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2006年10月20日 (金曜日)

ビートルズの最新作・・・・

ビートルズのプロデューサーにして、その密着した働きから「5人目のビートルズ」と呼ばれるジョージ・マーティンが、息子のジャイルズと共に、ビートルズの曲を新たに構築し直した作品がリリースされるそうだ。そのアルバム名は『LOVE』(この題名、もうちっと、なんとかならんかったんか)。

ビートルズのすべての曲を聴きなおし、楽器やヴォーカルなどのトラックごとに解体し、別の曲を組み合わせて新たなサウンドを生み出すことに成功。21世紀のビートルズ・サウンドを集大成した、まさに、『レット・イット・ビー』以来の新作と言ってもいい作品だそうだ(宣伝文句より)。でもなあ、なんだかなあ。

Love昔の名盤・名曲を、テクノロジーを駆使して再構築仕直すのって、本当に良いのかなあ。少なくとも、僕は、あの時の音、あの時のミックスで、当時、聴き込んだ訳だから、これを再構築仕直すと、音のバランスやアレンジや雰囲気はガラッと変わるし、困ったことに、曲順まで変わったりするケースもある。これは非常に困る。あの音、あの曲順で様々な想い出と共に記憶に残ってるので、これは困る。


ビートルズに関しては「Let It Be Naked」の時に、実は大変困惑した。オリジナルとはあまりにも変わってしまっていたからだ。単品でみるとなかなか良くできたアルバムに仕上がっているのだが、オリジナルを思い浮かべると、どうしても戸惑ってしまう。今回もそうなんだが、再構築って意味があるんだか、ないんだか。

でも収録されている曲名を見てみると、「Here Comes The Sun」「Strawberry Fields Forever」「Something」「Tomorrow Never Knows」「Revolution」など、ビートルズの中で、僕の好きな曲名がチラホラしていて、これらの曲が再構築されたら(しかも、本家本元、ビートルズのプロデューサーのジョージ・マーティン自ら、である)、どんな曲に変身するのか、聴いてみたい気もする。というか、聴いてみたい。う〜ん。心の底では、これはEMIのアップルの販売戦略だと、うがった見方をしていて、だまされるもんか、と思うんだがなあ。

結局、なんやかんやいいながら、発売されたら買っちゃうんだろうな。あ〜あ、マニアとは「心弱き生き物」でございます。

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