の一節は、いつ聴いても「グッ」ときます。


「キラキラ」    歌詞・作曲:小田和正

ゆらゆらゆら 心は揺れる キラキラキラ 時はかがやいている
いま もういちど約束する 決して 君のことを裏切らない

遠くに見える その夢を まだあきらめないで
かならず そこまで 連れて行くから

ためらうその気持ちも すべて この手に渡して
出会えてよかったと 言える日がきっと来る

ゆらゆらゆら 心は揺れる キラキラキラ 時はかがやいている
いつの日にか また戻れるなら その時 帰りたい この場所へ

せつない思い出は ふたり 重ねてゆくもの
また来る哀しみは 越えてゆくもの

・・・・・・(中略)・・・・・・・・

今はただ目の前の 君を抱きしめていたい
明日の涙は 明日流せばいい

今だから出来ること それを決して 忘れないで
この時 この二人 ここへは戻れない

この愛はどこまでも ずっと続いて行くから
明日のふたりに まだ見ぬ風が吹く


Jiko_best 小田和正 「自己ベスト」

素晴らしいベスト・アルバムです。
どの曲も「小田節」が炸裂してます。
どの曲も、小田さんの代表曲ばかり。

「自己ベスト」とは、言い得て妙(笑)。

このアルバムは、いつ聴いても良い。
飽きのこないベスト・アルバム。
 
 
 
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2006年12月14日 (木曜日)

絵に描いたようなフュージョン

朝晴れていたんだが、夕方から雨。昨日も、朝晴れていたんだが夕方から雨。でも、昨日は帰りは雨が上がっていたので、傘を差さずにすんだのだが、今日は傘を差さざるを得ないほどの雨。傘、嫌いなんですよね。というより、雨が嫌い。う〜ん、うっとうしいなあ。

なんかこのところ多い雨のうっとうしさを一時でも忘れたければ、やはり、スカッとするフュージョンだろう。今日の通勤音楽、帰りは、デビッド・マシューズの「グランド・クロス」。デビッド・マシューズ率いるフュージョンのスーパー・プロジェクト「グランド・クロス」、1981年の録音。実はこれ日本企画によるもの。フュージョン史にその名を残す「エレクトリック・バード・レーベル」の優秀盤の一枚。

Grand_cross演奏のテクニックが凄い。サンボーン、ブレッカー兄弟、ガッド、マーカス、カールトンをはじめ、今では恐らく実現不可能な「キラ星のスター・プレイヤー」の共演。寄って集って「これでもか」と言わんばかりに、テクニックの限りを尽くしているのだから「凄い」。どうやったこんな演奏できるのって感じのバカテクの展覧会。「アフリカン・ラテン・リズム」をテーマにした目眩くフュージョンの宴。


それだけだと、テクニックひけらかしの「俺が俺が」のバラバラな「テクニックは凄いが内容のない」フュージョン・アルバムになりそうなんだが、このアルバムは「ならない」。デビッド・マシューズのアレンジとリーダーシップが素晴らしいからだ。特に、マシューズのアレンジは素晴らしい。テクニックひけらかしの中に、しっかりと芯が通って、適度なテンションが保たれている。マシューズのアレンジのおかげである。

この「グランド・クロス」、ジャケットは写真の様に、ちょっと「ゲテモノ」「キワモノ」で、ジャケットを見ただけだと、かなり「ひいて」しまうんですが(まあ買う気は起こらんわな)、内容は素晴らしいものがあります。フュージョン・ファンには「マスト・アイテム」だと思います。

このアルバムなんかは、「絵に描いたようなフュージョン」っていうんでしょうね。あの頃を思い出して、懐かしくもあります。
 
 
 
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2006年12月13日 (水曜日)

爽やか系ジャズ、時々フリー

昨日よりは、暖かく感じられる朝、昨日よりも気分が良い。風邪も快方に向かっているかな〜って感じ。冬至も近いので、朝が遅い。起きた時なんか、まだ薄暗いもんな。車がまだヘッドライトをつけている。なんか不思議な感じ。朝、めざましテレビを見ていて、朝ご飯食べていて、もうすぐ7時か〜って時に朝日が差し込んでくるって感じ。冬ですね〜。

紙ジャケ再発のタイミングって、しばらく聴いていなかったアルバムを久し振りに聴く機会になったりして、なかなか貴重である。しばらく聴いて無くても、リマスター+紙ジャケ再発とくれば触手が伸びるもんで、今回、購入したチャールス・ロイドの「フォレスト・フラワー」など良い例だ。実は、このアルバム、CDで持っていない。LP時代に友達にダビングさせてもらったカセットのみ。

Forest_flower今日の通勤音楽の「フォレスト・フラワー」、恐らく、5年ぶり位に聴くアルバムではないだろうか。僕はこのアルバムを大学時代から「爽やか系ジャズ、時々フリー」と形容している。フラワームーブメントとともに登場したチャールス・ロイド(ts)は、ブームにのって、その「したたかなビジネス手腕」で時代の寵児となった。当時は「ポスト・コルトレーン」と言われたらしいが、ほんと不思議なんですよね。


