今日はちょっと遅い帰りです。
久し振りに会社で同期に会った。今は昔、新人研修で同じグループになって、なぜか馬があって、それ以来の仲である。新人研修の最終日、僕がいきなり配属で東京へ、彼は大阪へ残ったわけだが、それでも、なにかしら繋がりがあって、4年前、彼が遅ればせながら、東京へ飛ばされてきて、未だに、会えば本音を言い合える仲である。
どちらも、一緒の部署・プロジェクトで仕事はしたことが無いが、なぜか馬が合う。恐らく、彼が、能動型の僕の性格にうまく合わせてくれているんだろう。そう、なかなか頭の良い奴なのだ。今日、夕方から社内研修があって、その彼とぱったり会って、研修が終わってから、あれこれお互いの仕事の話で、1時間半も立ち話をしてしまった。はははっ、まるで主婦の井戸端会議である。その分、帰りが遅くなった(笑)。
さて、そんな旧交を温めた、ほのぼのとした気持ちで、帰りの通勤音楽は、ドゥービー・ブラザース。例の「大麻兄弟」である(笑)。先々日から、ファーストアルバムから始まって、70年代のドゥービー・ブラザースのアルバムを順番に聴きながら、ホームページ用の原稿を書く前の「おさらい」をしている。今日の帰宅時の一押しアルバムは「Livin' on the Fault Line」、邦題はなんと「運命の掟(おきて)」。
なんで、「Livin' on the Fault Line」が、邦題になって「運命の掟」になるのか、理解に苦しむ邦題であるが、このアルバム、ファンキー&ルーツ・ロックを突っ走って煮詰まったドゥービー・ブラザースが、AORに目覚め、AORに染まりきってしまう寸前のアルバム。前のアルバム「Takin' It to the Streets」から、マイケル・マクドナルドはその個性的な歌声とともに、バンドに洗練されたAORの強い影響をもたらし始め、それまで野性味あふれる快活なギターロックを奏でていたドゥービーの音楽性は一変した。
AOR路線の兆しが見え始め、この「Livin' on the Fault Line」では、元来のファンキー&ルーツ・ロックの雰囲気を必死で踏ん張って維持しようとしているんだが、いまやAORに押し流されてしまいそうな、そんなギリギリのバランスが美しい。70年ロックのアルバム紹介本では、あまり話題にならない「Livin' on the Fault Line」ではあるが、僕は、このギリギリの美しさが好きだ。
アルバム紹介本って参考にするには良いが、結局、音楽って、やっぱり自分の耳で聴いて感じるの一番という典型的な例だと思って、なんか凄く納得した「Livin' on the Fault Line」でした。
★ コメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開される仕組みです。表示されるまで少し時間がかかります(本業との兼ね合いで半日〜1日かかる時もあります・・・ごめんなさい)。公開されたくないご意見、ご感想はその旨を添えて送信してください。
« これはホントに凄いCDですぞ〜 | トップページ | 実は好きだったりするもの・・・ »
コメント