キング・クリムゾンとジャズ
雨、雨、雨。なんだか、このところ、スカッとした秋晴れというものを見たことが無い。この秋、我が千葉県北西部地方は天気が悪い。まあ、確かに、関東地方の南部、千葉県は意外と天気が悪い。
日本列島を見て判るように、結構、海に面して、南に下がっていて、低気圧の前線の影響をモロに受ける地形になっている。確かに、この地に移り住んで25年になるが、確かに天気は良くない。かといって、冬は暖かいかというとそうでも無くて、意外と寒い。天気が悪い、雨は嫌いだ、と言っていても始まらないので、音楽の話を(笑)。
昨日、キング・クリムゾンの話をしたんだが、キング・クリムゾンの3枚目「リザード」以降の世界って、ちょっとジャズと感覚が近いところがあって僕は好きだ。ジャズ好きな「ジャズ者」の観点で、キング・クリムゾンを聴くと、3枚目の「リザード」が一番ジャズに近く感じる。まず、ドラムのアンドリュー・マックローのドラミングがロックらしくない。変化に富んだフラットなビートを刻む。
このアンドリュー・マックローのドラミングが「ジャズ」なのだ。ちょうど、エレクトリック・マイルスの初期「マイルス・イン・ザ・スカイ」の時代のリズムに通じる「シンプルでありながら変化に富んだビート」。そして、即興に近い、躍動感のあるメル・コリンズのサックス。フリップは、アコースティックギターを弾きまくる。まあ、これは「ロック」だけどな。
「リザード」全編を通じて、ボーカルの入っていない、インストルメンタルの曲が、エレクトリック・マイルスやフュージョンに通じる「ジャズ」的な名演である。様々な楽器が使われていて、色彩豊かなコラージュを見るようだ。まあ、英国では、フュージョンとロックの境界線が曖昧で、優れたフュージョン系のアルバムは、ロック畑のミュージシャンが活躍している。
かのロバート・フィリップが、エレクトリック・マイルスを参考にしたなんて、全く思えない。でも、この「リザード」は、エレクトリック・ジャズの雰囲気を色濃く引きずっている不思議なアルバムである。
でも、キング・クリムゾン十八番のメロトロンは、随所でうなりを上げているので、ご安心を(笑)。
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