キース・ジャレット(p)、セシル・マクビー(b)、ジャック・ディジョネット(ds)という今から見ると錚々たるメンバーを従えているんだが、このバックのメンバーが奏でる音は、爽やか系、ネイチャー系の当時の最先端のジャズ。マイルスの「イン・ア・サイレント・ウェイ」を思い出させる、爽やかだけれどもテンションの高い演奏。そこに出てくるロイドのテナー。最初は大人しく、爽やか系なテナーであるが、突如としてフリーキーな演奏に早変わり。しばらく、フリーにブイブイやってまた爽やか系に戻る。で、これがあんまり「上手くない」んですよ。なんだか。

バックのキース、マクビー、ディジョネットは、リーダーのロイドのサックスなど、どこ吹く風、自分たちのやりたいようにやっている。時々、フリーに走るロイドにお付き合いして、キースもフリーな演奏に走るが、質が違う。ロイドのフリーな演奏は底が浅く、つまらない。これが、ポスト・コルトレーンとは恐れ入る。まあ、ブームに乗っただけのテナーだから仕方ないか。

でも、キースのピアノ、マクビーのベース、ディジョネットのドラムは聴き応えがあります。3人とも、もうこの時点で自分の演奏スタイルを確立しているのには感心しました。特に、ディジョネットのドラムは素晴らしい。「栴檀は双葉より芳し」といいますが、キース、マクビー、ディジョネットの「双葉の時代」を愛でるには良いアルバムです。

「爽やか系ジャズ、時々フリー」。こんなアルバムが受けに受け、売れた時代があったんですね〜。
 
 
 
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2006年12月12日 (火曜日)

看板に偽りありやな〜と思う

昨日、一日寝ただけあって、風邪の具合は大分良くなりました。でも、今朝は寒い。かなり寒い。テレビでは、今年はエルニーニョ現象が現れたっていってたけど、エルニーニョ現象が現れたら、暖冬になるんじゃないのかい。久し振りに毛糸のチョッキを着て、会社へ。

さすがに、昨日一日寝てたので、仕事をしてると、段々と疲れてくる。やっぱり、病み上がりは辛いよね。でも、夕方から会議があって、ちょっと遅くの帰宅である。あ〜、しんどかった。

White_elephant最近、フュージョンのアルバムを聴き返している。特に、単発のフュージョン・アルバムって、なかなかマニアックなものが多くて、聴いていて面白い。自分のコレクションの中から、フュージョンの単発ものばかりを選んで、iPodに入れて聴いている。今日の通勤音楽は、Mike Mainieri & Friendsの「White Elephant」。1972年録音。初期クロスオーバー/フュージョンの名盤とされるものである。


「このアルバムから、フュージョンは始まった」なんて宣伝されることの多い、幻の名盤チックなアルバムであるが、この2枚組、聴き通してみると、このアルバムの、どこが「フュージョンの起源」なんだろう。う〜ん、解釈に窮するアルバムである。

まず、全編に歌が入る。いわば、歌ものフュージョンといっていいのか。歌ものといっても、R&B風あり、ルーツ・ロック風あり、軽いブルース風あり、AOR風あり、最後にはゴスペル風までが出てくる。「このアルバムから、フュージョンは始まった」の言葉につられて、バリバリ・テクニックのインストルメンタルものをイメージすると、完全にズッコケる。これ、中途半端なボーカル・アルバムでしょ。

但し、歌が入らない部分のインスト部分は、なかなかのもので、歌のバックの演奏も、その後のフュージョンを彷彿とさせるテクニック溢れるもの。この部分だけ聴けば、「フュージョンの起源」ともとれないこともないが、とにかく中途半端。その安易さは免れない。

Mike Mainieri(vo, key, perc)、George Young(as)、Michael Brecker(ts)、Ronny Cuber (bs)、Randy Brecker・Jon Faddis・Lew Soloff(tp)、David Spinozza・Joe Beck(g)、Tony Levin(b)、Steve Gadd・Donald MacDonald(ds)など、後のフュージョン界のスター達が参加しているので、「このアルバムから、フュージョンは始まった」になったのかなあ。きっとそうだろうな。

で、このアルバム、「看板に偽りありやな〜」と思います。フュージョン・マニアのコレクションには必要なアイテムですが、通常のフュージョン・ファンには、あえて手に入れる必要のないアルバムでしょう。ジャズ・フュージョン好きの上級者用アイテムですね、このアルバムは。
 
 
 
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2006年12月11日 (月曜日)

体育会系プログレ・バンドじゃ〜

今日は久し振りに、風邪でダウン。まあ、高熱を発した訳では無いので、大したことはないのだが、ちょっと熱っぽくて、怠くて喉がイガイガして気持ちが悪い。これは無理をするとこじらせる可能性が高い、との判断で、今日は仕事を休む。

一日、グッスリ寝た。どうも寝不足が一因なのは確かだなあ。それと、この土日は寒かったからな。グッスリ寝たお陰で、大分、体調は戻ったみたい。ただ、ずっと一日寝っぱなしだったので、腰が痛い。なんだかんだと、体調がベストな状態とはほど遠い。歳はとりたくないものである。

