« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »

2006年7月の記事

2006年7月31日 (月曜日)

ブルーノートは素晴らしい

バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」の更新ネタに、今日は、ブルー・ミッチェルを集中して聴いている。ブルー・ミッチェルといえば、ホレス・シルバー(p)のグループで名をあげて、その後、ブルーノートやリバーサイドでソロのリーダー・アルバムも結構リリースした、ハード・バップ時代中期〜後期の人気トランペッターの一人。

彼のトランペットは、ファンキーで、柔らかくて、しっかりと芯のある音なのだが、耳当たりの良い、まろやかな響きが特徴である。目立ちたがり屋のジャズ・ミュージシャンの様に、ど派手なパフォーマンスや、耳を突き抜けるようなハイ・トーンは無いんだけど、そのファンキーで、耳当たりの良いまろやかな響きがクセになる、愛すべきトランペッターである。

Down_with_it_1今日は、そのブルー・ミッチェルのブルーノートの秀作「ザ・シング・トゥ・ドゥ」と「ダウン・ウィズ・イット」(写真)を聴きながら、会社を往き帰り。この辺のブルー・ミッチェルって良い。溌剌としてペットを吹いているし、サイドメンに関しても、ご機嫌なメンバー、ご機嫌な演奏。和気あいあいとしながらも、マジになるところはキッチリ決めて、これぞ、ハード・バップいう演奏を聴かせてくれる。


今日、この2枚のアルバムを聴いて、改めて感心したのは、ブルーノートのアルバムの制作方針がしっかりと決まっていて、単なる「当時のトレンド・ジャズの垂れ流し」になっていないということ。たしかに、「ザ・シング・トゥ・ドゥ」の冒頭の、ご機嫌なカリプソ・ナンバーの「ファンジー・ママ」が目玉だが、といって以降の曲は、ファンキー一辺倒とはなっていない。「ダウン・ウィズ・イット」の冒頭の、これまたご機嫌なジャズ・ロック・ナンバーの「ハイ・ヒール・スニーカーズ」が目玉だが、といって以降の曲は、ジャズ・ロック一辺倒とはなっていない。

ファンの為に、当時、流行の演奏スタイルを踏襲しつつも、ハード・バップのプロ・ミュージシャンとしてのアーティスティックな演奏や、当時最先端の演奏スタイル(例えばモードとか)を踏まえた演奏などをしっかりと織り交ぜて、そのミュージシャンの資質・才能・能力を多角的に捉えることが出来、それ故に、その時のミュージシャンの個性を、リスナーは的確に捉えることが出来る。

しかも、「ザ・シング・トゥ・ドゥ」「ダウン・ウィズ・イット」のピアニストは、当時、新進気鋭のチック・コリアだったり、「ダウン・ウィズ・イット」のドラマーがやはり新進気鋭のアル・フォスターだったり、「ダウン・ウィズ・イット」には、日野皓正の名曲「アローン・アローン・アンド・アローン」が採用されていたり、必ず、その時の、優れた新人や優れた楽曲を偏見無しに採用する「本質を見抜く目」は素晴らしい。

これらは、ブルーノートのアルバムにしかない特徴で、プロデューサーのアルフレッド・ライオンには、頭が下がる思いだ。いやはや、今日、改めて、ブルーノートのアルバムを聴いて、改めて思った。

「いや〜、ほんと、ブルーノートって素晴らしいよな〜」。

2006年7月30日 (日曜日)

突然、東京ビックサイトへ

昨夜、義弟から携帯メールがあって「明日、東京ビックサイトに行きたいけど暇?」って問い合わせ。うちのカミさんが返信を打ったんだが音沙汰無し。どうなったんかいな、と思っていたら、今日の朝9時、突然「今からそっちへ行く」。車で2時間半ほどかかる距離なので、慌ててカミさんと定例の買い出しに行って、帰ってきたら、義弟はもうすぐそこまで来ていた(今日は道が空いていたみたい)。危ない、危ない。

さて、今日、東京ビックサイトで催されているイベントで、義弟好みのイベントとは・・・。「AUTO GALLERY TOKYO 2006」である。2006年7月28日~30日に開催される、チューニング・カー、カスタム・カーのイベント「オートギャラリー東京2006」。チューニング・カー、カスタム・カーって表現すると、なんだか格調高い表現になるが、分かり易く言うと「改造車」である。つまり「改造車」のマニアが集う「改造車マニア」の為のエキスポなのだ。

