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2006年9月20日 (水曜日)

ラッハ・ ドッホ・マール

これだけ、晴れると気持ちが良い。朝はちょっと雲があったけど、日中は快晴。ええ天気やったねえ。風もカラッとしていて、台風一過の秋空って感じが心地よい。こんな日は仕事をしている場合じゃないのだが、働かないとお給料が貰えないので、仕方が無い。

こんな晴れた日の朝は、爽やかなジャズが良い。最近、手に入れたニューアルバム、山中千尋の「ラッハ・ ドッホ・マール」を聴いてルンルンで会社へGO。実のところ、山中千尋については、インディーズでデビューした、ファーストアルバム「Living Without Friday」(澤野工房)からのファンである。まあ、彼女のアルバムは全て持っているのだから、もう「追っかけ」に近い。

Lachdochmalsデビューの「Living Without Friday」は印象的だった。我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズの小径・2002年4月号」に取り上げているのだが、その時の評文を見ると「何が素晴らしいのか。まずは、アルバム全体を流れる「テンポ」である。ゆったりと歩くかの如き、ノビノビとしたスイング感。春の煌めく木漏れ日の中、微風に吹かれて、ゆったりと歩くような心地よい爽快感」とある。

そして「硬軟緩急自在「いっちょ気張って、ちょっとまとめてみました! いかがっすかあ」って感じの、素敵なデビューアルバム。これから先のリリースが楽しみだ」と結んでいる。そして、今回の「ラッハ・ ドッホ・マール」である。デビューアルバムの雰囲気がグレードアップして帰ってきた、そんな素敵なアルバムに仕上がっている。

彼女のピアノは、左手の和音の上に、右手の旋律を泳がせるように弾くのが、凄く上手い。ミドルテンポから、ちょっとアップなテンポで、左手で、和音をザ・ザ・ザ・ザって感じで、切れよく流して、右手で唄うかのごとく、しっかりとしたタッチで旋律を紡ぎ出していく。スケールで唄わせるような雰囲気を創り出していて、ピアノが印象的に前へ出る。よく考えられた奏法であると感心する。

よって、ボサノバやサンバのリズムに乗りやすく、確かに、ボサノバ・タッチの曲はピッタリの雰囲気。力技の部分は、タッチが、ちょっと遅れ気味に入るのだが、デビュー当初は少し気になったこのクセが、今では個性となっている。選曲とアレンジの勝利である。そう、彼女はアレンジ、編曲の能力も高い。そろそろ、彼女のピアノで、管入りのカルテット、クインテットのアルバムも聴いてみたいものである。

「ワン・ステップ・アップ」など幾つかの曲では、大胆にエレピ(エレクトリック・ピアノ)を取り入れ、これがなかなか趣味がよい。エレピにはエレピなりの、ピアノとは違った音の使い方、出し方があるのだが、彼女はこれが、なかなか上手い。ふっとチック・コリアを思い出した。このエレピの演奏も継続して、極めていただきたい。この路線も僕は支持します。次の展開が楽しみだ。

とにかく、彼女のピアノの良さ、作・編曲の良さが前面に出た、爽やかで聴きごたえのあるアルバムだと僕は思います。ちなみに「ラッハ・ドッホ・マール」って、ドイツ語で「とにかく笑おう」の意味だそうです。うんうん、笑う門には福来たる。「笑う」ってとても大事なことですよね。

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