Ladys_and_gent_1一日中、寝てた分、日頃、なかなか聴けないCDを寝ながら聴いた。12月8日のブログでも紹介した、EL&Pの「Ladys & Gentlemen」を通しで聴く。このライブ・アルバムが、そりゃあもう、壮絶な内容なのだ。まず、全ての演奏曲が、スタジオ録音であるオリジナル・アルバムの演奏よりも、演奏速度が速い。ただでさえ、複雑な演奏を誇るプログレの雄、EL&Pではあるが、このライブ・アルバムの演奏速度は驚き。


特に、キーボードのキース・エマーソンは凄い。オルガンだけでも演奏するのが大変な内容のライブなのに、オルガンに加えて、聴いていて判るだけでも、フェンダー・ローズ、ムーグ・シンセサイザー、ミニ・ムーグ、生ピアノの多種多彩なキーボードを、リアルタイム(ライブだから当然か)で操るのだから凄い。もう、力ずくでねじ伏せる感じである。

このキースが多種多彩なキーボードを大音響でブイブイ鳴らすもんだから、ベースのグレッグ・レイクも黙っちゃいない。そもそも、前へ出る事の無いベースがですよ、ギターの様にフレーズやリフを、大音響で、ブンブンブンブンとかき鳴らすのだ。もう、重低音爆撃機みたいな大音響でド迫力。

そして、多種多彩なキーボードを大音響でブイブイ鳴らすキース、ギターの様にフレーズやリフを、大音響で、ブンブンブンブンとベースをかき鳴らすレイクを向こうに回して、ドラムのカール・パーマーも黙っちゃいない。もう、力の限り、ドラムを叩きまくるのだ。とにかく叩きまくる。音の強弱、抑揚など全く関係無し。とにかく、叩きまくる。少しでも緩めたら、キースとレイクに木っ端微塵にされる。そんな、せっぱ詰まった危機感を伴った、叩きまくりドラム。凄い迫力です。

キーボードのキース、ベースのレイク、ドラムのパーマーそれぞれが、体力の続く限り、力の限り、担当楽器を弾きまくり、叩きまくる。なるほど、世間から、EL&Pが「体育会系プログレ・バンド」と呼ばれるのは、このことか。EL&Pが「体育会系プログレ・バンド」であることを体験するには、このライブ・アルバム「Ladys & Gentlemen」が最適。有名どころの「タルカス」「悪の教典#9」などの長尺物に、「体育会系プログレ・バンド」の真骨頂を見ることができます。とにかく、怒濤のパフォーマンスです。

もともと、このライブ・アルバム、マスター・テープ自体の音そのものが良くなくて、CDの時代になって、リマスター技術が発達しても、なかなか良い音で聴くことが出来ませんでしたが、昨年、ビクターから、K2HDリマスター+紙ジャケ仕様で出たものは、音もまずまずになって、聴き応えが出てきました。このK2HDリマスター盤はお勧めです。
 
 
 
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2006年12月10日 (日曜日)

「ジャズの小径」12月号更新!

今日は天気も回復。日中は予想されていた季節風も強くなることもなく、ちょっと穏やかな日。しかし、夕方になるにつれて、季節風が強くなって、今ではビュービュー吹いている。明日の朝は寒いんだろうなあ。

さて、我がバーチャル音楽喫茶『松和』、「ジャズ・フュージョン館」の毎月更新の名物コーナー「ジャズの小径」の12月号をアップしました。12月の「ジャズの小径」は、今年も12月号恒例、クリスマスにちなんだジャズ・アルバムをご紹介しています。

(バーチャル音楽喫茶「松和」へのアスセスは、右の「音楽喫茶「松和」のサイト」からお願いします)

Jazz_komichi_200612

今回は、ケニー・バレルとアル・ディ・メオラ、2人のギタリストによるクリスマス・アルバムをご紹介してます。

一枚目は「Kenny Burrell / Have Yourself a Soulful Little Christmas」。ブルージーで黒くて優しくて骨のあるバレルのギターが、クリスマス・ソングと合うのか。誰だって最初はそう思うでしょうね。ブルージーな深夜のイメージがピッタリのバレルのギターが、厳かなクリスマス・ソングに合うわけが無い。それが、どうしてどうして。聴いてみると、これが結構、ピッタリなんですよ。

二枚目は「Al Di Meola / Winter Nights」。アル・ディ・メオラの初のクリスマス・アルバム。このアルバムのメンバー構成は通常の構成とは違って、ギター+バンドゥーラ+パーカッションが基本構成。モダン・ジャズって感じの演奏では無いし、聴き応えのあるフュージョンって感じでもないです。

このバンドゥーラという弦楽器(弦が沢山あるマンドリンみたいなヤツ・詳細はググって下さい)の、多弦ギターというか、ハープというか、硬質な弦の和音の響き。バンドゥーラという弦楽器の音、なかなかにエスニックかつオリエンタルな響きがあって、しばらくクセになります。