Auto_gallery_1我が家に到着した義弟は、昼飯もそこそこに、ビックサイトへGO! そんなに焦らんでもええやん。約1時間で、東京ビックサイトに到着。入り口には、「AUTO GALLERY」の看板と「癒しフェア」の看板。「癒しフェア」って何?。この「癒しフェア」に後ろ髪をひかれつつ、「AUTO GALLERY」へ直行。

「AUTO GALLERY TOKYO 2006」へ入場してみてビックリ。そこはもう別世界が広がっていました。いやいや、入ってみて、そこに広がる「改造車」いや違った「チューニング・カー、カスタム・カー」の数々。それぞれのプロが腕をふるった「改造車」いや違った「チューニング・カー、カスタム・カー」の数々。

Auto_gallery_2それはそれは、我々、一般庶民から思いもよらない、きらびやかな世界が広がっておりました。う〜ん、こんな世界があるんだねえ。そして、その「AUTO GALLERY TOKYO 2006」の会場を埋め尽くす人の7〜8割は、はっきりその世界のマニアと判る人達ばかり。そんな中、ところどころ、黒山の人だかりができている。

きっと、「改造車」いや違った「チューニング・カー、カスタム・カー」の中でも、マニア垂涎の車があって、その車をカメラに収めるべく、黒山の人だかりになっているのかと思って、近づいてみると・・・。

Auto_gallery_3なんだなんだ〜。マニア垂涎の「改造車」いや違った「チューニング・カー、カスタム・カー」ではなくて、なんとコンパニオンのお姉ちゃんではないですか。皆さん、真剣にシャッター押してました。お姉ちゃんを熱中して写す人達のカメラが、これまた凄い。プロ顔負けの最高級デジカメなのだ。

しかも、ビデオカメラを回している輩も。思わず「車を見に来たの、お姉ちゃんを見に来たの?」と訊きたくなるような光景でした。

「改造車」いや違った「チューニング・カー、カスタム・カー」のトレンドといえば、いつの時代も「オーディオ」が浮かぶが、これまた実に進化しておりました。「これがカー・ステレオの音かいな」と耳を疑うばかりの音音音。いや〜、ここまでくると、完全にプロの技ですな。「チューニング・カー、カスタム・カー」の世界も隅に置けません。

かかっている曲はと言えば、ちょっと耳を傾けてみると、センスの良い選曲もありました。ドゥービー・ブラザースの「チャイナ・グローブ」「ロング・トレイン・ランニン」や、ステッペン・ウルフの「ワイルドでいこう」、イーグルスの「ならず者」、ローリング・ストーンズの「ジャンピング・ジャック・ フラッシュ」など、なかなかのセンスです。

ドゥービー・ブラザースやイーグルスの曲は、カルフォルニアのトラック野郎も良く運転しながら流すらしいし、この辺は「音楽に国境は無い」って感じです。でも、日本の楽曲となると、そのほとんどが「浜崎あゆみ」。この個性のなさはどうにかならんでしょうか。「チューニング・カー、カスタム・カー」のマニアの皆さん。

いや〜、今日は義弟のおかげで、良い勉強、良い体験させてもらいました(笑)。

2006年7月29日 (土曜日)

アメリカン・ロックの最高峰

暑い。昨日の天気予報では、朝から曇り、午後から晴れ間がのぞく、って言ってたのに、またまた予報は外れて、朝からピーカンの暑い朝。おいおい、勘弁してよ。日差しが強い夏の朝は、我が家の寝室の窓は東に向いているので、とても暑くなる。よって、今日は休みなのに、7時過ぎには暑くて寝苦しくなって、起きてしまった。

今日は朝から、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「懐かしの70年代館」の更新準備をするべく、Macの前に座ったんだが暑い。PCって熱を発する代物なので、暑い日には「余計に暑くなる」困った代物なのだ。朝10時で、既に我が家の応接間は気温30度を超えている。暑い。風はあるのだが、暑いものは暑い。「懐かしの70年代館」の更新準備は、昼ご飯を食べて、今日は中止である。

The_best_of_the_bandこの「懐かしの70年代館」の更新準備って何かと言えば、「アメリカン・ロック」のコーナーが未だ「準備中」なのだが、そろそろ、このコーナーをオープンしないといけない。「アメリカン・ロック」の最初のバンドは、やはり、アメリカン・ロックの最高峰「ザ・バンド」でしょう、ということで、ザ・バンドのオリジナル・アルバムのジャケット画像を準備しつつ、コンテンツのひな型を作り始めた。

