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2006年10月の記事

2006年10月31日 (火曜日)

これは凄い本だぞ〜

昨日は寝付きが悪かった。考え事をしながら床に入ったのがいけなかったのか、夜中の2時過ぎまで寝付けず、今日は完璧に寝不足。加えて、ちょっと風邪の入口にたっている状態で、なんだか、今日は一日、スキッとしない一日だった。

それでも、音楽はキッチリ聴くもんで、往きは、ドゥービー・ブラザースのラスト・アルバム「ワン・ステップ・クローサー」、帰りはアール・ハインズの「Here Comes」を聴いて、音楽を聴く時だけは上機嫌。でも、音楽を聴くだけでは、感性のおもむくままな感じなので、僕は結構、音楽に関する本を読む。

Asylum_book このところ、改めて、じっくりと読み進めている本がある。これが、70年代ロックのファン、特に、ウエストコースト・ロックがお気に入りの人間には、堪えられない本なのだ。かなり以前に、このブログでもご紹介した、「CDジャーナル編集部」編集の「アサイラム・レコードとその時代」である。

アサイラムと言えば、イーグルスやジャクソン・ブラウン、ジョニ・ミッチェル、リンダ・ロンシュタットといった、70年代ウェスト・コースト・ロックを代表するアーティストが多数在籍した伝説的なレーベルである。


再度、声を大にして言うのだが、このレーベルには、ウエストコースト・ロックのファンには、もう、堪らないほどのミュージシャンが、キラ星の如く並んでいるのだ。そして、このガイドブックの素晴らしさは、なんといっても、アサイラム・レコードのリリースした173枚のレコードを、全て、カタログ的に網羅して、そのアルバムの内容を紹介していること。なんど読み返しても、これは素晴らしいことである。

「アサイラムが発表したアルバムをレコード番号毎に掲載しました。アルバムが入手できなかったものを除いて、全て取り上げてあります」と注意書きにあることが素晴らしい。CDコレクターには、とても有り難いガイドである。

何度も同じ話で申し訳ないが、つまり、このガイドの173枚は「入手可能」なのだ。レコード番号順に「入手可能」なのだ。久しぶりに、コレクターの血が騒ぐ。実は・・・、もう既に、少しずつだがコレクションを始めてしまった。
 
 
 
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2006年10月30日 (月曜日)

晩秋の季節はちょっと苦手です

秋もたけなわ、晩秋である。近くの屋敷の庭の楓も紅葉し始めた。風も程良く冷たく、空は筋雲混じりの真っ青な抜けるような空である。夕暮れ時の日の光は、霞んだようで柔らかく、それでいて暖かい。

すっかり秋である。もうすぐ秋も終わる。そんな寂寞感溢れる、こんな日は、決まってセンチメンタルな気分になる。鼻の奥がツンとなるような物寂しい気持ち。なんだか一人取り残されたような。こんな時は決まって、高校から大学の多感な時代を思い出す。

Jb_solo1秋の夕暮れ時のシルクのような、うっすら紗のかかったような柔らかな優しい日差しの中で、ビジネスまみれの頭と心が浄化され、感覚が、あの頃の時代、そう、印象的な想い出が詰まっている高校時代、大学時代に戻っていく。感覚が、あの頃の時代、高校時代、大学時代に戻っていくと、決まって、あの頃を感じて、その「温もり」を感じる一方、しんみりとした、甘酸っぱい「切なさ」も同時に感じる。


あの頃を感じて、その「温もり」を感じる一方、しんみりとした、甘酸っぱい「切なさ」も同時に感じたら、決まって、僕は、ジャクソン・ブラウンが聴きたくなる。ジャクソン・ブラウンについては「My Favorite Rock」のコーナーで、実に女々しいトーンで、ご紹介しているが、ジャクソン・ブラウンは「なぜか、女々しいトーンがよく似合う」と本気で思っている。

ちょっと、鼻に詰まったような「かすれた声」。切なさと温もりが混じった「印象的な歌詞」。そして、これぞウエストコースト、と言える、バックバンドの「格好良さ」。永遠の青春歌謡ロック(良い意味で、ですよ)、ジャクソン・ブラウンの今回のお気に入りCDは「Solo Acoustic Vol.1」。

ジャクソン・ブラウンが、生ギターとピアノのみの伴奏で、往年の名曲を歌いまくる、ジャクソン・ブラウンのファンにとっては、堪らない企画CD。語りも(英語なので半分位しか判らないけど・・・)ウィットに富んでいて、演奏はシンプルで、ジャクソン・ブラウンのボーカルが映えて、一気に聴き切ってしまう。

10代後半の「切なさと温もり」を感じたいなら、僕は絶対に「ジャクソン・ブラウン」。



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2006年10月29日 (日曜日)

散歩しながらの思いつき

今日は朝起きたら雨。最近、天気予報は珍しく当たる。今日は何もする予定が無いので、二度寝。体調もあんまし良くないしね。と、二度寝して起きたら11時前。うへ〜、よく寝たなあ。これ以上寝たら、夜寝られないので、しぶしぶ起きる。ブランチを食べて、ノンビリしていたら、雨も上がって日差しが出てきた。

ということで、昨日から、ちょっと運動不足気味なので、例の散歩コースをウォーキング。谷津干潟一周、往復の約2時間のウォーキングである。昨日の夜から今日の朝にかけて雨が降ったので、日が出てきて気温が上がったせいもあって、ちょっと蒸し暑い。10月終わりにしては暑い。30分も歩くと汗が出てくる。風もあまりなく、蒸し暑いことを除けば、絶好のウォーキング日和だったなあ。

谷津干潟は、訪れる日毎に、表情が変わる。天気によっても表情が変わる。季節によっても表情が変わる。当然、干潟なので、潮の満ち引きによっても表情が変わる訳で、とにかく、その変化がとても楽しめる自然スポットだ。今日の写真は、「自然観察センターから谷津パークタウンを望む」である。パークタウンが干潟の向こうに摩天楼のように見えて、自然と人工建造物が共存している、そんな都会の代表例である。

Yatsu_061029

そんななか、歩いていて、フッと、コルトレーン専用の例の超弩級のiPod miniをグレードアップすることを思いついた。今の超弩級コルトレーン専用iPod miniはコルトレーンのスタジオ録音のアルバムがほぼ全てを収めているんだが、そういえば、ライブ音源が全く入っていない。

まあ、通勤の往き帰りに聴く音楽として、あのハードでフリーなコルトレーンのライブは相応しいのか、と言うことになるんだが、意外とコルトレーンのライブって、晩年のライブ以外は、通勤の妨げになるようなハードなものは無い、と思い立ち、追加ダウンロードをすることに決定。

インパルスの「The Complete 1961 Village Vanguard Recordings」と「ONE DOWN,ONE UP Live at the Harf Note」の2アルバムと、パブロの「Live Trane The Europian Tours」を一気にディスクに落とした。ライブ音源とはいえ、セロニアス・モンクとのライブはちょっとハードできついのでパス。さあ、これで、コルトレーン専用の例の超弩級iPod miniのグレードアップは完了した。ふふふっ、明日からが楽しみだせ。

しかし、最近、ふっと思うことがある。今回の様に音楽関係のちょっとしたきっかけで、明日からのモチベーションが上がるなんて、なんて僕は単純な性格をしているのだろう、と・・・。



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2006年10月28日 (土曜日)

金木犀の香り、遠い日の想い出

秋の日らしい、うららかな一日。適度に雲の流れる青空はどこまでも高く、筋雲の流れる夕焼け空はどこまでも広がって、なんだか物悲しくなる。秋ですね。明日は天気が崩れるらしいので、今日は秋らしい日を堪能しました。

秋と言えば「金木犀」。なぜか家の周りには金木犀が多い。そういえば、大阪に住んでいた学生の頃も、その地域には金木犀が多かった。10月下旬では金木犀の香りの季節はもう終わりだけれど、例年、ここ千葉県北西部地方では、9月の終わりから10月の半ばがピーク。雨が降った次の晴れた日には、その香りは街中に充満し、「ああ、秋が来たんやなあ」としみじみ思うのだ。

今年の9月の終わりから10月の半ばには、台風まがいの低気圧の影響で、激しい風雨にされされた日が、3〜4日あったので、金木犀の香りを堪能する日は少なかった。でも、あの金木犀の香りを感じる度に、はるか昔となってしまった学生時代を思い出す。

大阪のお嬢のブログを見ていて、「恋愛小説診断」なるものが紹介されていて、面白そうなので僕もちょこっとやってみた。すると結果は「右型上がり恋愛」。その詳細説明を読んでみると、うんうん、良く当たってるねえ。ちょっとその内容を転載させていただくとですな、「あなたは何事もマイペースで取り組みたいという気持ちの強い人」。

Aitsugaそうなんですね。そして、その続きがなかなか真実を突いている。「"この人、すてきだな"と思っているうちに恋心が芽生え、ゆっくりと愛を育むスタンスを大切にします。石橋を叩いて結局渡らずに遠回りするような慎重さを持っているため、ラテンのノリなんかで激しくアプローチされでもしたら、かえってドン引きしてしまいます。周囲からは、なんでそんなに奥手なの!とイライラされることもあるかも」。


そうなんだよな。学生時代はいつもこのパターンだったな。大体、春に好きな人が出来て、GWが過ぎて、その人と話したり、見てたりして、「やっぱりいい人やなあ」と確信を深め、夏を過ごして、秋になると、周りの親友共から、やいのやいのと説得され、せっつかれ、背中を思いっきり押されて、お付き合いを申し込むというパターン。まあ、その後は決まって振られたんだけどね。

その「周りの親友共から、やいのやいのと説得され、せっつかれ、背中を思いっきり押されて、お付き合いを申し込む」時期に、金木犀の香りがいつもしていた。であるからして、僕にとって、金木犀の香りとは、以上の様な「学生時代の淡い片思い」の想い出がギッシリと詰まっている(笑)。

さて、「金木犀」のワードが入った、70年代Jポップの曲って、ありそうで無い。これだけ印象の強い「金木犀の香り」なんだが、70年代のニューミュージック系の歌には、全くと言っていいほど出てこない。唯一、思い出したのが、アリスの堀内孝雄がソロで歌った「君の瞳は10000ボルト」。この曲には「金木犀」が登場してくる。