今回のアルバム選択のテーマは「なさそうで、ありえる、組み合わせの妙」。ケニー・バレルのクリスマス・アルバム、アル・ディ・メオラのエスニックかつオリエンタルなワールド・ミュージック系アコギ。どちらも「なさそうで、ありえる」アルバムです。
 
 
 
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2006年12月 9日 (土曜日)

あの日のことは忘れない

そろそろ、全世界で、12月8日が静かに終わりつつある。

1980年のあの日は、とても寒かったような気がする。
僕は、大学生協の電化製品コーナーのテレビで、その速報を見た。
最初は嘘だと思った。「急逝した」なんて誤報だと思った。
ジョンは撃たれたけれど、軽傷で帰ってくる。固くそう信じていた。

でも、時間が経つにつれ、真実だと理解した。親友と喪に服した。
ジョンの曲を聴きながら「痛飲した」。やりきれなかった。

どうしてジョンが撃たれなければならないのか。
全く、理解できない日が、幾日幾日も続いた。
今でも理解できないでいる。

あれから既に、26年が経った。でも、あの日のことは忘れない。
この時期は、クリスマス・シーズンたけなわ、である。

Happy Christmas (War is Over)、
ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)。

そして、僕の心の中には、ジョンが生きている。
こんな歌を作ったまま、あの世に逝く人なんていない。

But when I see you darling
It's like we both are falling in love again
It'll be just like starting over, starting over.

冷たい雨が降っている。今年も謹んで、ジョンの冥福を祈りたい。
 
 
 
John_1
 
 
 
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2006年12月 8日 (金曜日)

遠い冬の日の懐かしい思い出

寒い。昨日よりはましだが、でも寒い。特に、今日はかなりの曇天で、朝起きたら、まだ、外は薄暗い。でも、ちょっと、ロンドンの冬の朝って感じで、ちょっと嬉しくなっている自分が不思議だ。

寒くなると、ふと、フラッシュバックのように、思い出す学生時代の思い出が幾つかあるが、今日みたいな、濃い雲、かなりの曇天、寒い日、とくると思い出す高校時代の思い出。それも凄く嬉しくも、ちょっと悲しい、音楽に関する思い出。

Ladys_and_gent高校1年生の夏、映画研究部の合宿で、先輩からEL&Pの「展覧会の絵」を聴かされて以来、ロックに走り、プログレ小僧と化した私、こと松和のマスター。当然、プログレ最初の第一歩は、EL&Pを聴きまくり。「恐怖の頭脳改革」を購入、「展覧会の絵」を先輩から借りて、「タルカス」をお年玉で買って、「トリロジー」を買って、プログレ小僧まっしぐら。まずは、EL&P、Pink Floydがお気に入り。


でも、EL&Pといえば、LP3枚組「レディース&ジェントルマン」が欲しい、聴きたい。でも、当時、5100円じゃあ、おいそれ手に入らない。正月のお年玉もかなりのLPに化けて、もう底を突き始めている。なんとかして、EL&Pの「レディース&ジェントルマン」が聴きたい。当時、僕が所属していた、かの映画研究部はプログレ、というよりは当時はハード・ロック、ブリティッシュ・ロックが主流。プログレどころではない。

そうして、悶々としていたら、同じクラスの同級生のYが「俺、持ってるで。取りに来るか〜」。そう、その日は土曜日。持ってきて貰うにしては、日曜日が長い。「えっ、ええんか。じゃあ、家帰ってから、お前んとこ行くわ」。Yの家は、僕の家から歩いて20分ほどのところにある。思い出せば、とても寒い一日だった。寒い中、20分歩いて、Yの家へ。このY、すごく良い奴で「これ、とりあえず、聴いてくか〜」。そりゃ〜、聴きたいですよ。ということで、Yの部屋で、一通り「レディース&ジェントルマン」を聴いた。素晴らしかった。Yの部屋で「レディース&ジェントルマン」を聴きながら飲んだ珈琲は美味かった。

そして、Yに借りた「レディース&ジェントルマン」を大事に抱えて、寒い道を帰った。心は暖かかった。でも、寒かった。Yに「レディース&ジェントルマン」を借りて帰ったその晩、熱を出して寝込んだ。それがまた、運悪く流感だった。次の日から、3日ほど寝込んだ。当然、その間は「レディース&ジェントルマン」はお預けである(笑)。う〜ん、遠い冬の日の、とても懐かしい、なんだか胸がキュンとなるような思い出である。

さて、このEL&Pの「レディース&ジェントルマン」、如何に凄いライブ・アルバムなのか、それは明日のブログに続く〜。
 
 
 
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2006年12月 7日 (木曜日)

初めて買ったフュージョンLP

寒い。今朝は凄く寒い。しかもどんより、鉛色の空。北西から吹く風は、重たく、湿っぽく、冷たい。あ〜っ、会社に行きたくない。でも、今日は、外せない打ち合わせがあるんで、行かねばならぬ。あ〜っ、冬眠したいっ。

最近、凄い音のCDを幾つか手に入れたのをきっかけに、メイン・ステレオのスピーカーのセッティングをいじっている。この3日間、嫁はんが寝静まった深夜、この凄い音のするCDをかけながら、セッティングをゴチャゴチャいじっている。

