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2006年11月 9日 (木曜日)

70年代のフュージョンが・・・

70年代のフュージョンの有名レーベルのCTI。そのCTIレーベルのアルバムが、ぞくぞく再発されている。CTIとは、1967年、プロデューサーのクリード・テイラーによって創設された、ジャズ・レコードレーベル。テイラーはジャズの大衆化を図るために設立し、クロスオーバー(フュージョンの前身)のブームを作った。A&Mレコード内に創設された時の正式名称はCreed Taylor Issueで、独立後はCreed Taylor IncorporatedまたはCreed Taylor Internationalの名をとる。

このCTIレーベルのアルバム、どれもが、70年代の流行のフュージョンを感じさせる、聴いて楽しいアルバムばかりで、僕も、予算の厳しい中(マイルスの紙ジャケの組織的購入の合間を縫ってのすれすれの予算)、出来る限りの努力で、今まで購入できなかったアルバムを買い集めている。

Deodato_airto_1でも、誤解無きよう。CTIってレーベル、コンスタントに名盤・佳作を輩出し続けたモダン・ジャズの名レーベル「ブルーノート」レーベルとは違って、「なんだこれ」「これはなんだ」「え〜、これがジャズ?」とか、挙げ句の果てに、フュージョンの代表的レーベルでありながら「これがフュージョン?」とか「これはもう軽音楽でしょ」てな感じの「迷アルバム」を出していたことでも有名なレーベル。


今回、購入したアルバムにも、「なんだこれ」「これはなんだ」「え〜、これがジャズ?」とか、挙げ句の果てに、フュージョンの代表的レーベルでありながら「これがフュージョン?」的なアルバムがあった。

そのタイトル名は「Deodato/Airto In Concert」である。このアルバム、タイトルからして胡散臭い。「Deodato In Concert」では無いのだ。でも、これがですよね。「Deodato/Airto In Concert」というタイトルを見せられると、Deodato中心のライブ・アルバムと思うじゃないですか。

冒頭の「Do It Again」を聴けば、「Deodato In Concert」の意を強くする。Deodatoの特徴的なブラスの重ね方、心地よい個性的なファズのかかったエレキ・ギター。金太郎飴的なストリングス。どう聴いたって、これはDeodatoである。2曲目の 「Spirit of Summer」もスローでセンチメンタルな演奏とはいえ、あちらこちらにDeodato節が大炸裂である。

しかし、3曲目「Parana」。Airtoのバンド演奏が出てきて、このアルバムは「Deodato In Concert」では「Deodato/Airto In Concert」であることを強く認識して愕然とするのだ。この「Parana」って、完全にワールド・ミュージックやん。ジャズでもなければ、フュージョンでもない。完全な「ワールド・ミュージック」の範疇の演奏である。これって、面食らうよな。ワールド・ミュージック好きの僕ですら「眉をひそめてしまう」のである(笑)。

CTIレーベルって、こういう、訳の判らんカップリングや、訳の判らんコンセプトのアルバムが散見される。僕は密かに思ってるんだが、本当に、クリード・ティラーって優秀なプロデューサーだったのか。結構、趣味の悪い、センスの無い部分を強く持ち合わせている、ご都合主義のプロデューサーではなかったのかと。

まあ、そんな趣味の悪いアルバムが中にはあるとはいえ、CTIレーベルのアルバムって、70年代のフュージョンの特徴を良く表した、今になって(当時はとんでもない、ってやつもあるけど)それなりに納得してしまう、ユニークなアルバムばかりで、やっぱり聴いていて、とても「楽しい」。
 
 
 
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