「鳶色の瞳に誘惑の翳り、金木犀の咲く道を」、出だしはこんな感じで、なかなか良い。「鳶色の瞳に誘惑の翳り」の部分なんぞはなかなか渋くて良いなあ。雰囲気が出てます。そして「金木犀」登場。学生時代の淡き恋の想い出を振り返ってワクワクします。

しかし、その続きが「銀色の翼の馬で駆けてくる 20世紀のジャンヌ・ダルクよ」。いや〜、のけぞってしまうベタな歌詞です。学生当時も、初めて聴いた時、ここでズッコケました。なにもやね〜、「銀色の翼」のやで、「馬で駆けて」こんでもええやないか。しかも「ジャンヌ・ダルク」ときたもんだ。いやいや、どうしたら、こんなベタベタなドン引き歌詞が書けるのか、当時も今もビックリです。

他に「金木犀」が登場するJポップの曲って無いですかね〜。加えて、聴いて感動感心する曲が良いなあ。



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2006年10月27日 (金曜日)

「implus」より「prestige」

はぁ〜、やっと一週間が終わった。火曜日辺りから体調が優れなくて、どうもいかんなあ、と思いながら、だましだまし今日まで出勤してきた。やっと、一週間が終わった。明日は寝るぞ〜。

体調は少しずつ上向きにはなってきているが、疲れが抜けないのは相変わらず。でも、昨日からのコルトレーン没入は続いていて、今日も、通勤の往き帰りの電車の中で、4枚のアルバムを聴きまくった。

Coltrane_standard思うんだが、短期間のプレスティッジ契約時に数多くの録音を行なったコルトレーンだが、このプレスティッジ時代のコルトレーンが、彼のキャリアの中で、一番、コルトレーンらしかったのではないかと。この後、レギュラー・カルテットを持って、フリーでエモーショナルな演奏を行ったインパルス時代のアルバムが、ジャズ入門書などで絶賛されて推薦盤となっているが、僕はそうは思わないなあ。


コルトレーンのフリーでエモーショナルな演奏は、僕でも体調の良いときに構えて聴くものであって、リラックスして聴けるものでは無い。決して、コルトレーンのフリーでエモーショナルな演奏が悪いとは言っていない。僕は、今では、このスタイルのコルトレーンも好きだ。でも、ジャズ初心者の頃は、はっきり言うと「嫌いだった」。やかましくて、メチャクチャ。到底、音楽とは思えなかった。やはり、リラックスして聴ける優れたコルトレーンは、インパルスの時代より、プレシティッジの時代に軍配が上がる。

今、プレスティッジのコルトレーンを中心に聴き込んでいるが、このプレスティッジ時代のコルトレーンのリーダー・アルバムには駄作は無い。平凡なデザインのジャケットばかりだけど、このプレスティッジ時代のコルトレーンは、デザインセンスの悪いジャケットに騙されてはいけない。

特に、今日、これは凄いなあ、と思ったのは「スタンダード・コルトレーン」というタイトルのリーダー・アルバム。このアルバムは、58年7月11日の全8曲のセッションから、4曲を選曲したスタンダード・ソング集。コルトレーン・ジャズの発展途上段階のアルバムではあるが、どうして、そのとても優れた内容に、改めて敬服しました。

これって、インパルス時代の「バラード」より内容が良いのではないか。難点と言えば、曲数がちょっと少ないだけである。ストレートにしっかりとした音で吹くテナー。そして、耳に付かない、適度な長さの高速早弾きのテクニック。歌うように感情の抑揚をくっきり付けて、時には優しく、時には激しく、聴いていて飽きないその構成力。取り上げられている曲も、実にマニアックで充実している。

インパルス時代のコルトレーンも優れている。でも、プレスティッジ時代の「スタンダード・コルトレーン」のような隠れ名盤にも、もう少し、スポットライトを当ててあげたい。ジャケットの稚拙さとインパルス時代盲信主義だけで、見過ごしてしまうには、あまりに惜しい。それほど、優れた聴きやすい、ハードバップ時代のコルトレーンが堪能できます。

リラックスして聴きたい時のコルトレーンは、「implus時代よりprestige時代」ですね。
   
   
   
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2006年10月26日 (木曜日)

力強くて優しいテナーですね

寒くなったよな。朝6時過ぎに起きて、体操して、新聞を1Fのロビーまで取りに行くのだが、カッター1枚ではもう寒い。一枚、上着を羽織らないと、寒くていけない。もう10月の下旬だもんな。東京では、もう夕方5時過ぎたら、日も暮れて、ネオンが綺麗です。

今日は、急にコルトレーンが聴きたくなって、例の超弩級のIPod miniを充電して、コルトレーン三昧の一日。この超弩級のIPod miniって、コルトレーンのボックス盤を全てぶち込んで、プレイリストでアルバム単位に分割した優れもの。

Lush_life4枚ほどアルバムをハシゴしたんだが、特に感じ入ったのが「Lush Life」。このアルバム、ジャケットがイマイチ(左写真を参照)。コルトレーンの写真は良いとして、この「LUSH LiFE JOhN COLTRaNE」という、いい加減なロゴはなんなんだ。これ、LPサイズだと、結構、ドン引きである。このジャケットでは、購入意欲が湧かないなあ。CDサイズになって、やっとなんとか我慢して購入できるレベル。


でも、このアルバム、ハードバップ時代のコルトレーンの隠れ名盤だと思います。このアルバムでの、コルトレーンの「シーツ・オブ・サウンド」、早弾きされても、やかましくなく、耳につかない。適度な早さと長さの「シーツ・オブ・サウンド」は、そのエモーショナルな雰囲気が良い方向に出ていて、心地良い。

冒頭の「LIke Someone In Love」なんぞ、ピアノレスの演奏で、コルトレーンのテナーが堪能できる代物。真っすぐで力強い音色、それでいて、どこかエッジが丸い、少し優しい響きのするコルトレーンのテナー。この時代のアルバムのコルトレーンが、一番、彼の素晴らしいテナーを堪能できると思います。この後のアトランティックからインパルスの時代は、感情のおもむくまま、エモーショナルな「激情テナー」になってしまうので、リラックスして聴くには、ちょっと辛くなってしまいます。

それと、このアルバムの絶品は、表題曲の「Lush Life」。この頃のコルトレーンって、バラードを吹かせると絶品です。この「Lush Life」、素晴らしい出来です。13分56秒と長尺な演奏ですが、コルトレーンのテナーは、聴き手を飽きさせない。凄いテクニックと表現力です。是非、一度は聴いていただきたい名演だと思います。

大学時代から社会人になって、40歳過ぎるまで、この「Lush Life」っていうアルバムは、ジャケット・デザインにドン引きして、手に入れるには至らなかったのだが、40歳過ぎて思い切って購入して、こうして何度も聴き返してみると「ああ、思い切って手に入れて良かった」と心から思える、「ジャケ買い」とは正反対の隠れ名盤です。

人は見かけによらず、と言いますが、このアルバムは「見かけによらず」です。
   
   
   
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2006年10月25日 (水曜日)

さてさて、連絡事項です

まずは連絡事項。最近、このココログ、スパムなコメント、トラックバックが多くなってきたので、これからのコメント&TBは、全て「松和のマスター」が読んでから公開する方式に変更します。表示されるまで少し時間がかかりますけど、コメント、トラックバックしてくださった方は驚かないでくださいね。

さて、昨日の予報では、今日も雲が残ってちょっとぐずついた天気だという話だったが、朝、起きたら、東の空の雲間から眩しい朝日が差し込んできた。ああ、久し振りの朝日。やっぱりお日様はええなあ。昨日の様な大荒れの天気を経験すると、やっぱり晴れの日がええなあ。

The_faces今日は晴れて、ちょっと体調の具合も良くなった感じもあったので、ロックを聴きながら会社へ。こんな時のロックは、とびきり大好きなバンドのアルバムに限る。とびきり大好きといえば、やっぱり、ブリティッシュ・ロック。プログレは体調が優れない時には、ちょっと辛い。プログレやグラムは体調の良い時に気合いを入れて聴くに限るね。ブリティッシュ・ロックといってもリラックスした渋いヤツが良い。


ということで、今日は久し振りにフェイセズを聴く。フェイセズは、1970年代前半に活躍したイギリスのロックバンド。スティーヴ・マリオットがハンブル・パイを結成するためスモール・フェイセズから脱退し、残されたロニー・レーン、イアン・マクレガン、ケニー・ジョーンズの三人にジェフ・ベック・グループからロッド・スチュアート、ロン・ウッドが加わり結成されたバンド。

R&R指向のロン・ウッドのギターと、R&B指向のロッド・スチュワートのボーカル。この似てそうで似てない二人の嗜好がゴッチャ煮になった米国指向のサウンドは、適度にルーズで適度にリラックスしていて、聴いてきて実に心地よい。英国のバンドだけに、米国指向のサウンドとはいえ、決してファンキーにならず、しっかりとウェットで、しっかりと曇っているのが「とても良い」。

フェイセズを聴いていると「英国のバンドやねえ」と思ってニヤニヤしてしまう。どれだけ、R&Bになっても、R&Rになっても、しっかり湿っていて、しっかり曇っているんだもんな。このバンドがなぜ日本で人気がイマイチなのかが不思議でならない。


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2006年10月24日 (火曜日)

軟弱じゃ〜って言われても

大荒れの天気である。朝から風強く雨強く、今日は珍しく、レインコートを着て駅まで歩いていった。そして、帰宅時、朝よりも強い風、強い雨。これはもう台風である。台風そのものである。雷も鳴っているし、なんなんだ〜、この天気。傘が役に立たないほどの風雨なので、帰りも珍しく、朝着ていったレインコートを、またまた着て帰宅。そして、朝から「寒い〜」。

こんな悪天候のせいなんだと思うんだが、今日も体調がなんとなく優れない。怠いのと眠いのと、とにかくユルユルである。これだけの悪天候だと、気圧がかなり低いので、体調に影響するのは経験則として理解しているが、とにかく眠い。そして怠い。まあ、急に寒くなったしな。僕は昔から急に寒くなったり、急に暑くなったりする、急激な気温変化に弱いからなあ。