Headsそして、満足いく音のするセッティングが決まったら、最終確認用のCDを何枚かかけて、またチェックをする。この最終確認用のCDって、昔、LPの時代から良く聴くアルバムのCD盤である。やっぱり、高校時代から聴き慣れた音で最終チェックをするのが筋でしょう。ロック系が3枚ほど、ジャズ系が3枚ほど。フュージョン系が2枚ほど。どれもが、もう30年位、聴きなれた、古女房みたいなアルバムである。


フュージョン系の1枚が、ボブ・ジェームスの「Heads」。このアルバムが、なんと、僕が自分の小遣いで購入した、最初のフュージョン・アルバムである。生まれて初めて買ったアルバムを覚えているなんて気持ちが悪い、っていう評論家もいるが、普通、覚えているよね。ボブ・ジェームスの「Heads」、大学に入って、初めて貰ったバイト代で買ったフュージョン・アルバムである。

このアルバムは初めて買ったアルバムということもあって、良く聴いた。今でも時々、引っ張り出しては聴く、大のお気に入りである。特に、LP時代のA面の、1曲目「Heads」、2曲目「We're All Alone」、3曲目「I'm in You」の流れが大好きである。重心の低いドラムの音、それをとりまくベースの音、旋律を取るフェンダー・ローズの音、シンセサイザーの音、そして生ピアノの音、サックスやブラスの響き、いろんな音が入っていて、ステレオ・セッティングのチェックに最適。

そして、セッティングが決まると、絶対に繰り返し聴く曲がある。「Heads」の2曲目「We're All Alone」。ボブ・ジェームスのファンの間でもあまり話題にならない曲だけど、僕は大好き。この曲を、ベストなステレオ・セッティングで聴けるなんて、至福の時である。

でも、昨日の夜中、結構、セッティングを追い込んだんだけど、まだ、なんとなくしっくりこない。う〜ん、セッティングにシビアなスピーカーって、こういう時が厄介。こんど買う時はもっと簡単なスピーカーにしよう。
 
 
 
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2006年12月 6日 (水曜日)

柔らかく優しいアルトの調べ

このところ、仕事で資料を作ることが多くて、ついに昨日、右手の腱鞘炎が再発した。もともと、若い頃からの職業病なので仕方がないのだが、とにかく痛い。何をしても痛い。マウスとキーボードが良くないんだが、これらが無いとPCで資料が作れん。昨晩から湿布して冷やしてるんだが、まだ、なんだか怠くて、鈍痛があって、機嫌が悪い。この腱鞘炎独特の痛さって、なんだか「イライラ」してくるんだよな〜。

朝から腱鞘炎で「イライラ」した感じなので、今日の通勤音楽はやはりこの「イライラ」を和らげてくれる、「癒し」の音楽が良い。しかも、やっぱり、こんな時は純ジャズだ。

Brubeck_desmond「癒し」の純ジャズか〜、と思いを巡らす。「癒し〜」「優しい音〜」なんて考えて、ふと「ポール・デスモンドのアルト・サックス」が頭の中をよぎる。おお、ポール・デスモンドか。あの柔らかく優しいアルトの調べ、「癒し」のアルト。それならば、デイブ・ブルーベックとのコンビのアルバムが良い。といって、かの変則拍子の「テイク・ファイブ」は「ベタ」。ここは「硬派」な純ジャズが良い。


ということで選んだのが「ブルーベック〜デズモンド」。デスモンドを含めたブルーベック・クァルテットの初期の頃のアルバムである。後のコロンビア時代のような変拍子はまだ無くて、朗々とした、柔らかく、優しいデスモンドのアルトが冴え渡り、対照的にクラシカルな、スクエアな、パキパキした、判りやすいブルーベックのピアノがしっかりとバッキングする。

この「パキパキ・ピアノのブルーベック」と「柔らかく優しいデスモンドのアルト」との対照が良いんだよな。マイルスに対するコルトレーンのように、デスモンドに対するブルーベック。軟と硬、静と動、優しさと強さ、この対比が、お互いの音を引き立てて、聴き応え十分。しかも、まだ、ハード・バップの入口の時代の録音で、1曲毎の収録時間も3〜4分程度と短いんだけど、このクァルテット、当時の最先端のグループ・サウンズを奏でていて、同時代のマイルス・グループと比較しても遜色のない出来で立派だ。

いや〜、癒された、癒された。朝から「ブルーベック〜デズモンド」って、なんか凄い選択やなあ、なんて思ってたんだけど、どうしてどうして、なかなか良いもんですよ。「パキパキ・ピアノのブルーベック」と「柔らかく優しいデスモンドのアルト」は、朝日を浴びながら聴くのが、なかなか似合っているのかもしれない。
 
 
 
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2006年12月 5日 (火曜日)

ところがどっこい素晴らしい

寒い、寒い、寒い。今日は、最低気温が、千葉では2.7度。もう真冬の寒さやないか。おいおい、これからどんどん寒くなると言うのに、このままだと来年の2月にはどうなるんだ。もう、冬眠したくなるような寒さである。会社へ行っているような場合ではない。

