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2006年8月 4日 (金曜日)

「プレスティッジ」って面白いぞ

いや〜、暑くなりましたなあ。昨日の昼過ぎから、東京はやっと真夏の日差しと蒸し暑さが戻ってきた。今日は、朝は少し涼しかったけど、日中はもう真夏の暑さ。帰宅時は、けっこう風があったので、少しだけ心地よかったけど、とにかく蒸し暑い。やっと「夏が来た」って感じです。僕は、この夏の暑さが好きで、今日の天気は、実は嫌いではないのだ。むしろ好きかな。この暑さが2週間ほど続くと、「もうええわ〜」って感じになるけど、まだ大丈夫。

今日も、コルトレーン専用iPodを片手に、コルトレーン関連のアルバムを聴き漁っている。今日は、プレスティッジのオールスター・セッションである「オール・モーニン・ロング」(写真)。一応、ピアノのレッド・ガーランドの名義になっているので、リーダーはレッド・ガーランドなんだろうけど、内容からして、とてもガーランドのリーダー・アルバムでは無い。オールスターのジャム・セッションっていう趣。

All_mornin_longそれもそのはず、プレスティッジ・レーベルって、有名なジャズ専門レーベルなんだけど、プロデューサーのボブ・ワインストックは「放任主義」のプロデューサー。ブルーノートのアルフレッド・ライオンがプロデューサーとして完璧主義だったのに対して、プレスティッジのワインストックはより自由でルーズな感覚でレコーディングで有名。どちらも有名なジャズ専門レーベルですが、性格は正反対(笑)。


当然、ブルーノートのアルバムには当たり外れが無い。逆に、プレスティッジには当たり外れがあるのが特徴。ブルーノートにリハーサルはあるけど、プレスティッジは一発勝負。しかし、この「より自由でルーズな感覚でのレコーディング」が、ミュージシャン連中に「表現の自由」を与えることになって、これが面白いことに、結構な数の偶発的名盤を生み出すことになる。まあ、名盤とはいっても、ブルーノートと比べると、「格調高さ、考え抜かれた構成、演奏の質と精度の面」で明らかに劣るのだが、「ルーズだけど、直感的で、一触即発的」な雰囲気は、プレスティッジの真骨頂。不思議なことに、これはこれで、ジャズっぽくて良いんですよね。良い意味での「ラフ」さがたまらない。プレスティッジって、そんな面白いレーベルです。

その代表的なアルバムがこれ、「オール・モーニン・ロング」。プレスティッジ専属のミュージシャンたちによるオールスターズ形式の良い意味でラフで、寛いだセッションです。まあ有り体に言うと、単なるジャム・セッションですな。メンバーは、Red Garland(p)・John Coltrane(ts)・Donald Byrd(tp)・George Joyner(b)・Art Taylor(ds)のカルテット編成。どの曲も、結構長くて(多くの場合1曲がLPの片面を占めた)、リラックスしていて、それぞれの個性をふりまきながら、長いソロを繰り広げる。これが、ほんと、ハード・バップしていて「とても良い」。ジャケットも適当に、渋いNYの橋の写真貼り付けて、適当にロゴをあしらっているだけなんですが、これが結構、ジャズっぽくて「渋い」。

しかし、このアルバムを聴いていると、適当にメンバーを集めて、皆で適当にリーダーを決めて、適当にセッションをやって、こんな、完璧なハード・バップ・アルバムを作ってしまうんやから、プレスティッジというレーベルは「面白い」。

今日は、このプレスティッジのオールスターズ・セッションを聴いて通勤したんですが、なんだか、リラックスして、ほのぼのとして、気持ちがのってきて、塞ぎ込みがちな気分が、ちょっと上向きになりました。

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