Winelight昨日のブログにも書いたが、体調がユルユルで優れない時は、ハードなジャズは絶対に受け付けない。いわんや、ロックなどもってのほか。そして、生の楽器では無く、電気楽器の音楽が中心の演奏が聴きたい時。こんな時は、体と心が十分にリラックスできるフュージョン、心が癒されるフュージョン。これに限る。こんな、体調がユルユルの時にピッタリのフュージョンを、いざというときに忍ばせている。


といって、フュージョンって、緩やかな優しい音色とリズムでアルバム一枚貫き通したアルバムが、実はなかなか無い。ファンキーなノリノリの明るいリズムや感情豊か過ぎるほどのサックスの音色とか、感情移入120%のフェンダー・ローズの音色とか、メリハリの効いた硬派な演奏が多い。そんな中で、緩やかな優しい音色とリズムで一世を風靡したアルバムがある。

そのアルバムは、グローバー・ワシントンJr.の「ワインライト」。ラルフ・マクドナルドのプロデュースによる、1981年の大ヒット作。とにかく、ベタな表現をすると「ロマンチック」の一語に尽きるアルバムです。収録されている曲の中でも、とりわけ「軟弱」なのは、ビル・ウィザースがスウィートに歌い上げるボーカル・ナンバー「Just The Two of Us」。この曲、当時の邦題は「クリスタルの恋人達」。凄いなあ。こんな甘ったるい趣味の悪い邦題、見たこと無い。でも、この曲、そのソフト&メロウの究極をいく曲で、僕は結構好きです。

このアルバム、よく見ると、バックを固めるミュージシャンは錚々たる顔触れで、ドラムはスティーブ・ガッド、故リチャード・ティーの包み込むようなフェンダー・ローズがたまらない。故エリック・ゲイルのブルージーなギター、ベースは、後にマイルスとも共演するマーカス・ミラー、今となってはほとんど夢のような布陣。加えて、プロデューサーのラルフ・マクドナルドのパーカッションも実に小粋な風情で、渋〜い「大人の」音楽といった趣きです。たまりません。

まあ、一般には、この「ワインライト」ってアルバムは、フュージョン・ファンの間でも「軟弱の極み」とされている向きがあるが、体調の優れない時や、心が晴れないとき、結構、染みますよ。軟弱じゃ〜って言われても、やっぱり、時々、聴いてしまう。そんな魅力ある、終始一貫、優しく、心安らぐ音色のアルバムです。

2006年10月23日 (月曜日)

秋の夜長は、渋〜いジャズで

昨日の夕方から降り始めた雨は、時折、結構強く降ったりして、久し振りにまとまった雨とはいえ、これは「降り過ぎ」や〜。昨日の夜中も強い雨の音で、びっくりして起きたりして、なんだか今日は寝不足気味。

明日も雨らしく、雨が降らないと、農作物や植木に不都合が出るので、時折、まとまった雨が降るのは仕方がないが、これだけ、降りすぎると、やっぱり、「ちょっと降り過ぎやで」と恨み言のひとつも呟きたくもなる。

Kansas_7このところ、職場が変わったことによる疲れが溜まってきたのか、体調が優れない。とにかく眠い。そして、なんだか怠くて肩がパンパンに張っている。腰も痛いし、なんだか満身創痍の状態。先週の土曜日、整体に行って、相当、ゴキゴキ、グイグイ、あっちこっちを治してもらったので、ちょっと回復基調。でも、凝っていた体のあちこちが緩んだので、なんだか体がフワフワするというか、ユルユルである。


こんな時は、ハードなジャズは絶対に受け付けない。いわんや、ロックなどもってのほかである。体と心が十分にリラックスできるジャズが一番。こんな時にピッタリのジャズを、いざというときに忍ばせている。

その「いざという時のジャズ」の一枚が、カウント・ベイシーの「カンザス・シティ・セヴン」。これがもう、リラックスできるジャズの極みの一枚。カウント・ベイシーの醍醐味は、なんといってもビッグバンド演奏。でも、ピックアップ・メンバーによるコンボ演奏は、また違った楽しみがあって、僕はぞっこんである。

本作は、カンサス・シティ・セヴンによる62年の名作。ウエスとフォスターの両フランク、サド・ジョーンズ、フレディ・グリーンなどなど、ベイシー楽団の名手たちによる演奏は、お洒落で小粋。エレガントといえるほど軽妙洒脱。ベイシーの間を生かした、コロコロッ、ポロポロロとした、独特な弾き回しのピアノも、実に小粋で、もうたまりません。

加えて、ここが一押しの部分なのだが、ベイシーはオルガンの隠れ名手としても知られるが、本作では3曲目の「アイ・ウォント・ア・リトル・ガール」でオルガンを弾いており、これがもう、えもいわれぬ味わいで、僕はこの1曲だけの為に、このアルバムを聴くこともしばしば。

なんとなく体調の優れない、秋の夜長は、渋〜い、お洒落で小粋なジャズで、体と心を癒すのである。

2006年10月22日 (日曜日)

タイトルを少し変更しました・・・

昨日、今日と意外と暇な時間があったので、バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の双方で運営していたコーナー「マスターのひとりごと」をクローズして、このブログに集約した。

もともと、「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」を運営した当初から、日記形式で「マスターのひとりごと〜自分のことは棚に上げて〜」のコーナーを運営していた。これがなかなか、ホームページ編集ソフトで更新するのが、とても煩わしくて、日記形式とはいえ、更新は滞りがち。

これはいかんなあ、と思っていたら、Appleから「iWeb」なる、操作が簡単なホームページ編集ソフトが出て、これが、ブログ形式での編集が簡単にできるので、これに「マスターのひとりごと」のコーナーを移し替えた。これで更新しやすくなったと思った矢先に、当ブログを立ち上げたもんだから、さあ大変。当ブログとの二元管理になってしまった。だから、当ブログの名称は、混乱を防ぐために「マスターの日記」にした。

こんな二元管理あかんよな、ということで、先月からちょこちょこ、本家のホームページを修正して、「マスターのひとりごと」のコーナーをクローズして、当ブログにリンクを張って、やっと、当ブログの名称を「マスターの日記」という仮名称から、元々の本来の「マスターのひとりごと」という由緒ある(?)名称に変更が完了した次第。結構、ややこしかったぞ。

Hitorigoto1

これからは、当ブログの名称は、" 音楽喫茶「松和」マスターのひとりごと "、となりますので、よろしくお願いいたします。いやいや、やっとこれでスッキリした。

昨日は朝6時と早起きで、そのまま起きて働いていたので、夜は9時になるとドッと睡魔が襲ってきて、10時過ぎには早々と就寝。今日は、朝9時まで昏々と熟睡していた。いや〜、よく寝たねえ。このところ、細かい資料を作ったり、かなりの量の計数資料を調べまくっているので、さすがに疲れたなあ、と思っていたので、とにかくよく寝たなあ。

昼過ぎに、実家から戻ってきた嫁はんを駅まで迎えに行って、それから買い物行って、買い溜めたCDをデーターベースに登録して、格納場所に片付けて、今、ブログを書いている。外は、1時間前位から、ショボショボと雨が降ってきました。

明日は、久し振りに本格的な雨になるとかで、月曜日の朝から、ああ、なんか鬱陶しいよなあ。

2006年10月21日 (土曜日)

Tomorrow never knows

久し振りに爽やかでノンビリした土曜日のような気がする。先週までは外出が多かったからな。土曜日も外出してバタバタしていると半日くらいはあっという間に潰れてしまうので、なかなかノンビリできない。

今日は、ウチのよめはんが、高校の同窓会出席でということで、朝早くから実家へ帰ってしまったので、今日から明日は僕一人。ぼーっとしていても仕方がないので、午前中は、ひとりで、ゴミを捨てたり、ビン・カンを捨てたり、新聞・雑誌を捨てたり、廃棄物処理を中心に働く。

それが終わって、たまたまケーブルテレビのチャンネルを回していたら、黒澤明の名画「生きる」が始まったので、最後までジックリ観てしまった。この映画は今まで何回観たかしれないが、とにかく「生きる」ということはどういうことなのか、を考えさせられる希有の名画である。志村喬の名演が素晴らしく、脇役もなかなかの味を出していて、黒澤映画の世界を堪能させて貰った。でも、この歳になると身につまされるテーマやなあ。

Egoさて、僕は、根っからのMacユーザーなので、音楽のダウンロードについては、iTunes Music Storeを積極的に活用せざるを得ない立場にあるのだが、このiTunes Music Store がなかなかに侮りがたい。アップされているアルバムの品揃えが、ところどころ、どうしてこうなったのかが判らない、マニアックな選定がなされており、CDでの廃盤になって久しいアルバムが平気な顔してアップされていたりする。


昨日、ビートルズの最新盤について話題にして、どうしても聴きたくなった「Tomorrow never knows」。オリジナルは当然の事ながら、僕は高橋幸宏のカバーが大好きだ。この高橋幸宏がカバーした「Tomorrow never knows」が収録されているのが「EGO」というアルバム。

この高橋幸宏の「EGO」というアルバムもそうだ。1988年の高橋幸宏のオリジナル・アルバムなんだが、現時点では廃盤状態。これが、iTMSからダウンロードできるのだから有り難い。Windowsの世界では結構、ダウンロードできるみたいなのだが、Macの世界でもダウンロードできるのは、とても助かる。

この「EGO」というアルバム、大のお気に入りなのだが、何故って、冒頭の1曲目に、ビートルズのカバー「Tomorrow never knows」が入っていて、これが、凄く格好良いのだ。エレクトロニックでテクノな演奏に乗って、イコライザのかかった幸宏のボーカルが広がる。ああ、かっこええなあ。

ということで、2〜3日に一回は、iTunes Music Store を徘徊している。

2006年10月20日 (金曜日)

ビートルズの最新作・・・・

ビートルズのプロデューサーにして、その密着した働きから「5人目のビートルズ」と呼ばれるジョージ・マーティンが、息子のジャイルズと共に、ビートルズの曲を新たに構築し直した作品がリリースされるそうだ。そのアルバム名は『LOVE』(この題名、もうちっと、なんとかならんかったんか)。