とはいえ、会社に行かないと給料が貰えないので、しかたなく、この寒さに打ち震えながら、とぼとぼ駅まで歩くのであるが、とにかく寒い。今朝は、気持ちだけでも暖かくなろうと、朝の通勤音楽は、久し振りにオールマン・ブラザース(以降、オールマンズと略す)の「Beginnings」。オールマンズのファーストとセカンドをそっくりそのままカップリングしたお得な1枚(併せて65分程度)。

Beginningsオールマンズについては、どうも、ファーストの「The Allman Brothers Band」とセカンドの「Idlewild South」を軽視しているところがあって(面目ない)、今のところ、このお徳用CDの「Beginnings」で済ませている体たらく。う〜ん、おかしいなあ。LP時代は、両方ともしっかりと持っていたのになあ。どうしても「The Allman Brothers at Fillmore East」が最高、これが全て、って感じがあってねえ。


次に聴く、その他のアルバムはどうしてもインストルメンタル中心になってしまう。つまり、「The Allman Brothers at Fillmore East」ときて、「Eat a Peach」がきて、「Brothers and Sisters」がきて、「Win, Lose or Draw」ときて「お腹いっぱい」で終わってしまうのがしばしば。なかなか、ファーストの「The Allman Brothers Band」とセカンドの「Idlewild South」まで行き着かないのが、最近の鑑賞パターン。

これはいかんなあ、久し振りに、オールマンズのファースト、セカンドが聴きたいぞ、ということで、「Beginnings」をiPodに吸い上げて、朝の通勤電車の中で堪能。今まで、やっぱ、ファースト、セカンドはイマイチだよな、なんて思ってたんだが、ところがどっこい、これが素晴らしい。確かに、荒っぽいところはあるんだが、オールマンズの魅力が随所に散りばめられていて、なかなか楽しめるアルバムである。

オールマンズの特徴は、ロック・バンドのパターンである「リフの魅力」ではなくて、「フレーズの魅力」「ハーモニーの魅力」「リズム・セクション」の魅力である。特に「フレーズの魅力」は特徴的であり、曲の冒頭は、リフで攻めるのではなく、唄うようなフレーズで攻めてくるのが、オールマンズの特徴であり、最大の魅力である。唄うようなギターは、凄く官能的で雄々しくて、これぞ「サザン・ロックの魅力」って感じ。とにかく渋い。

過去の先入観って、アテにならないね。やっぱり、その時代、その時で、自分の耳で聴かないとね。今日、オールマンズの「Beginnings」に、その「当たり前」なことを想い出させて貰った。
 
 
 
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2006年12月 4日 (月曜日)

尊敬に値するロック・バンド

70年代のロックバンドって、デビュー作からピークまでは素晴らしいのだけれど、下り坂になった時のパフォーマンスは最悪に近くて、仲違いしたり、ソロでやりたくなって急にバンドから脱退したり、バンドの活動全般を通じて、尊敬に値するロック・バンドっていうのは意外と少ない。

特に、録音方式のテクノロジーが激変する時に、そのバンドの真価が問われる訳だが、1960年代後半、まずやってきた革命的な録音テクノロジーの変化が「マルチトラック」。ビートルズは、この「マルチ・トラック」のお陰で、ロックンロール・バンドの看板を下ろした。まあ、逆に、ビートルズは、この「マルチ・トラック」のお陰で、永遠にロック史上に名を残すバンドになったんだけどね。

Emotional_rescueそして、当時、ほとんどのロック・バンドが「おかしくなった」、革命的な録音テクノロジーの変化が「デジタル機材・デジタル録音」である。この「デジタル」のお陰で、ほとんどのロック・バンドはおかしくなった。かの希代のメロディー・メーカー、ポール・マッカートニーの「マッカートニーII」、エルトン・ジョンの「VICTIM OF LOVE」ですら、「デジタルの波にやられました〜」って感じで「いけない」。


他のバンドだってそうだ。ジェネシスだって、デジタルの波に乗って、プログレのテイストなんてどこへやら、スカスカのポップ・ロックになってしまったし、そうそう、当時のプログレ・バンドの全てが、おかしくなってしまった。でも、そんな中で、そんな革命的な録音テクノロジーなんて、どこ吹く風。「そんなもん、関係ないさ。俺たちは俺たちさ」なんて、格好良くロックンロールをキメ続けた、尊敬に値するロックバンドが幾つかある。

その代表格が「ローリング・ストーンズ」だと僕は思っている。1980年リリースの「Emotional Rescue」を聴くと、僕は、彼らに対して「尊敬の念」を強く持つ。1980年と言えば、もうデジタル機材・デジタル録音が普及してきて、アナログの良さなどとこへやら、無機質なデジタル臭さと人間味の無い打ち込みが台頭してきて、ロックが実につまらなくなった頃なんだが、このローリング・ストーンズの「Emotional Rescue」(写真)は違う。

