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2006年7月31日 (月曜日)

ブルーノートは素晴らしい

バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」の更新ネタに、今日は、ブルー・ミッチェルを集中して聴いている。ブルー・ミッチェルといえば、ホレス・シルバー(p)のグループで名をあげて、その後、ブルーノートやリバーサイドでソロのリーダー・アルバムも結構リリースした、ハード・バップ時代中期〜後期の人気トランペッターの一人。

彼のトランペットは、ファンキーで、柔らかくて、しっかりと芯のある音なのだが、耳当たりの良い、まろやかな響きが特徴である。目立ちたがり屋のジャズ・ミュージシャンの様に、ど派手なパフォーマンスや、耳を突き抜けるようなハイ・トーンは無いんだけど、そのファンキーで、耳当たりの良いまろやかな響きがクセになる、愛すべきトランペッターである。

Down_with_it_1今日は、そのブルー・ミッチェルのブルーノートの秀作「ザ・シング・トゥ・ドゥ」と「ダウン・ウィズ・イット」(写真)を聴きながら、会社を往き帰り。この辺のブルー・ミッチェルって良い。溌剌としてペットを吹いているし、サイドメンに関しても、ご機嫌なメンバー、ご機嫌な演奏。和気あいあいとしながらも、マジになるところはキッチリ決めて、これぞ、ハード・バップいう演奏を聴かせてくれる。


今日、この2枚のアルバムを聴いて、改めて感心したのは、ブルーノートのアルバムの制作方針がしっかりと決まっていて、単なる「当時のトレンド・ジャズの垂れ流し」になっていないということ。たしかに、「ザ・シング・トゥ・ドゥ」の冒頭の、ご機嫌なカリプソ・ナンバーの「ファンジー・ママ」が目玉だが、といって以降の曲は、ファンキー一辺倒とはなっていない。「ダウン・ウィズ・イット」の冒頭の、これまたご機嫌なジャズ・ロック・ナンバーの「ハイ・ヒール・スニーカーズ」が目玉だが、といって以降の曲は、ジャズ・ロック一辺倒とはなっていない。

ファンの為に、当時、流行の演奏スタイルを踏襲しつつも、ハード・バップのプロ・ミュージシャンとしてのアーティスティックな演奏や、当時最先端の演奏スタイル(例えばモードとか)を踏まえた演奏などをしっかりと織り交ぜて、そのミュージシャンの資質・才能・能力を多角的に捉えることが出来、それ故に、その時のミュージシャンの個性を、リスナーは的確に捉えることが出来る。

しかも、「ザ・シング・トゥ・ドゥ」「ダウン・ウィズ・イット」のピアニストは、当時、新進気鋭のチック・コリアだったり、「ダウン・ウィズ・イット」のドラマーがやはり新進気鋭のアル・フォスターだったり、「ダウン・ウィズ・イット」には、日野皓正の名曲「アローン・アローン・アンド・アローン」が採用されていたり、必ず、その時の、優れた新人や優れた楽曲を偏見無しに採用する「本質を見抜く目」は素晴らしい。

これらは、ブルーノートのアルバムにしかない特徴で、プロデューサーのアルフレッド・ライオンには、頭が下がる思いだ。いやはや、今日、改めて、ブルーノートのアルバムを聴いて、改めて思った。

「いや〜、ほんと、ブルーノートって素晴らしいよな〜」。

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