ビートルズのすべての曲を聴きなおし、楽器やヴォーカルなどのトラックごとに解体し、別の曲を組み合わせて新たなサウンドを生み出すことに成功。21世紀のビートルズ・サウンドを集大成した、まさに、『レット・イット・ビー』以来の新作と言ってもいい作品だそうだ(宣伝文句より)。でもなあ、なんだかなあ。

Love昔の名盤・名曲を、テクノロジーを駆使して再構築仕直すのって、本当に良いのかなあ。少なくとも、僕は、あの時の音、あの時のミックスで、当時、聴き込んだ訳だから、これを再構築仕直すと、音のバランスやアレンジや雰囲気はガラッと変わるし、困ったことに、曲順まで変わったりするケースもある。これは非常に困る。あの音、あの曲順で様々な想い出と共に記憶に残ってるので、これは困る。


ビートルズに関しては「Let It Be Naked」の時に、実は大変困惑した。オリジナルとはあまりにも変わってしまっていたからだ。単品でみるとなかなか良くできたアルバムに仕上がっているのだが、オリジナルを思い浮かべると、どうしても戸惑ってしまう。今回もそうなんだが、再構築って意味があるんだか、ないんだか。

でも収録されている曲名を見てみると、「Here Comes The Sun」「Strawberry Fields Forever」「Something」「Tomorrow Never Knows」「Revolution」など、ビートルズの中で、僕の好きな曲名がチラホラしていて、これらの曲が再構築されたら(しかも、本家本元、ビートルズのプロデューサーのジョージ・マーティン自ら、である)、どんな曲に変身するのか、聴いてみたい気もする。というか、聴いてみたい。う〜ん。心の底では、これはEMIのアップルの販売戦略だと、うがった見方をしていて、だまされるもんか、と思うんだがなあ。

結局、なんやかんやいいながら、発売されたら買っちゃうんだろうな。あ〜あ、マニアとは「心弱き生き物」でございます。

2006年10月19日 (木曜日)

小粋なピアノ・トリオの条件とは

サラリーマンもベテランとなると、なにかと色々、面白くないこともある。といって、面白くないことがあっても、それを上手く回避する術を知っているのも、ベテランのなせる技。面白くないことがあっても、しっかりと、自己完結して、家に着くときには、すっかり自分の中で解決している。

そんな、ウィークデーなど、仕事で疲れて帰ってきて、晩酌をして、晩ご飯を食べて、風呂に入って・・・・。そして、寝る前のひととき、本など読んだり、ネットサーフィンしながら、何気なく、耳を傾けるジャズは、ピアノ・トリオが多い。

ピアノ・トリオの中でも、リラックスして聴ける(聴き流せる)演奏は、1950年代後半の、ハード・バップ華やかなりし頃の演奏が一番だ。それも、歴史的名盤といわれる超有名盤ではなく、最近では、小粋な、チョビっと通好みのピアノ・トリオを物色して、しばしば、悦に入っている。

Speak_low小粋なピアノ・トリオの名盤と呼ばれる演奏には、共通点があるみたい。ピアノがオーソドックスで、確実なピアノであること。ドラムは、前に出過ぎず、引っ込みすぎず、力強さと繊細さのメリハリが利いて、スネアがターンと響いて、バスドラが時に、ドドッと響く感じ。そして、一番大切なのはベース。確実にベースラインとリズムを押さえて、地味ながらしっかりとその存在感をアピールする、


「ズンズンズン」というベースの響き。ドラムがドドドッ、ベースがズンズンズン、ピアノがポロロン。これが、小粋で素敵なピアノ・トリオの必須条件のひとつと言える。この条件、結構、揃ってそうで、なかなか、そうではないのが、これまた、ジャズの面白いところ。

このウォルター・ビショップJrの「スピーク・ロウ」なんぞ、この必須条件が揃っている、地味だけど、ピアノ・トリオの名盤と言える一枚。

華々しいテクニックには、そんなに恵まれていないんだけど、そのリラックスした雰囲気がなんとも言えない。そして、ドラムスのG.T.ホーガン。この人も、ジャズ界では結構、マイナーなドラマーだが、控えめながら、ツボを押さえた「粋なドラム」を聴かせる。

しかし、なんといっても、このアルバムの底辺を支え、このアルバムの評価を支えているのが、ジミー・ギャリソンのベース。ズンズンズンと響く重低音、軽やかなステップのようなウォーキング・ベース。このアルバム、実は、ギャリソンのサイドマンとしての代表的名演だったりする。

とにかく、粋なピアノ・トリオ。どの曲も、リラックスして、じっくりと聴けます。さあさあ、今宵も、バーボンのロックを片手に、ごきげんな「スピーク・ロウ」。

2006年10月18日 (水曜日)

今日はCDの発売日

今日はCDの発売日。CDの発売日っていうのは、毎月、中旬から下旬の水曜日に集中するのであるが、今月は早くて、今日18日だった。そうだった、そうだった。

今日、家に帰り着いたら、CDがドバーッと送られてきていた。それもですな。全て紙ジャケとボックス盤ですわ。嬉しいなったら、嬉しいな。ふふふふふふ。

まずは、マイルスの紙ジャケ第2弾じゃ〜。「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」「フォア&モア」「E.S.P」「マイルス・スマイルズ」「ソーサラー」「ネフェルティティ」「イン・ア・サイレント・ウェイ」「ビッチェズ・ブリュー」、全8枚、ドバ〜ッと来たぞ。どれもが名盤ばっかりじゃ〜。新主流派の演奏から、あの永遠の名盤「ビッチェズ・ブリュー」まで、あるぞあるぞ。聴くぞ。聴くぞ。

Miles_davis_1

ボックス盤は、Weather Reportの「フォアキャスト:トゥモロウ」。Weather Reportは、70年代を代表するジャズ・フュージョンの最高峰コンボ。大好きなコンボである。大学時代は、このWeather Reportに首ったけ。とにかく凄いバンドだった。今でいう、コンテンポラリー・ジャズ+ワールド・ミュージック+フュージョンという、とてつもないスケールの、とてつもない音楽性を持ったバンドだった。

今回のボックス盤は、そんな彼らのすべてを網羅したベスト・アルバム。ショーターとザヴィヌルが自ら選曲に携わったCD3枚。結成前の作品から、1985年の解散時まで、全37曲という特大ボリュームで彼らの全キャリアをカバー。ドイツでのライヴを収録したDVD付き。ジャコ・パストリアスとピーター・アースキンを含むメンバーでの唯一の公式映像を初めて公式リリース。う〜ん、もう嬉しくて嬉しくて卒倒しそうじゃ〜。

明日からは、また、マイルス三昧。そして、ウエザー・リポートを涙しながら聴くのだ。観るのだ。ああ、しばらく、プライベートの世界は満足できそうな予感。

2006年10月17日 (火曜日)

プロレスと70年代ロック

このところ、秋らしい晴天の日が続いて、なんとなく気分が良い。まあ、平日は会社へ行かなければならんので、秋らしい日は、ビルの窓越しに見ることになる。

そんな時は「こんなところで仕事やってる場合じゃないよな」と本気で思って、本気で周りに話すので、周りはギョッとした顔をしている。なんだ、皆はそう思うことは無いんだ。こんなに良い天気なのにね。仕事している場合では無いのにね(笑)。普通の人は思わんのか。そうか。

今は自分の会社を離れて、ちょっと他の会社で働いているので、なかなか羽目を外すことが出来ないが、自分の会社だったら、ちょっくらサボっていたかもな。それくらい、良い天気、良い陽気が続いている。でも、よくよく考えたら、日本で良い季節って、この10月と5月くらいなんだよな。後は、暑かったり寒かったり、長々と雨が降ったりで、なんやかんやでストレスのかかる気候である。日本って意外と、気候的に、暮らしにくい国なのかもしれない。

さて、ココログが長時間メンテナンスで、17日の16:00〜18日の15:35まで、投稿が出来なかった。今日、やっと、17日分がアップできた。

Meddle昨日、Jロックを聴き始めて、手始めにクリエイションを聴いたことはお話ししたが、クリエイションの曲の中に「SPINNING TOE-HOLD」という曲があるが、これって、ドリー・ファンク・ジュニア+テリー・ファンク(ファンク兄弟)の必殺技。70年代、一時期、プロレスラーが登場するときのオープニング曲に、当時流行っていたロックの曲を流していた。ザ・ファンクスが、この「SPINNING TOE-HOLD」。


ブローザー・ブロディが確か、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」。アブドラ・ザ・ブッチャーがピンク・フロイドの「吹けよ風、呼べよ嵐(One of These Days)」だったかな。「吹けよ風、呼べよ嵐(One of These Days)」は、ピンク・フロイドの「おせっかい」(上写真)のA面の1曲目だったよな、確か。

確かに、イメージって大切なんで、オープニング曲が印象的なロックの名曲を採用するのはいいんだが、アブドラ・ザ・ブッチャーが、あのピンク・フロイドの「吹けよ風、呼べよ嵐」(未だに、なぜ「One of These Days」の邦題がこうなるのか理解に苦しむが・・・)だったのには「参った」。ちょっとちょっと、ピンク・フロイドのイメージが変になるやろ〜。

高校時代、同じクラスの、ロックなんて、な〜んにも判らん、歌謡曲好きの親友に「おじん、お前の好きな音楽って、あのブッチャーのオープニングでかかってるやつやろ、あの曲ええな〜、俺も好きやで」と、悪気無く、爽やかに明るく言われて、ちょっと閉口したのを思い出した。

2006年10月16日 (月曜日)

70年代のJロックを聴く

そう言えば、最近、70年代のJポップ、Jロックを特集する「懐かしの70年代館」の「青春のかけら達」のコーナーを更新していない。こりゃ〜あかんなあ、と思い直し、70年代のJポップ、Jロックに想いを馳せて、今日は、すっかり、70年代Jロックのモードに突入。

