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2006年9月29日 (金曜日)

ビル・エバンスが聴きたくなった

マイルスの「Someday My Prince Will Come」を聴いたら、ビル・エバンスの「Someday My Prince Will Come」が聴きたくなった。まあ、自然な流れである。

ということで、エバンスの「Portrait in Jazz」である。このアルバムは、ジャズ・ピアノ・トリオの名盤中の名盤。僕もジャズを聴き始めた頃、このアルバムを購入した想い出があるが、このアルバムはすっと入れた。とにかく判りやすいのだ。変に捻ったところは無いし、アブストラクトなところも無い。でも、今の耳で聴くと、結構、高度なこと、やっているんだけどね。それを素人に、それと判らせないところが名演名盤である所以である。

Portrait_in_jazzまずは左のジャケット写真を見ていただきたい。良いジャケットである。きっちりと髪を分けて、ポマードでキッチリと固めている。ネクタイもキッチリ締め、フォーマルなジャケットを羽織っている。古い時代を感じさせるファッションではあるが、何故が古さを感じさせない。というより、素晴らしく「ダンディ」に見えるのは僕だけかなあ。エバンスの写真の上を飾るタイトル・ロゴもオシャレである。


このジャケットの雰囲気そのものが、このアルバムの演奏の雰囲気と同じ。名盤とはそういうものなのである。ジャケットのイメージそのものが、アルバムの演奏内容そのものな場合が多いのだ。とにかく、このアルバムを聴いたことが無い人は、なるべく聴いて欲しいなあ。ジャズ・ピアノ・トリオの基本形がここにある。とにかく、エバンスのピアノが美しく、躍動的なのだ。

どの曲を聴いても、どれもが珠玉の名演ばかり。名演ばかりだと、聴き進めるにつれ、だんだん「もたれてくる」のだが、このアルバムは例外。それだけ、シンプルでストレートな演奏なのだ。無駄の無い、リリカルな、それでいて躍動感溢れる演奏。まあ、大げさに言うと「奇跡」に近いアルバムである。

その中でも、名演中の名演として光り輝くのが、「Come Rain Or Come Shine」「Autumn Leaves」、そして「Someday My Prince Will Come」、そしてラストの「Blue In Green」。「凛とした静けさ」と「跳ねるような躍動感」のコントラスト、そして、優しくもあり、時に攻撃的にもなるインタープレイが感動的だ。

ピアノと、それを伴奏するベース&ドラムという図式ではなく、三者対等なジャズ演奏。ここまでくると「ジャズは芸術だ」という言葉に納得する。

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コメント

私が最初に知ったのが、コンピレーションの中に入ってるビル・エヴァンスでした。ジャズを聴く耳なんて全く持ってなかったのですが、そんな私でも美しさが分かる曲でした。でも、注意しないと、ビル・エヴァンスだけを聴いて完結しちゃいそうで、怖いなぁとも思いました。

yurikoさん、ど〜も。
そうですね。ビル・エバンスは、そのピアノ・タッチの美しさ故に、確かに初心者にとって「危ない」ピアニストですよね。
日本では、ピアノと言えばクラシックのイメージが強く、初心者のうちは、ジャズ・ピアノにも「クラシック」的雰囲気を求めてしまうことが多くて、そんな時、エバンスのピアノがピッタリ来ちゃうと大変。他の「ジャズ的な黒いファンキーな音」のピアニストの演奏にいけなくなっちゃうんですよね。
ジャズは、基本的には黒人の音楽がルーツなので、「黒くてファンキーな」ピアノが主流ですから、これは大変。この「初心者エバンス症」に陥った、幾人ものジャズ初心者の方を僕は知っています。

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