コルトレーンって凄いの?
超弩級のコルトレーン専用iPodを作って、完全にコルトレーンにドップリの毎日である。さすがに、プレスティッジ時代から、アトランティック時代、そしてインパルス時代と、コルトレーンの歩んだ道をほぼコンプリートな形で追体験できるiPodって凄いなあと思う。
結構、瞬時に、コルトレーンの時代を行きつ戻りつできるのだから、たまらない。若手駆け出しの頃から、成熟したバーチュオーゾの頃まで、iPodのダイアルをクルクル〜クリックするだけで、取っ替え引っ替え聞き比べが出来る。ああ、なんて便利な道具なんだろう。感心することしきりである。
ミュージシャンの演奏スタイルや奏法、音色などを感じ取るには、まだ、若かりし頃、まだまだ駆け出しの頃が、色がついていなくて、その個性が判りやすい。さて、コルトレーンのサックスの特徴を楽しむのは、1955〜56年の頃の録音が分かり易いと僕は思っている。それも、マイルスとの録音はマイルスの意向が強く反映されているし、リーダー・アルバムは気合いが入りすぎていて格好つけ過ぎ。
まずは、マイルス以外のミュージシャンのリーダー・アルバムでのサイドマン参加のものが良いと思われる。僕がコルトレーンのサックスの特徴を楽しむ一枚が、タッド・ダメロンの「メイティング・コール」。ここでのコルトレーンは若々しくて、真っ直ぐで微笑ましい。コルトレーンの特徴って、フェイクやギミック無く、テクニックに走ることなく、真っ直ぐに伸びる、しっかり吹き切る、そして男々しくて太いトーン、それでいてブラスの響きがムンムンしているところ。タッド・ダメロンの「メイティング・コール」の中の、3曲目のバラード「ソウルトレーン」、4曲目のブルージーな「オン・ア・ミスティ・ナイト」のコルトレーンは、若々しくて、まだまだ荒削りだけど、長く太いトーンと未完成ながら聴き耳を立ててしまうテクニックが素晴らしい。コルトレーンの個性が、ストレートに判る演奏の一つだと僕は思う。
ジャズを長年聴いていると、時々、「コルトレーンって本当に凄いんですか?」って訊かれるのだが、そんな時は、若かりし頃の、この「メイティング・コール」や、初リーダー・アルバム「コルトレーン」、その音色とテクニックが完成されつつある頃の「ブルートレーン」「ソウルトレーン」や「ジャイアント・ステップ」を聴くことをお勧めしている。
これらを聴くと「上手い!」「シンプル!」「情熱的!」「繊細!」なんて感じ入って、聴きやすくて情熱的なテナーって、本当に優れたミュージシャンでないと吹き切れない、と思うんですよね。そして、他のテナー奏者を知っているジャズ愛好家の方なら、コルトレーンに比肩するテナー奏者ってなかなか見当たらない、と改めて、再認識するのだ。「コルトレーンって本当に凄いんですか?」って訊かれて、いつも答えはひとつ「はい、凄いです」(笑)。
今朝は、梅雨が明けたかな、と思わせるような、暑い日を予感させるような朝日。今日は、朝から快晴。もう日中は、真夏の太陽がギラギラ、それでも夕方はちょっと涼しい風が吹いて、なかなか、風情のある夏の1日だった。
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バーチャル音楽喫茶「松和」様
突然もうしわけありません・・・
ここしか連絡を取る手段がありませんでした><
私は火星人と申します!
この度、私は自分のサイトを立ち上げることになりました。
もしよろしければ相互リンクをお願い致します。
【1】 ギター★ロックギターを楽しく学ぶ★
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コレからロックギターを始める!やってみたい!という方は是非ご覧下さい★
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是非よろしくおねがいします!
投稿: 火星人 | 2006年7月27日 (木曜日) 16時26分
火星人さん、コメントありがとうございます。すいません。最近、スパム・メールが多くなってきたんで、『松和』のホームページのメール・アドレスを閉じちゃいました。ご不便かけて申し訳ありませんm(_ _)m。
さて、相互リンクのお話、了解しました。私の方は「懐かしの70年代館」を更新するときに、相互リンクさせていただきます。早速、火星人さんのホームページを拝見しました。いいですね。僕はアコギの方ですが、こういうホームページって、エレキ・ギターを始める方、始めた方には必要なんですよね。なかなか、ツボを得ていて良いホームページだと思います。
投稿: 松和のマスター | 2006年7月27日 (木曜日) 19時17分