今日は「クリエイション」を一気聴き。クリエイションは、エリック・クラプトンらのホワイト・ブルースに傾倒したギタリスト・竹田和夫を中心に結成。竹田和夫(G)、飯島よしあき(G)、松本茂(B)、樋口晶之(D)。ブルージーなツイン・ギターが売りだった。

Creation_banner

日本のバンドが英語で歌うのが流行っていた時代で、そのなかでも結構格好良かったのを思い出した。彼らのルーツは、きっとエリック・クラプトンらのホワイト・ブルース。聴きこんでいくと、それが手に取るように判る。ちょうど、1970年代前半のブリティッシュ・ロック。ブルースとスワンプとがまぜこぜになって、そして、適度にレイドバックしている。

そして、どう見ても、ウイッシュボーン・アッシュのパクリとしか思えないツイン・リード。でも、どれもが完全コピーでは無く、オリジナリティーを感じさせるのが、このバンドの良いところ。

そして、ところどころ、なんとなく歌謡曲風していて、なんとなく、60年代後半のGS風のフレーズが見え隠れしたりする。これって、日本人のロックでしか出来ない、日本人のロックの個性である。リアルタイムで聴いていた若かりし頃は、これがなんとなく恥ずかしかったんだが、今では、これが「日本人ロックの個性」と評価できる。うん、年を取るのも悪くない。

「クリエイション」を一気聴きして、70年代の「あの頃」の秋風を感じ、「あの頃」の日の光を感じて、そして、今、「あの頃」の音を素直に評価できる自分を感じて、なんだか嬉しくなった。

2006年10月15日 (日曜日)

「ジャズの小径」を更新しました

涼しくなったというか、ちょっと寒いというか、少なくとも朝、外を歩くときは、長袖一枚では「寒い」。一枚、羽織るものが必要になるくらいになった。日も短くなって、東京では、夕方は5時半で、もう日は落ちて暮れなずんでいる。ああ、これからどんどん寒くなるんですよね。寒いのは嫌いなんで、最近、なんとなく憂鬱です。

さてさて、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」にて、「ジャズの小径」のコーナーを更新しました。10月の「ジャズの小径」は、山中千尋の最新アルバム「ラッハ・ドッホ・マール」のレビューです。なんか一皮むけたというか、肩の力が抜けたというか、良い意味でリラックスした演奏が魅力。

今回のレビューは、このブログ記事からの再掲となってます(加筆修正アリ)。先に、ブログで読んだ方は申し訳ありません。実は「自分でも良く書けてるなあ」と思って再掲しようと思い立ちました(笑)。

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山中千尋については、結構、追っかけ状態で、デビュー・アルバムから聴き続けているアーティストである。彼女のアルバムのレビューで良く書いていることだが、左手の和音の上に、右手の旋律を泳がせるように弾くのが、凄く上手い。これが、聴く側として「病みつき状態」になっている。

しかも、アレンジが上手い。彼女の音楽に関するインタビュー記事って意外に少ないのだが、その少ないインタビュー記事の中に、アレンジに関する印象的な言葉があった。「私はアレンジでかなり曲をいじってしまうので、どんなに料理してもメロディが一番上に出てくる曲というのを選んでます。・・・(中略)・・・。最初の印象で好きだなと思った曲は、割とアレンジしてみたくなりますね」。ふ〜ん、やっぱり、アレンジ対象となる曲の選定がミソなのか。どんな曲でも、ジャズ・アレンジの対象になる訳では無いんだな。「どんなに料理してもメロディーが一番上に出てくる」という言葉は印象的だ。

それから、僕も聴いた当初はビックリした(日本のレコード会社が、よくまあ容認したという部分で)、電子楽器(フェンダー・ローズ)の導入については、

「ピアノってポンッて叩いた後は、音が減衰してしまうんですね。オルガンだと管楽器のように音が延びるし、フェンダー・ローズもディストーションをかけると、音のうねる感じが出ますね。「ワン・ステップ・アップ」は元々管楽器のために書いた曲なんです。・・・(中略)・・・。ピアノからエレピに移る時とか音質がガラっと変るので、オーボエとフルートの音を一瞬入れて、音のトランジションをスムーズにしているんですよ。」

う〜ん、基本的な部分が良く判ってるねえ。確かに、彼女のフェンダー・ローズの使い方は、なかなか、堂に入っている。初めてアルバム録音したとは思えないフェンダー・ローズの使い方に好感を持ったことは確か。上記のインタビューの内容を読むと、彼女、結構、いろいろ考えてる。単なるジャズ・ピアノ弾きではない。アレンジや編曲にも長けた「才媛」である。

少ないながらも、彼女のインタビュー記事を読む中で、彼女の音世界の個性と基本的考え方が理解できて面白い。ミュージシャンの方々は、ご自分のホームページで、自らのインタビュー記事を大々的に掲載していってはどうでしょうか。ミュージシャン側からすると正確な情報が発信できるし、ファンとしては、その音世界についての基本的考え方などに対して、ダイレクトに理解が深まって、双方に有意義だと思うんだが、如何でしょうか。

2006年10月14日 (土曜日)

今日は音楽に触れることなく

今日は朝6時38分、地震で起こされた。結構揺れたなあ。震度3は妥当なところか。予定では7時半まで寝ようと思っていたんだが、一度、目が覚めてしまって、もう一度寝られない。なんだか、損した気分。

今日は、朝からちょっと大きな買い物をしに行って、昼前まで、いろいろ説明を聞いたり、実物を見たり、交渉したりで疲れた、疲れた。その後、食料品の買い出しに行って、ついでの昼ご飯を外食。夕方は歯医者(虫歯ではありません。定期検診です)。歯医者から帰って、お次は、この1週間、録りためたテレビ番組を一気に観た。そして、晩酌+夕飯に突入。

最近、テレビ番組の中で、録画して楽しみに観ているのは、NHK-BSで月〜金まで毎日生中継している「街道てくてく旅」。今回は、勅使河原郁恵ちゃんが中山道に挑戦している。「街道てくてく旅」は、初回の岩崎恭子ちゃんが歩いた、高松〜松山路の旅から観ているコアなファンであるが、今回の中山道、これがなかな良い。

そして、同じくNHK-BSで今週から再放送されている「ダイヤモンドの恋」。この連ドラ、考古学がメインに出てくる、恐らく、考古学がメインに出てくる連ドラは史上初だと思うのだが、これにはまっている。

僕は、学生時代、史学徒で、英国近代思想史が専門なんだが、考古学が副業で、中学時代〜大学時代、よく古墳の測量に行ったり、発掘に行ったりした。特に掘るのは大好きで、今でも古墳を見つけると「掘りたくなる」。

この連ドラ「ダイヤモンドの恋」は、奈良県三輪が舞台になって、大神(おおみわ)神社や箸墓(はしはか)古墳が出てくる、考古学徒からすると、感動を通り越して、嬉しさの余り、引きつけを起こして倒れてしまいそうなほどのドラマなのだ。しかも、ヒロインのお相手が考古学者ときている。考古学者がメインの役柄なんて、僕の記憶では「インディ・ジョーンズ」以来である(笑)。いや〜、なんだか、自分にダブったりして(どこがや〜)、ニヤニヤしながら観ている。

こうやって、一日が過ぎて、今、このブログを書いている。ということで、僕にしては珍しく、今日は音楽に触れることがなかった。よって、今日は音楽の話はありません。申し訳ない。

でも、個人的には、こんな日が、ほ〜んのたまにあっても良いかなあ、と思ったりした次第です m(_ _)m。

2006年10月13日 (金曜日)

こんなアルバムまで紙ジャケ化

最近、つとに思うんだが、紙ジャケットにすれば売れるって、レコード会社は思っているんじゃないか。とにかく、紙ジャケ化のオンパレードである。この紙ジャケ、世界の中で、その技術は日本が圧倒的に進んでいて、最近では、外国人のマニアの方が、秋葉原などに来て、しこたま、紙ジャケを買い占めて買えるそうだ。うん、その気持ち、痛いほど判るぞ。

なにを隠そう、この僕も、大の紙ジャケ・マニアでして、あんまり人のことは言えません。やはり、プラケースよりは、LP時代を彷彿とさせる手触り、ルックス。紙ジャケ・コレクションは止められません。

特に、最近は、LPとまったく同じ仕様、スケールで紙ジャケ化するのが、70年代ロックの世界で流行っていて、これはもう素晴らしいの一言。封入されているLPを収納する紙ケース、凝ったデザインの歌詞カード、オマケに入っていたポスターやブロマイドなど、その全てを縮小して、紙ジャケ化しているのだ。また、70年代ロックは、凝った仕掛けのジャケットが多くある。これをそのまま、紙ジャケ化するのには頭が下がる。

Crossings最近、その紙ジャケ化の世界で、度肝を抜かれたのは、サンタナの「ロータスの伝説」。あの22面ジャケットを出来るだけ正確に紙ジャケ化されているのを手に取ったときは、感激で目頭が熱くなった。ブルース・スプリングスティーンの「THE”LIVE”1975-1985」も良かったなあ。ピンク・フロイドの「P・U・L・S・E」の紙ジャケにも感動した。これは今やもう「お宝」の世界。持ってるだけで幸せです。


ジャズの世界が、日本では紙ジャケ化の発祥なのであるが、最近は、こんなアルバムまでが紙ジャケ化されるようになったのか、と万感の想いを持つものが少なくない。その一つが、ハービー・ハンコックの「クロッシング」(写真)。

このアルバムって、エレクトリック・ハービーの中でも凄くマイナーなアルバムで、知っている人は少ないのではないか。あの有名な「ヘッド・ハンターズ」の1年前、ハービーがエレクトリック化へのチャレンジの中で、スランプ状態に陥って、混迷していた時期のアルバムである。LPではワーナーから発売されていて、このアルバムを置いているレコード屋はほとんど無かった。

そんなアルバムまでもが、紙ジャケ化される時代になったのだ。でも、僕、このアルバム、なんとなく好きです。混迷時代のハービーって、すごく真面目にエレクトリックしようとしているんだよな。確かに、あのファンクどっぷりの「ヘッド・ハンターズ」と比べれば、ノリも悪いし、その音世界は暗いし、ドロドロしているし、なんだかな〜、って感じなんだけど、それが良いんだよな。開き直ってハジける寸前のハービー。「ヘッド・ハンターズ」以降、真面目に理屈ずくで、根暗にエレクトリック・ファンクしていた、求道者風のハービーに戻ることはなかった。ハービーがまだジャズジャズしていた頃の姿、僕は好きだ。

ということで、この紙ジャケも手に入れたい、と、予算確保について、画策している最中でございます(笑)。

2006年10月12日 (木曜日)

気合いを入れる時はこれ!