さて、僕とザ・バンドとの出会いは何時のことだったか、と昔の記憶をたどり始めた。あれは確か、1976年の秋だったと思う。高校3年生も残り僅か、高校3年生の文化祭にまで映画を作っちまったので、ほとんど受験勉強は出来ていない。なんだかとても寂しい秋も深まったある日、近くのレコード屋に立ち寄った。ここで、「The Best of The Band」と出会ったのだ。そして、なぜか、オフコースの当時の新譜「Song Is Love」と一緒に買って帰ったのを覚えている。

ザ・バンドって、雑誌ミュージック・ライフなんかの写真とか、紹介記事で見ていたので名前は知っていたが、どんな音楽を演奏する連中なのか全く知らなかった。それでも、クラプトンやオールマンを通じて、米国南部、いわゆるサザンロック、スワンプなど、アメリカン・ルーツ・ロックに近い音は知っていたので、なんとなく、イメージはあった。でも、どんな音がするのか判らんのに、よく2,300円も出して買ったもんだ。まあ、高校3年生の寂しすぎる秋に、茫然自失状態のまま、この「The Best of The Band」を手にしてしまったと思われる。このアルバムの収録曲は以下のとおり。

1. Up On Cripple Creek 2. The Shape I'm In 3. The Weight 
4. It Makes No Difference 5. Life Is A Carnival / 
6. Twilight 7. Don't Do It 8. Tears Of Rage 9. Stage Fright
10. Ophelia 11. The Night They Drove Old Dixie Down

しかしながら、これが聴いてみて「大ショック」たっだ。こんなにシンプルで、渋くて、落ち着いていて、トラディショナルで、それでいて古くなく、演奏テクニックは抜群で、歌心があって、スピード感もあり、バラードは情感タップリ。当時「これがロックなのか」と唸りに唸ったのを覚えている。そりゃあそうで、後で知ったことなんだが、このザ・バンドって、当時から、ミュージシャンズ・ミュージシャンだったそうで、今でも若手ロック・バンドの連中からも「リスペクトの対象」であり続けているいる、凄いバンドなのだ。

俗に言う「カルチャーショック」である。コペルニクス的転回であった。このベストアルバムを聴いて以来、渋〜いロックに走っていって、ついには、ジャズにのめり込んでいくのである。

2006年7月28日 (金曜日)

パパパパ、パフィー〜!

このところ、ジャズ続きでちょっとマンネリしてきそうなので、今日の通勤音楽は気分転換。昨日、今度はアマゾンから、パフィーいや、Puffy AmiYumiの新譜「Splurge」が送られてきたので、今日はこれ。今日は、朝からジャパニーズ・ポップ・ロックでノリノリである。

パフィーは、デビューの「アジアの純真」で、「なんだこれは、ELOではないか、ジェフ・リンではないか、この歌詞は何だ〜、聞かせてバラライカってなんだ〜」と度肝を抜かれて以来、ファンである。パフィーの2人の雰囲気とセンスと「ユルユル感」が、とても気に入っているのだが、彼女たちをとりまくスタッフの面々の「ちょっとひねったオシャレなアイデア」と「パフィーというユニットを誰よりも理解し大切にしている気持ち」も、とても好きだ。

Splurgeパフィーって、米国のアニメ「TEEN TITANS」から「Hi Hi Puffy Ami Yumi」で米国内に露出する機会を得て認められた。そして、その視聴率が、子どもアニメ部門の1位を記録した。香港、台湾、アジアでの人気は知っていたが、これを聞いたときは正直言って驚いた。米国でのコンサートツアーも大成功、国民的行事であるニューヨークの感謝祭パレードに招かれたり、完全に米国でブレイクしてしまった。


まあ「言葉は分からなくてもエモーショナルが大事」と言うから、そうなってもおかしくないのだが、でもねえ、あのパフィーがねえ。でも、彼女たちの雰囲気はデビュー当時から僕も認めているので、ファンとしては嬉しい限りだが、(教えてもらって見てみたのだが)日本版以上に詳しい英語版Wikipedia「Puffy Amiyumi」があって、リンクも多数されているのを目の当たりにすると、なんだか痛快ですらある。