確かに、その頃の流行のパンクから発展したソリッドなロックンロール(ポリス風って言ったらいいのかなあ)、デジタル臭さプンプンの打ち込みロックの作風を踏襲しつつも、決して、デジタル的作風に流れず、しっかりと、昔ながらの「人間臭さプンプン」のローリング・ストーンズならではのロックを創り上げているのには、頭が下がる。素晴らしい出来です。人間が創る、人間が演奏するロックでこそ、「真のロック」といえるんだよな。

最近はやっとデジタルの環境も進化して、旧来のアナログの良さとデジタルの良さを併せ持った、優れたアルバムも出てきてるけど、デジタルってどうしても易きに流れるらしく、まだまだ、本来の良さを取り戻すには時間がかかりそうだ。
 
 
 
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2006年12月 3日 (日曜日)

きっぱりと冬が来た・・・・

寒いぞ。朝から、本格的な冬の寒さ。空はどんより曇り空。12月の声を聞いて、きっぱりと冬の寒さになったなあ。

「きっぱり」と「冬」とくれば、高村光太郎の「冬がきた」。僕は、中学校の頃から、高村光太郎の詩が好きで、高校時代は彼の詩集を持ち歩いていたくらいだ。この「冬がきた」って詩の中の「冬よ 僕に来い、僕に来い 僕は冬の力、冬は僕の餌食だ。」のフレーズがとても気に入っていて、この詩を事のある度、山に登っては、山の中で朗読して、寒い苦手な冬を乗り切った思い出がある。良い詩です。ネット上にもアップされていますので、是非、ご一読を。

これだけ寒いと外へ出る気にはならないが、食料が底を突いたので、スーパーへ買い物に出かけねばならぬ。しかも、今日は、うちの嫁はんは、とある講義を受けに朝から出て行ったので、一人でスーパーに行かねばならぬ。いややなあ、寒いのに。でも、今日の夕飯は「おでん」。大好物の「おでん」をぶら下げられたら、一人でも寒くても行かねばならぬ(笑)。

Drums_unlimitedさて、昼ご飯を食べて、午後はこれだけ寒いと外へは出ずに、音楽を聴いて過ごそうと考える。今日は嫁はんはいないので、メインのステレオ・セットで、ちょっと大きな音で、過激なフリー・ジャズなど、様々なジャンルのジャズを聴くことが出来る。フフフッ、何聴こうかな。そういえば、アトランティックの紙ジャケ・シリーズ第1弾が送られてきていたので、今日は「アトランティックの日」(笑)。


何枚か聴いた中で、特に感心したのは、マックス・ローチの「限りなきドラム(DRAMS UNLIMITED)」(上写真)。ドラマーがリーダーのドラム中心のアルバムである。これが、なかなか再生するのに骨が折れる「しろもの」で、ドラムの音は、ダイナミック・レンジが広いので(簡単に言うと、凄く小さな音から凄く大きな音まで録音されていること)、LPの時代だと、高価なプレイヤーでないと音が歪む。そして、LPだと、どうしてもスクラッチ・ノイズ(プチプチとかブチッとかブチブチッとか耳障りな雑音)が入るので、音の小さな部分などでは、集中してドラムの妙技を楽しめない。そんな理由から、今まで購入を断念してきた「曰く付き」のアルバムである。

でも、今回は違う。最新のリマスターで音がとびきり良くなっての、しかも紙ジャケでの再発である。即購入である。手に取ってみて「買って良かった」と思う。紙ジャケの質感も良く、コーティングも良い。そして、何より、音が良い。ジャズ・ドラムを堪能できる名盤でしょう。まあ、ラストの「イン・ザ・レッド(クリスマス・キャロル)」の演奏が、1966年の録音だけあって、フリー・ジャズしているので、初心者の方にはちょっとお勧めできないかな。でも、ジャズ鑑賞を趣味にしている方は、一度は聴いてみるに値する名盤です。音も凄く良いです。

でも、ジャズのアルバム・ジャケットって、どれも渋いよな〜。この「限りなきドラム」のジャケット、マックス・ローチの黒縁メガネ、スゲー地味なセーター、こんな姿がジャケットの表面を飾るって、ジャズの世界でしかありませんね。でも、なんだか雰囲気があって、ジャズらしくて、これはこれで実は気に入っています(笑)。
  
 
 
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2006年12月 2日 (土曜日)

こんなピアノ・トリオはいかが?

今日は夕方までは、暖かい穏やかな一日だった。夕方からは、冷たい西風が吹き始めた。明日は寒いみたいだ。

さて、穏やかな一日の中で、ゆっくりとした時間を過ごした訳だが、こんなゆったりとした時間の中では、ジャズ、それも、穏やかで優しくて聴き易い、それでいて、そこはかとなくパンチの効いた「ピアノ・トリオ」が良い。

と言うわけで、今日のお勧めは、CHRISTIAN JACOB(クリスチャン・ジェイコブ)の「Contradictions」。最近の日本のレコード会社やレーベルが出すジャズは何か面白くない。内容は悪くない。でも、ワクワクするなにかが無いというか、オッと思うような意外性が無いというか、日本のレコード会社やレーベルが出す新譜って、聴く前から、内容が想像できるというか、ワンパターンというか、面白みに欠けるものが多くなってきた気がする。