今日は、朝から、最近マンネリ気味なんで、気合いを入れなければいかん、と思い立って、「気合いを入れる時はこれ!」というロックのアルバムを聴いて、通勤の往き帰りを楽しんだ。

そう「気合いを入れるときにはこれ!」というアルバムは、ボブ・ディラン&ザ・バンドの「偉大なる復活(原題:Before The Flood)」である。ボブ・ディランが、1974年にザ・バンドを引き連れて行ったツアーのライブ・アルバム。これが、気合いを入れる素なんですよ、僕の。

Before_the_floodこのアルバムに出会ったのは、高校3年生の冬である。秋にひょんなことから、ザ・バンドに出会って、完璧にはまった。ちょうどその頃、ザ・バンドの解散記念ということで、ザ・バンドのアルバムを全て放送するという、FM-NHKの番組(朝7時15分からだったかな)を全て付きっきりでエア・チェックし、それを全て聴き尽くし、ザ・バンド最高、という状態で、このアルバムを購入した。


高校3年生の冬である。もう寒かったのを覚えている。当時、受験勉強そっちのけで、高校3年生の秋の文化祭まで映画を作って、もう現役で大学に合格する可能性はほとんど無く、どうしようもなかった時、このアルバムに元気づけられた。そして、予想通り、受験した全ての大学、全ての学部に落ちて、浪人して、その浪人時代、辛くなってくると必ず聴いた思い出深いアルバムである。

このアルバム、とにかく、その疾走感、勢い、ドラマチックな展開、とにかく凄いエネルギーが発散されている。ボブ・ディランは、あの早くで字余りなボーカルをガンガン繰り出し、ザ・バンドはバックでそれをグイグイ押し出す。凄いエネルギーです。一気に2枚組を聴き通してしまう。そして、聴き終えたとは、清々しさと吹っ切れた気持ち良さで、モチベーションがグッと上がる。僕にとってそんなアルバムです。

しかも、ザ・バンドが凄い。その疾走感、その密度、その勢いという面では、彼らのベスト・ライブ・アルバムである「Rock of Ages」を凌駕する素晴らしさだと僕は思う。ロビー・ロバートソンのピキピキ・ギター(正式にはピッキング・ハーモニクスという)が炸裂し、ガース・ハドソンの、グニュグュ、ピューピュー、ピョロロ〜なシンセサイザーは全開、リック・ダンゴのドンドコ・ベースは、しっかり地を這い、レヴォン・ヘルムのタイトなドラムが皆を煽る。おっ、リチャード・マニュエルはどこへ行った。しっかりとピアノを弾いてるってか〜。

大好きなライブである。元気が無くなると、マンネリになると、このアルバムを聴く。そして、聴き終えた後、グッとモチベーション持ち直して、明日も頑張ろうと思うのですわ。

2006年10月11日 (水曜日)

ロン・カーターを一気聴き

昨日は送別会。19時30分からスタートして、1次会が終わったのが、22時30分過ぎ。それから2次会へ行ったら、絶対にタクシー帰りになるので、1次会が終わったところでドロン。それでも、やっとこさ、家に着いたのは、0時前なのだから、やっぱり遠いなあ。

今朝訊いたら、あの後、3次会まで行ったそうで、皆、家に帰り着いたのは、午前3時だそう。まあ、僕より、10歳以上若い奴らばかりだから、まだまだ元気だよな。僕も30歳台は、そんなもんやったからな。でも、僕も寝たのは、1時30分位だったから、いつもより、2時間弱、睡眠時間が少ない。よって、今日は一日眠くて仕方がなかった。いやはや、歳をとったものである(苦笑)。

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一昨日、このブログに書いたが、バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」の更新準備をしている。昨日から、会社の往復の時間は「ロン・カーター三昧」である。「Bass and I」「Stardust」「Orfeu」Dear Miles」の4枚を一気聴き。いずれも、最近のリーダー・アルバムである。

ロン・カーターのベースは、実に個性的で、一聴しただけで「ロンだ」とわかるほどの強烈な個性である。しかしながら、一方で、彼のベースの音程はそれほど良くなく(恐らくチューニングが甘い)、高音域の演奏はあまり得意ではなさそう。アルコ(弓)奏法も、どちらかというと下手ですね。まあ、以上が、これまでの僕のロン・カーターの評価。まあ、はっきりいうと、元「60年代黄金のマイルス・クインテット」のベーシストというだけで、もてはやされていた感がある。

だが、最近のアルバムは、ちょっと違う。他のメンバーより前へ出なくなった(以前は目立ちたがり丸出しだった)。マイクを付けてベースの音を増幅することも止めたみたいだし、なによりベースの音程もかなり合ってきた。そして、グループ・サウンズを重視する方向で、実に好感の持てるリーダー・アルバムをリリースするようになった。そうすると、ロン・カーターのベースの個性が良い方向に出て、よりクッキリするのだから、ジャズって不思議。

この一両日、その「ジャズの不思議」を会社の往復の電車の中で堪能しております。

2006年10月10日 (火曜日)

今日は送別会でお休み

昨日、やっと風もおさまり、夕方は綺麗な夕焼けでした。涼しくなって完全に秋ですよね。爽やかです。

さて、今日はまたまた「送別会」。今の職場って、毎月、人の出入りがある部署で、その度に歓送迎会の類が行われるので大変だ。そして、またまた19時30分って、遅い時間の宴会スタートなので、家に帰り着くのは、23時を過ぎると思われますので、今日は、バーチャル音楽喫茶『松和』はお休みですm(_ _)m。

明日は、早帰り日なので、音楽のお話、出来ると思います。それでは明日お会いしましょう。

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2006年10月 9日 (月曜日)

今日は快晴、のんびりウォーク

やっと強い風もおさまり気味。風が強かった分、今日は久し振りの快晴。でも、北風は冷たく、恐らく10月に入って一番の冷え込みだろう。新聞を取りに外へ出る時も、とにかく風が冷たくて寒い。一気に「秋たけなわ」である。

これだけの快晴だと、家でゴロゴロしているのも勿体ない。午前中、いつものコースでのウォーキングと相成った。いや〜、これだけ晴れると清々しい。しかも、適度に風があるので、爽やかこの上ない。しかも、近くに、ラムサール条約にも登録されている有名な干潟があって、これが四季折々、その風景が変わり、訪れる鳥たちも入れ替わり、ウォーキングには「うってつけ」の環境であることは確か。

いや〜、今日は歩いた歩いた。約15,000歩、約9キロのウォーキング。日差しは結構強かったので、なんだか顔がほかほかする。どうも、日焼けしたみたい。最近、ちょっと食べ過ぎなので、いいダイエットにもなったかな。

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昨日は「懐かしの70年代館」を更新したが、今度は、本家本元の「ジャズ・フュージョン館」の更新準備に入っている。今回の「ジャズ・フュージョン館」の更新ターゲットは「ベース」。ベーシストのリーダー・アルバムを特集する訳だが、今回の特集アーティストとして準備しているは「ロン・カーター」。

ベースは、ソロ楽器(トランペットやサックスなど)とは違い、リズムセクションの重要なパートを担う楽器ゆえ、その演奏上の特長が現れにくい楽器である。それ故、ベース奏者のリーダー・アルバムは、そのコンセプトを打ち出しにくく、その数が非常に少ない。では、ベーシストとしてのリーダー・アルバムはどうあるべきか。その一つの答えが、最近のロン・カーターのリーダー・アルバムにあると僕は思っている。

つまり、ジャズ演奏の中での理想的なベースの役割、ベースの音色、そしてそのテクニックを、グループ・サウンズを通じて演出するやり方だ。確かに、ベースの活躍するスペースは他の楽器のリーダー・アルバムと比較すると多いことは多い。しかし、それが、グループ・サウンズのバランスを崩すのではなく、逆に、新しいグループ・サウンズのパターンや形態を提示する。そんな心憎い演出について、最近のロン・カーターは成功を収めているように感じるのだ。

ということで、この1週間は、「ロン・カーター」三昧の音生活になりそうな気配です(笑)。

2006年10月 8日 (日曜日)

懐かしの70年代館を更新!

今日も一日、凄い風が吹き荒れている。もう4日連続になる。北海道東方沖に、凄く発達した低気圧があって、その影響なんだけど、しかし、その影響だけでこれだけ風が吹くか。これだけ、強い風が4日も吹き続けるなんてことは今までなかったことなので、ちょっと心配している。

さて、今日は朝から買い物に行って、それから、夏の背広を一気にクリーニングに出し、代わりに冬の背広とコートを一気に引き取って、洋服タンスの中に収納するという「衣替え」。それが終わって、部屋の掃除、古新聞・古雑誌(これが結構重たい)を捨てに行って、落ち着いたところで、バーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」の更新を始める。

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先週来、予告していた「PFM」の記事を取りまとめして、サイトにアップ。

「PFM」とは、イタリアン・プログレの雄で「Premiata Forneria Marconi」 の略称。カタカナ表記で書くと、プレミアタ・フォルネリア・マルコーニ。イタリアが世界に誇るプログレッシヴ・ロック・グループである。イタリアン・ロックの最高峰であり、プログレッシヴ・ロックの至宝。

彼が世界的に認められるきっかけは、ピート・シンフィールド(懐かしい)が着目して、マンティコアレーベル(懐かしい)から世界進出を果たしたことです。当時、日本では、イタリア盤など、ほとんど流通していなかった中で、日本盤でPFMが聴けたのは、実に素晴らしく有意義なことでした。その後は、紆余曲折を経ながらも、今日でも立派なオヤジバンドとして現役なのはうれしい限り。