ということで、今回のパフィーの新譜は、パフィーの日本盤の新譜では無く、US盤Puffy AmiYumiの「Splurge」を購入(日本盤より千円も安いし)。まず、曲順が違う。当然、曲名は全て英語。US盤にしては歌詞カードが付いているのだが、日本語で歌っている曲の歌詞は全て「ローマ字表記」。これには笑ったなあ。そうだよな。US盤の歌詞カードに、日本語の歌詞を付けても、向こうの人たちは読めんもんなあ(納得)。でも実際聞くところによると「米国BBSを読んでいると日本語歌詞のままで共感している人もかなり多い」とか。う〜ん、目から鱗である。

内容はと言うと、これがイケる。冒頭、英語の歌詞でロックビートに乗って、ぶっ飛んでいくのであるが、ちょっと「ユルユル」な所があって、これが実に個性的。アルバム全体から見て、「米国でも発売するのだから英語の歌も当然アリ」という、自然な感じでの英語の歌詞の採用が、かえって違和感の無い方向に作用しているようだ。楽曲の提供者は、奥田民夫はもちろんのこと、甲本ヒロト、横山健、斎藤和義、ギターウルフ、草野マサムネ、と絢爛豪華な面々。

アルバム全体の曲の流れも良く、このままの順でライブがやれちゃいそうな、聴いていて気持ちの良い流れ。「アジアの純真」や「これが私の生きる道」「渚にまつわるエトセトラ」などのような、その内容が突出した楽曲は無いが、どの曲もツブがそろった佳曲ばかり。ポップで、ロックで、キュートで、ちょっと「ユルユル」な、そして、あっけらかんとした、「これがパフィーだ!!」という感じの、十分満足できる内容だと思います。

「Splurge」を辞書で紐解くと「(話) 見せびらかし」とある。今年でデビュー10周年。これぞパフィーというアルバムを「見せびらかされた」感じで、聴いていて実に「痛快」である。

2006年7月27日 (木曜日)

コルトレーンからマイルスへ

コルトレーン漬けになっていたら、タワレコから、なんと、マイルス・デイビスの最新ボックス盤「ザ・プレスティッジ・クインテット・セッションズ」が送られてきた。ふふふっ、なんて良いタイミングなんだ。このボックス盤、マイルス・デイビスをリーダーとする所謂「黄金のクインテット」が、プレスティッジ・レーベルに残した録音を中心にまとめたもの。当然、コルトレーンもいるぜ。ガーランドもいるぜ。

黄金のクインテット、そのメンバーを改めてご紹介すると、Miles Davis(tp),John Coltrane(ts),Red Garland(p),Paul Chambers(b),Filly Joe Jones(ds)の5人。ジャズを聴き始めたら、必ず、耳にするか目にする伝説のクインテットである。このクインテットがプレスティッジに残した録音、アルバムにすると、「ニュー・マイルス・デイビス・クインテット」と「モダン・ジャズ・ジャイアント」のうちの1曲と、マラソン・セッションで有名な「スティーミン」「クッキン」「リラクシン」「ウォーキン」の4枚に収められた珠玉の名演の数々である。

The_legendary特に、「スティーミン」「クッキン」「リラクシン」「ウォーキン」の4枚は、学生時代から大好きなアルバム達で、「一発録り」ゆえのテンションとスタンダードを料理する職人芸、黄金のクインテット特有の歌心。大好きが故に、1990年の頃、CDで再発された時に手に入れてしまったので、そろそろ15年位が経つ。リマスタリング的に音が古くなってきた頃。


最近は、リマスタリング技術がすすんで、CDの音がどんどん良くなっている。ものによっては、LPに肉薄する音がするCDもどんどん出てきた。そうなると、既に手もとにあっても、買い直したくなるんだが、同じアルバムを買い直すのもなあ、と思ってた矢先のこの「ボックス盤」である。ビクターさん、ありがとう。

このボックス盤、マニア心をくすぐる仕掛けがいろいろあって、「日本盤のみデジタルK2を使用した20ビットK2マスタリング&K2レーザー・カッティングによるハイ・クオリティ・サウンド」(これが今回購入動機の第1位)、「55年の放送音源、56年のフィラデルフィアでのライブ、58年のカフェ・ボヘミアでの、ピアノがビル・エバンスに代わっての貴重極まりないライブをDISC4に収録」(これも聴きたかった)、「ブックレットにはマイルス・デイビス・クインテットのレア・フォト満載」(これも見たい)などなど、これだけ、特典を並べられると、やっぱり「ポチッ」としてしまいますよね。マイルスの大ファンなのだから、仕方ないよな。

このマイルス・デイビスの最新ボックス盤「ザ・プレスティッジ・クインテット・セッションズ」のおかげで、これからの暑い夏を乗り切れそうだ(笑)。

2006年7月26日 (水曜日)

コルトレーンって凄いの?