Contradictionsそれでも、日本のジャズ評論家の方々は、こぞってこれら日本のレコード会社や日本のレーベルが出す新譜アルバムを高評価する。実に不思議だ。「本当にこのアルバムが良いと思ってんの?」と直接、訊きたくなるような評論を平気で出す一部のジャズ評論家には、ちょっと呆れている。そういう訳で、最近は、ジャズの新譜については、日本制作盤は購入せずに、輸入盤を中心に、ちょくちょく聴いている。

そんな中で、久々に気持ちの良いピアノ・トリオのアルバムに出会った。それがCHRISTIAN JACOB(クリスチャン・ジェイコブ)の「Contradictions」。

この「Contradictions」は、クリスチャン・ジェイコブによるペトルチアーニ曲集。ペトルチアーニの作曲した曲を中心に構成した、ピアノ・トリオのアルバム。ペトルチアーニがお気に入りの僕としては、ちょっと期待をして、そそくさとiTMSからダウンロード。これが、期待に違わぬ素晴らしいアルバムである。

しっかりと芯のある柔らかなタッチが生み出す、明るく輝かしい音色。とにかく、ジェイコブのピアノが、シンプルで判りやすくて、明るくて綺麗で申し分ない。もう少し、個性が前へでれば、影があれば、と思わんでも無いが、ペトルチアーニの曲は、明るくて軽快で、心地よい旋律を伴った曲が多いので、意外と、単純に「シンプルで判りやすくて、明るく、綺麗なタッチ」の方が、しっくりくる。バックのTrey Henry(b)・Ray Brinker(ds)のサポートも堅実かつシンプルで好感が持てる。輸入盤なので、一般のCDショップでは入手は困難だけど、diskUNIONやタワレコのネットショップで手に入ります。

これから寒い日が続きます。寒い日は無理して外出せずに、暖かい部屋の中で、ゆったりと読書でもしながら、BGMに、こんなピアノ・トリオはいかかでしょうか?
 
 
 
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2006年12月 1日 (金曜日)

実は好きだったりするもの・・・

音楽を聴くって、結構、周りに見栄を張ったりする訳で、ガイド本や、先進的な友人が良いというアルバムは、友達の友達から借りたりしてまで、なんとか聴こうとして、聴いたら聴いたで、さも、自分の感想として、ガイド本や先進的な友人の評価を、自慢げに受け売りしたりする。

でも、音楽を聴き始めた頃、ロックを聴き始めた頃って、そうだったなあ。自分の感じ方、自分の意見に自信が持てなくて、先進的な友人や先輩の意見を聴いては劣等感に陥ったもんだ。でも、今は違うぞ〜。

Minute自分の感じ方には自信がある。他の人に違う感想を言われても、それはそれで聞く。でも、自分の聴き方、感じ方を変えることは無いなあ。自分だけの感じ方だからね。この7年間、ジャズと70年代ロック・Jポップのホームページと、このブログを運営していて、自分の感じ方を文章にして、たまに「良かったです」とか「共感します」って、激励メールやコメントをいただくと、実は嬉しくてね・・・。


で、音楽を長年聴いていると、世の評論家の方々の書く評論や、紹介本の評論、ファンの方々の意見とは全く違う嗜好が働いたりして、つまりは、皆はあんまり良くは言わないけれども、実は個人的には好きだったりするアルバムって、結構、あったりする。

今日の会社の帰りに聴いてきたドゥービー・ブラザースの「Minute By Minute」がそうなんですよね。フォーク・ロック、ファンキー&ルーツ・ロックをひた走ってきたドゥービー・ブラザースが、スティーリー・ダンのツアーメンバーだったマイケル・マクドナルドの加入を境に、それまで野性味あふれる快活なギターロックを奏でていたドゥービーの音楽性は一変、AOR路線へ突入。そして、この「Minute By Minute」で、完全にAOR化してしまった。

デビューの頃からのコアなドゥービー・ブラザースのファンからすると、このAOR路線は評判が悪い。マイケル・マクドナルドは犯罪者扱いである。そして、彼らの最後の一言「AORが好きな人には最適なアルバムでしょう」。

でもね。AORもちゃんとした、音楽性のある、時代の音を反映したロックなんですよね。この「Minute By Minute」、曲の構成、曲のアレンジ、そしてあのノビのある高音中心の素晴らしいコーラス。素晴らしいアルバムだと、僕は思います。

まあ、この「Minute By Minute」、大学時代、リアルタイムで聴いてきたからな。大学時代、校門の前、桜並木の通り沿いに、「みちくさ」という喫茶店があった。僕たちは、その喫茶店に入り浸り。おかみさんには、凄く、言葉では言い尽くせない位、お世話になりました。その「みちくさ」で、この「Minute By Minute」をかけまくった時期があったなあ。

おそらく、一般的には評価が思わしくなくても、実は好きだったりするもの。好きだったりするアルバム。それって、一般の人にはない、僕だけの忘れがたい、言葉では言い尽くせない「素晴らしい思い出」があったりするからかもしれない。
 
 
 
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