今回「懐かしの70年代館」では、70年代のPFMのアルバムの中でも、世界進出を果たした「ワールドワイド盤」を中心にお話を進めています。PFMって、イタリアのバンドなんで、イタリア盤も存在するんですよね。このイタリア盤も、実はワールドワイド盤にないテイストがあって、イタリア盤はイタリア盤で「実に良い」。しかしながら、歌詞が当然英語では無く、イタリア語なので、その発音から、英語の歌詞・歌に慣れてきた耳には、ちょっとした違和感があり、一般万民向けではないなあ、という判断で、今回のアップからは割愛しました。

そのうち、イタリアン・プログレの特集を組みたいと思ってますので、その時に、PFMのイタリア盤について触れようかと思っています。それまでお待ち下さい。

70年代プログレ好きの皆さんは、是非、一読を。とにかく、英国のプログレにはないテイストがあって、これにハマルとちょっと病みつきになること請け合いです(笑)。

2006年10月 7日 (土曜日)

バタバタな土曜日である

天候は回復したものの風は強い。昨晩は夜半過ぎまで、風雨が強く、大荒れだった。今日も、朝の10時頃から、再び西風が強くなって、夕方まで凄い風。なんなんだ。この天気は。

しかも、今朝は、うちの嫁はんにスケジュール的な手違いがあって、至急、車を出して駅まで送り届けなければならない事態。緊急事態である。ということで、今日の予定は全てご破算。ゴミは出しにいかなくてはならん、本などの片付けものをして、夕方は整体、しかも夕飯は僕が作らなければならんので、献立を考えなければならんわ、買い物に行かなければならんわ、夕飯は作らなければならんわ。大忙しな一日。

Porgy_and_bessそんな中で、昼ご飯時など、ちょっとした時間の合間に、ジャズ鑑賞。今日は、ゆっくりメインのステレオで聴けるので、例のマイルスの紙ジャケを聴く。今日は「Porgy and Bess」。ギル・エバンスとマイルスが競演した第2作(第1作は『マイルス・アヘッド』)。ガーシュインのオペラ『ポーギー・アンド・ベス』をギル・エバンスがオーケストラルにアレンジし、マイルスがソロを取るという内容だ。


このアルバム、マイルスはかなり苦労したらしく、自伝的な様々なインタビューで、「一番苦労したアルバムは」の問いに答えて、このアルバムを挙げている。その理由は「それはだな、”ベス、ユー・イズ・マイ・ウーマン”っていう台詞を8回も意味を変えて吹きわけなきゃならなかったからだ」。

う〜ん、格好ええなあ。どういうことかと言えば、マイルスは、トランペットを使ったシンガーだったということだ。歌手と同じように、その歌詞、その背景、そのスチュエーションなどを理解して、感情を込めて、トランペットを吹くということだ。格好ええなあ。マイルス、格好ええぞ。

このアルバム、ギル・エバンスとのコラボレーションの中では、地味な評価を受けているアルバムなんだが、僕は、一番好きだ。マイルス自身が語っているように、マイルスのトランペットは、その音色、表情、テンポ、吹き方など、とにかくニュアンスが豊かで、光の加減、その日の天候、その日の気分によって、見え方が変わる色彩豊かな印象画を見ているようだ。このアルバムは、一度聴いた印象で判断すると「誤る」。じっくりと、腰を据えて、長年に渡って付き合っていくと徐々にその良さが判る、そんなアルバムである。

今日は忙しかった。でも、夕飯のポテト・ベーコン・グラタンは大変良く出来たし、それに合わせて選んだイタリア・ワインも「当たり」。デザートに食べたシュークリームも美味しくて、もう腹一杯、適度に酔っぱらって「眠たい」。今日はもう風呂に入って寝よう。

明日は、早起きして、今日やる予定だった事を、しっかりやろう。明日もなんだか忙しい。

2006年10月 6日 (金曜日)

昔から買えなかったアルバム

嵐である。今日は一日中、強い雨、強い風。こんな日に会社へ行くのは辛い。でも、行かなければ給料が貰えない。朝は完全防備で駅まで歩き。帰りは濡れて帰っても、家に着けば別に問題ないので、気が楽だ。でも、凄い雨やねえ。風も凄い。まるで台風近づいているみたい。

昔から、手に入れたいな、と思っていても、なかなか踏ん切りがつかずに、この歳まで、買えずにいたアルバムが結構ある。特に70年代ロックのアルバムに、これが多い。高校時代〜大学時代は資金力が無いので、購入するアルバムは厳選しなければならぬ。スカを掴まされたら、最低1ヶ月は後悔するからね。出来るだけ沢山の雑誌の評論を読み漁って、正確な情報を掴んで、なけなしの資金を持って、レコード屋へ通ったもんだ。

In_concert

今回、そんな「昔から、手に入れたいな、と思っていても、なかなか踏ん切りがつかずに、この歳まで、買えずにいたアルバム」の1枚をやっと先日購入した。エリック・クラプトン(Eric Clapton)主宰のデレク&ドミノスの「イン・コンサート」(LP時代はこのタイトル)である。現在の最新のCDでは「ライヴ・アット・ザ・フィルモア」というタイトルで出ている。「イン・コンサート」から追加した5曲を収録、デジタルリマスター2CDである。デレク&ドミノスといえば、あの「レイラ」を作った、エリック・クラプトン主宰の伝説のバンドである。では、高校時代から今まで何故に手に入れるのを躊躇したのか。

まずは、あの名曲「レイラ」が入っていない。次に、LP時代から2枚組で単純に「値段が高い」。「レイラ」に比べてジャケットデザインが平凡(上記写真左を参照)。いろいろな評論家の評価を読むと、一様に「イマイチ的な評価」。以上が原因で、高校時代から、レコード屋で一度は意を決して手に取るのだが、最終的に棚に戻してしまう、気の毒なアルバムである。であるからして、LPと同じ内容でCD化された時も、やっぱり、一度は意を決して手には取るのだが、最終的には棚に戻してしまうのであった。

では、今回、なぜ購入に及んだのか。まずは、先に書いたように、「イン・コンサート」から5曲を追加収録、加えて、デジタルリマスターという触れ込みがあったからだ。でも、日本盤が発売された当時は、やっぱり買わなかった。「イマイチの評価」のアルバムにしては高いのだ。今回は、ネットショップで、米国盤にて割安で、しかも割引が効くという特典があって、やっとのことで手に入れた。初めて「買おうかな」と思ったのが1975年だから、31年経って、やっと手に入れたことになる。

で、その内容は、というと、これがなかなかなのである。確かに、最初の2〜3曲はちょっと平凡な演奏が続くが、Disc1の5曲目「Have You Ever Loved A Woman」あたりから俄然、クラプトンが弾きまくり始める。Disc2になったら、もうノリノリのバリバリの弾きまくりである。全体的に、クラプトンが弾きまくっていて、彼自身がこの時代が最も指が動いていたと言うように、素晴らしいギター演奏を聴くことができる。いい音出してます。しかし、当時の評論家の「イマイチの評価」ってどこから出て来たんだ。

LP時代の「イン・コンサート」は曲数が少なく、やっぱり無理して買わなくてもよかったかな、と思うけど、この5曲追加のCD2枚組の「「ライヴ・アット・ザ・フィルモア」は、買って良かったと思っている。日本語解説は必要ない、という方は、是非とも米国盤をどうぞ。割安感ありますよ(笑)。

2006年10月 5日 (木曜日)

キング・クリムゾンとジャズ

雨、雨、雨。なんだか、このところ、スカッとした秋晴れというものを見たことが無い。この秋、我が千葉県北西部地方は天気が悪い。まあ、確かに、関東地方の南部、千葉県は意外と天気が悪い。

日本列島を見て判るように、結構、海に面して、南に下がっていて、低気圧の前線の影響をモロに受ける地形になっている。確かに、この地に移り住んで25年になるが、確かに天気は良くない。かといって、冬は暖かいかというとそうでも無くて、意外と寒い。天気が悪い、雨は嫌いだ、と言っていても始まらないので、音楽の話を(笑)。

Lizard昨日、キング・クリムゾンの話をしたんだが、キング・クリムゾンの3枚目「リザード」以降の世界って、ちょっとジャズと感覚が近いところがあって僕は好きだ。ジャズ好きな「ジャズ者」の観点で、キング・クリムゾンを聴くと、3枚目の「リザード」が一番ジャズに近く感じる。まず、ドラムのアンドリュー・マックローのドラミングがロックらしくない。変化に富んだフラットなビートを刻む。


このアンドリュー・マックローのドラミングが「ジャズ」なのだ。ちょうど、エレクトリック・マイルスの初期「マイルス・イン・ザ・スカイ」の時代のリズムに通じる「シンプルでありながら変化に富んだビート」。そして、即興に近い、躍動感のあるメル・コリンズのサックス。フリップは、アコースティックギターを弾きまくる。まあ、これは「ロック」だけどな。

「リザード」全編を通じて、ボーカルの入っていない、インストルメンタルの曲が、エレクトリック・マイルスやフュージョンに通じる「ジャズ」的な名演である。様々な楽器が使われていて、色彩豊かなコラージュを見るようだ。まあ、英国では、フュージョンとロックの境界線が曖昧で、優れたフュージョン系のアルバムは、ロック畑のミュージシャンが活躍している。

かのロバート・フィリップが、エレクトリック・マイルスを参考にしたなんて、全く思えない。でも、この「リザード」は、エレクトリック・ジャズの雰囲気を色濃く引きずっている不思議なアルバムである。

でも、キング・クリムゾン十八番のメロトロンは、随所でうなりを上げているので、ご安心を(笑)。

2006年10月 4日 (水曜日)

商売上手なフィリップ翁である

今日もプログレ小僧の独り言を聴いておくんなさい(笑)。僕は、プログレ・バンドの中で一番のお気に入りは何ですか、と聴かれたら、即座に「キング・クリムゾン」と答える(ちなみに、その「キング・クリムゾン」の永年のリーダーをロバート・フィリップという)。

とにかく、高校1年生の時からずっとお気に入り。オリジナル・アルバムは全部持っている。しかも、今でも良く聴く。どう見ても、ルックスが良い、若者好みのバンドでは無いが、お気に入りなのである。そう言えば、ロック・バンドでお気に入りナンバーワンの「ザ・バンド」も、ルックスが良い、若者好みのバンドでは無いなあ。