超弩級のコルトレーン専用iPodを作って、完全にコルトレーンにドップリの毎日である。さすがに、プレスティッジ時代から、アトランティック時代、そしてインパルス時代と、コルトレーンの歩んだ道をほぼコンプリートな形で追体験できるiPodって凄いなあと思う。

結構、瞬時に、コルトレーンの時代を行きつ戻りつできるのだから、たまらない。若手駆け出しの頃から、成熟したバーチュオーゾの頃まで、iPodのダイアルをクルクル〜クリックするだけで、取っ替え引っ替え聞き比べが出来る。ああ、なんて便利な道具なんだろう。感心することしきりである。

Matingcallミュージシャンの演奏スタイルや奏法、音色などを感じ取るには、まだ、若かりし頃、まだまだ駆け出しの頃が、色がついていなくて、その個性が判りやすい。さて、コルトレーンのサックスの特徴を楽しむのは、1955〜56年の頃の録音が分かり易いと僕は思っている。それも、マイルスとの録音はマイルスの意向が強く反映されているし、リーダー・アルバムは気合いが入りすぎていて格好つけ過ぎ。


まずは、マイルス以外のミュージシャンのリーダー・アルバムでのサイドマン参加のものが良いと思われる。僕がコルトレーンのサックスの特徴を楽しむ一枚が、タッド・ダメロンの「メイティング・コール」。ここでのコルトレーンは若々しくて、真っ直ぐで微笑ましい。コルトレーンの特徴って、フェイクやギミック無く、テクニックに走ることなく、真っ直ぐに伸びる、しっかり吹き切る、そして男々しくて太いトーン、それでいてブラスの響きがムンムンしているところ。タッド・ダメロンの「メイティング・コール」の中の、3曲目のバラード「ソウルトレーン」、4曲目のブルージーな「オン・ア・ミスティ・ナイト」のコルトレーンは、若々しくて、まだまだ荒削りだけど、長く太いトーンと未完成ながら聴き耳を立ててしまうテクニックが素晴らしい。コルトレーンの個性が、ストレートに判る演奏の一つだと僕は思う。

ジャズを長年聴いていると、時々、「コルトレーンって本当に凄いんですか?」って訊かれるのだが、そんな時は、若かりし頃の、この「メイティング・コール」や、初リーダー・アルバム「コルトレーン」、その音色とテクニックが完成されつつある頃の「ブルートレーン」「ソウルトレーン」や「ジャイアント・ステップ」を聴くことをお勧めしている。

これらを聴くと「上手い!」「シンプル!」「情熱的!」「繊細!」なんて感じ入って、聴きやすくて情熱的なテナーって、本当に優れたミュージシャンでないと吹き切れない、と思うんですよね。そして、他のテナー奏者を知っているジャズ愛好家の方なら、コルトレーンに比肩するテナー奏者ってなかなか見当たらない、と改めて、再認識するのだ。「コルトレーンって本当に凄いんですか?」って訊かれて、いつも答えはひとつ「はい、凄いです」(笑)。

今朝は、梅雨が明けたかな、と思わせるような、暑い日を予感させるような朝日。今日は、朝から快晴。もう日中は、真夏の太陽がギラギラ、それでも夕方はちょっと涼しい風が吹いて、なかなか、風情のある夏の1日だった。

2006年7月25日 (火曜日)

管入り、レッド・ガーランド!

せっかく、超弩級のコルトレーン専用iPodを作ったので、今日の通勤のお供は、久方ぶりに、iPod-miniである。今朝の千葉県北西部地方は霧雨(傘をさすほどではないが)。こんな憂鬱な日は、なんとなく、ハード・バップな気分なので、朝から、コルトレーンを聴きながら会社へ。

コルトレーンを聴きながらとはいえ、コルトレーンのリーダー作は、ちょっと朝からはキツいので、コルトレーンがサイドに回ったアルバムを探す。そして、これと決めたのが、レッド・ガーランドの「ソウル・ジャンクション」。このアルバム、まともに聴くのって、3年ぶり位かなあ。でも、これが大当たり。冒頭の表題曲「ソウル・ジャンクション」で、もうノック・アウトでございます。

Soul_junctionDonald Byrd(tp), John Coltrane(ts), Red Garland(p), George Joyner(b), Art Taylor(ds)のクインテットの編成なんだが、冒頭の「ソウル・ジャンクション」は、曲の最初から後半まで、ピアノ・トリオの演奏で、これがゆったりとしたテンポで、ちょっとダルな雰囲気で、でも、しっかりとテンション張って、実にブルージーな、実にコクのある演奏を展開する。コロコロとしたガーランドの右手が実に映える演奏だ。


