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2006年8月15日 (火曜日)

デューク・ジョーダンの訃報

今日の読売新聞の朝刊の訃報欄を見てビックリ。ジャズ・ピアニストのデューク・ジョーダンが8月8日火曜日、コペンハーゲンで亡くなった。享年84歳。1940年代、ビ・バップ全盛期には、チャーリー・パーカーのクインテットに参加して頭角を現す。50年代にはジーン・アモンズ、ソニー・スティット、スタン・ゲッツと共演。ブルーノートなどに優れたリーダー・アルバムを残す。

しかし、62年を境に73年迄の11年に渡る期間、完全に音楽シーンから姿を消してしまう。 その間、デューク・ジョーダンはタクシードライバーや配給係の仕事を して生計を立てていたそうだ。 音楽シーンから完全に姿を消した彼を再発見したのは欧州のレーベル「Steeple Chase」。このSteeple Chaseで、デューク・ジョーダンは再起した。

Flight_to_denmark僕が初めて、デューク・ジョーダンと出会ったのは、このSteeple Chaseから出ていた「フライト・トゥ・デンマーク」。当時、僕はまだジャズを聴き出して間もない頃で、入門書を購入したり、レコード会社のジャズ入門キャンペーンのカタログなんかをレコード屋から貰ってきて、研究の毎日。そんな中「ピアノ・トリオ40選」なるカタログから、この「フライト・トゥ・デンマーク」を選んで購入した。


まず、ジャケットが良い。一面雪の中、その雪の小径で佇むようなデューク・ジョーダン。このアルバムの中身を彷彿とさせるような優れたジャケット・デザイン。本当に、このジャケットと同じ雰囲気が、このアルバムの中に充満している。ビ・バップ出身のピアニストなので、バリバリに弾き倒すかと思いきや、その正反対、音を選ぶように、単音でコロコロっとしたような、素朴なピアノが実に心地よい。6曲目の「On Green Dolphin Street」なんて、この曲自体が大好きなのだが、もう、このコロコロとした、ちょっとブルージーな単音が堪らない。そう、俗っぽく言うと「哀愁漂う演奏」。これが、実に判りやすくて堪らない。

まだ、無名の若手だったマッズ・ヴィンディングのベースも良い。エド・シグペンのドラムも雰囲気があって、素晴らしい。演奏にスリルはない。その代わり、シンプルな寛ぎの雰囲気が充満していて、とてもリラックスしていて心地よい。深夜に、一人で、バーボン片手に静かに聴くべき名盤だと僕は思う。

今日から暫くは、デューク・ジョーダンを聴いて過ごそう。「フライト・トゥ・デンマーク」は、シンプルな寛ぎの名盤だけど、「ライブ・アット・チボリ」みたいな、「酔っぱらって、その勢いで弾きまくり大会」みたいなライブ盤もあるぞ。「フライト・トゥ・ジョーダン」みたいな端正なリーダー・アルバムもある(さすがブルーノート)。

デューク・ジョーダンって、僕の印象は「ピアノ・トリオの芸人」。シチュエーション毎に、ジャズ・ピアノの雰囲気を変えることが出来る、でも、その基本である「ブルージーで、そこはかとなくファンキー」は変わらない。そんな、玄人好みなジャズ・ピアニストだった。

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コメント

デューク・ジョーダン、亡くなられたんですね。
私も、Steeple Chaseの、このアルバムが大好きで、冬になると繰り返し聴くんです。一曲目のイントロ、ぞくっとするほど美しいです。

yurikoさん、コメントありがとうございます。確かに「フライト・トゥ・デンマーク」って、冬の雰囲気タップリのアルバムですよね。僕も、1曲目のイントロ、そして、哀愁溢れるテーマが流れると、もうたまりません。ジャズを聴いていて良かったという瞬間です。でも、今回、デューク・ジョーダン追悼で、この「フライト・トゥ・デンマーク」をこの夏に聴きました。エアコンを効かした涼しい部屋で、皆が寝静まった深夜、冷えたビールを飲みながらの「フライト・トゥ・デンマーク」も結構「いける」と思いました(笑)。

お返事ありがとうございます。
冷えたビールで哀悼とはまたオツな♪
じゃ、私はかき氷で・・・って、ダメかにゃ~。

う〜ん、yurikoさんは、かき氷ですか・・・。夕涼みがてらのジョーダンですね(笑)。ところで、氷にかける蜜はなんでしょう? ジャズに合う「蜜の味」って・・・。

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