以前、キング・クリムゾンが公式ウェブ・ショップのみでリリースしている、ライヴ・アーカイヴ・シリーズをまとめた日本独自ボックス・セット『コレクターズ・キング・クリムゾン』というシリーズがあった。全10巻あったかな。そのボックスセット、1セット、約6千円〜1万円するもので、ジャズと平行してCDコレクションをしているので、さすがに、これは予算が続かない。最初の2セットで後が続かなくなった。最初の2セットの出来が良かっただけに残念だったのを覚えている。
 

Collectable_kc

 
さてさて、日本独自ボックス・セット『コレクターズ・キング・クリムゾン』が全10巻で終わって、ホットしたのも束の間、海の向こうで、今度は「The Collectable King Crimson」というシリーズが始まっている情報を掴んでしまった。

調べてみたら、この「The Collectable King Crimson」というシリーズは、DGM(ロバート・フリップが主宰するレーベル) にて、Live ダウンロード販売でリリースされたものを、CDショップで発売すべく、プラケース仕様で発売するもの。プラケース2CD仕様で値段は安い。

第1弾の「The Collectable King Crimson: Volume One」は、DGM Live ダウンロード販売でリリースされた「Live in Asbury Park, 1974」と、以前にKCCC(King Crimson Collectors Clubの略)でリリースされた「Live in Mainz, 1974」のセット。僕はこのライブ音源を初めて聴いたんですが、なかなか素晴らしいですね。

値段も安いですし、このシリーズならコレクション出来るかな。日本盤の発売予定は無いようなので、英国盤が出るのをしっかりウォッチして、集めることにしよう。
 
 

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2006年10月 3日 (火曜日)

「懐かしの70年代館」を更新中

このところ、ジャズの話題が続いたので、今日は、70年代ロックの話をしよう。

この数日間、バーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」を更新すべく、準備に入っている。今回の更新は、「My Favorite Rock」のコーナー、お得意の「プログレッシブ・ロック」のジャンルを更新する予定。70年代、僕は完璧なまでのプログレ小僧だった訳で、70年代ロックの中でも、この「プログレッシブ・ロック」が今でも大好き。

今回の更新は「PFM」。フルスペルでいうと「Premiata Forneria Marconi」。

Pfm_image

カタカナ表記すると「プレミアタ・フォルネリア・マルコーニ」の意味するところは、EL&Pの様に、プレミアタさんとフォルネリアさんとマルコーニさん、3人の姓を取って名付けたものでは無い(笑)。「選ばれたマルコーニという名のパン屋さん」だそうだ。北イタリアのブレッシアには、マルコーニという、パン屋のチェーン店があったらしい。なぜ、彼らが、パン屋さんの名前をバンド名にしたかは不明。(あまりに長いバンド名なので、以降、PFMと略しますね)

このバンド、イタリアのプログレ・バンドなんだけど、イタリアってさすが、ヨーロッパに属しているだけあって、クラシック+大道音楽のエッセンスが独特の個性を放っていて、一度聴いたら忘れられない特徴溢れるバンドである。とにかく、イギリスのプログレとはかなり違うテイストである。

さすが、このPFM、日本ではコアなファンが多くいらっしゃるみたいで、結構、しっかりとした、PFMに関するホームページを出されていて、アルバムの総評はこれらのホームページを見た方が良い。それでは、僕はどうするのか。今回は正直に赤裸々に、高校時代のPFMを聴き始めた頃のエピソードを中心に「想い出振り返り」風に書いてみようかと思っている。

でも、アルバム数が結構あって、聴き込むのに大変。でも、今の耳で聴き直すと、高校時代に見えなかったモノが見えてくるから、あ〜ら不思議。だから、音楽って止められないんですよね(笑)。

2006年10月 2日 (月曜日)

マイルスのエピソード

ええぃ、うっとうしい。月曜の朝から、シトシトそぼ降る雨とはなあ。今日は10月2日、普通は、秋雨前線が去って、秋晴れの日が続く頃だろうが。それが、なんで秋雨前線が北上して、冷たい雨になるのかなあ。夕方には上がるって天気予報は言っていたみたいだが、全然、上がらん。そぼ降る雨がシトシト降り続いとる。

うっとうしい、うっとうしい、と言っていても雨は上がらないので、気持ちを取り直して、今日は、マイルスのエピソード話のさわりを少し。ジャズマンていう人種は、天才肌、職人肌の人がほとんどで、普通の人と比べて、話の種になりそうなエピソードが沢山ある。とりわけ、マイルスは、さすが「ジャズの帝王」と言われるだけあって、含蓄のある、時には、呆れるようなエピソードの宝庫である(笑)。

まあ、1940年代から亡くなった1991年までの約50年もジャズ界に君臨していたんだから、それぞれの時代毎に、マイルスのエピソードは沢山あるんだが、今日は、昨日「マイルス・アヘッド」を聴いていた時、ふと思い出したエピソード。

マイルスは、コロンビア・レコードに移籍する時の条件として、ビル・エバンスの編曲で、マイルスの選んだメンバーでのジャズ・オーケストラをバックにしたアルバムを、十分なリハーサル、十分な録音時間を確保して、録音することを条件の一つにした。とにかく、ジャズ・オーケストラの録音は金がかかる。簡単に言うと、ジャズ・オーケストラの録音に、十分満足いくまでの資金を要求したわけだ。

Miles_ahead_compare

その最初の成果が「マイルス・アヘッド」なんだが、問題はこのジャケット。発売当初は、ヨットに乗った妙齢美人の貴婦人のジャケットだった(写真左を参照のこと)。しかし、マイルスは怒った。コロンビア・レコードに強硬なクレームをかけたのである。「俺のアルバムのジャケットに白人のスケの写真など載せるな」。

当時、ジャズは黒人の音楽、黒人の芸術という強い自負がジャズマンにあった時代のことなので、マイルスのこの発言は頷ける。しかしだ。差し替えを求めたジャケット写真は、マイルス自身の「トランペットを吹くマイルス」のアップの写真なのだ(写真右を参照のこと)。え〜っ、なんやなんや、自分の写真に差し替えたんかい。いやはや、マイルスはナルシストである。

しかもだ。この「マイルス・アヘッド」ってアルバム、ギルの素晴らしいアレンジと素晴らしいジャズ・オーケストラの効果合って、マイルスのペットが素晴らしく映えた、極上の「ムード・ジャズ」に仕上がっている。ほのかに西洋音楽のテイストを漂わせながら、素晴らしくジャズらしい「ムード・ジャズ」。この極上の「ムード・ジャズ」っていう雰囲気からすると、絶対に「白人のスケ」のジャケットの方がピッタリくるんだけどなあ。

大学時代、マイルスを聴き始めた頃、LPで発売されていた「マイルス・アヘッド」のジャケットは左の写真のものだった記憶があって、「白人のスケ」ジャケットの方に馴染みが深い。右の「トランペットを吹くマイルス」の写真から、この「マイルス・アヘッド」の極上の「ムード・ジャズ」の雰囲気は絶対に想像できないよな。マイルス〜、これは「改悪」やで〜。

アルバムを復刻する時、オリジナルにこだわるのも悪くはない。アーティストの言い分を優先するのも良いだろう。でも、大事なのは、アルバムの内容を彷彿とさせる、優れた「ジャケット・デザイン」を優先することの方が大切なのではないかと僕は時々思う。だって、「マイルス・アヘッド」って、「トランペットを吹くマイルス」では絶対雰囲気が出ない。「白人のスケ」ジャケットだからこそ、極上の「ムード・ジャズ」が楽しめるのではないか〜。そう言う意味では、今回の紙ジャケ復刻は「白人のスケ」ジャケットでの復刻。大正解である。

きっとマイルスって、若い時は、音に強いこだわりを持つ反面、アルバム・ジャケットには無頓着だったんだろうな。だって、彼って、晩年、絵も描いていて、この絵がなかなかの優れものでしたからね。絵心含めた、デザインセンスも一流だったからね。

2006年10月 1日 (日曜日)

ウォーキング再開

朝は晴れていた。でも、昨日の天気予報では、秋雨前線が北上してくるので、午後から雨とか言ってたなあ。と、寝床の中で思い出しながら、ウトウト、ゴロゴロ。日曜日の惰眠は気持ち良い。今日は、うちのカミさんは用事で一日外出なので、日中はフリーである。

さ〜て何をしようか、ということで、朝ご飯を食べた後、まずはマイルス(笑)。今朝は、ギル・エバンスとのコラボレーション第1弾「マイルス・アヘッド」である。ギルのアレンジ&オーケストラをバックに、マイルスが気持ちを込めて、フリューゲルホーンを吹く(フリューゲルホーンなんて珍しい)。パンチの効いた、そして良くアレンジされたオーケストラをバックにした、マイルスのフリューゲルホーンは、上質のムード・ジャズである。休日の朝にピッタリ。聴いていて、とても心地良く、満たされた気分。

Higata_061001

朝からブログを巡回して、メールをチェックして、マイルスで満たされた気分ついでに「歩こうか」と思い立った。夏は暑いので中断していた「ウォーキング」の3ヶ月ぶりの再開である。よし、と準備をして、空模様が気になるけど、折りたたみの傘を持って、いざ谷津干潟へ。

3ヶ月ぶりだと、思った以上に、道すがらの風景は少しずつ変わっている。家があったところが更地になっていたり、更地だったところに家やアパートが建っていたり。通る度に「ワンワン」吠えてうるさかった犬がいなかったり、新顔の野良猫が闊歩していたり。道すがらの変化だけでも結構楽しめる。

途中から、パラパラと雨が降ってきたのには閉口したけれど、あんまり天気が良くないので、今日の谷津干潟は、人気もまばらで快適なウォーキング。でも、さすがに、どんより曇り空なので、干潟の表情も冴えんなあ。干潟もちょうど渡り鳥の端境期なので、鳥の姿もほとんど無く、寂しい限り。

最終的には、あんまり雨にも降られず、約2時間、1万2千歩余りの、天気は良くなかったけど、結構楽しめたウォーキングでした。

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