そして、中間過ぎて、コルトレーンがブワーッと入ってくるところなんざあ、鳥肌モノですぜ。この「ソウル・ジャンクション」のコルトレーン、絶好調です。ゆったりとしたスローなテンポの中で、悠々とストレートにサックスを吹き上げていくことろなんか、やっぱり、コルトレーンって凄いですね。このアルバム全編で、コルトレーンは絶好調です。

トランペットは、最初、聴いた時に「あれ〜っ、誰だったっけ」。リー・モーガンほど「アクやクセが無く」、ケニー・ドーハムほど「くぐもってない」、しかも、しっかりとトランペットを「鳴らし切って吹き上げる」、テクニックは「上々」。当時、ハード・バップ全盛時代にレコーディング・ミュージシャンとして引っ張りだこだったトランペッターを並べて、消去法で推測していくと、これは「ドナルド・バード」ですね。良いペットの音です。一生懸命吹いている様子が目に浮かぶようです。

ジョージ・ジョイナーのベースも、アート・テイラーのドラムも、しっかりとバックをサポートしていて、特に、ジョージ・ジョイナーのベース、彼って結構マイナーなベーシストですが、彼のウォーキング・ベース、なかなかのものです。アート・テイラーのドラムは、もう全く問題無し。職人芸です。

バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズ・フュージョン館」で、レッド・ガーランドのアルバムをご紹介していますが、ピアノ・トリオに限ってご紹介したので、この「ソウル・ジャンクション」の様な「管入り」のレッド・ガーランドのリーダー・アルバムをフォローし切れていません。この「ソウル・ジャンクション」を聴いて反省しました。こりゃ〜、管入り、レッド・ガーランドを掘り下げて、「ジャズ・フュージョン館」に追加収録せなあかんなあ。

ハード・バップな気分の日に、良質なハード・バップが聴けたら、もう1日は幸せな気分です。

2006年7月24日 (月曜日)

G・ベンソン、アップしました

バーチャル音楽喫茶『松和』・ジャズ・フュージョン館の「フュージョンの風に吹かれて」のコーナーに、「ジョージ・ベンソン」をアップしました。

ジョージ・ベンソンは、1964年のデビュー。ウェス・モンゴメリー直系のギタープレイで頭角を現し、かのマイルス・デイビスのバンドにも呼ばれたことがある、デビュー当時は、先進気鋭の純ジャズ・ギタリストでした。70年代のフュージョン全盛時代には、ディスコ〜アダルト・コンテンポラリーと、常にその時代の流行を自身の作品に取り込み、加えて、魅力的な歌声で渋く聴かせるボーカルと併せて、どちらかと言えば、ジャズ・ギタリストというよりは、ブラック・コンテンポラリー・ミュージックのアーティストとして一世を風靡しました。

Weekend_in_laしかし、デビューから40年以上に渡ってヒット作品を生み続けている、そのタレントは素晴らしいの一言です。でも、彼の根っこはジャズで、いつの時代の演奏にも、その底辺に流れるジャジーな雰囲気に惹き付けられます。今回の更新では「唄うフュージョン・ギタリスト」と題して、僕のお気に入りである「ベンソンのアルバム・ベスト3」について語ってます。フュージョン全盛時代の懐かしいものばかりです。


また、2ヶ月ぶりに、バーチャル音楽喫茶『松和』・ジャズ・フュージョン館の「マスターのひとりごと」のコーナーも更新しました。ブログの読者は良くご存じの通り、この1ヶ月半ほどは、サッカーのW杯があって、サッカー没入生活を送っていました(笑)。そのおかげで『マスターのひとりごと』のコーナーは、更新が途絶えてしまいましたが、今日、復活しました。トランペッター「ドミニク・ファリナッチ」について語っています。

こちら千葉北西部地方は、今日も相変わらずの雨模様。もう、17日以降、晴れ間を見ていません。しかも、少し肌寒い日が続いており、どう考えても7月下旬の陽気ではありません。6月の梅雨真っ只中の気候ですね。体調も昨日よりは回復しましたが、まだ、なんとなく眠い、怠い、って感じです。今日も、早く寝よ。

2006年7月23日 (日曜日)

今日は音楽喫茶はお休み

昨日から体調がすぐれない。先週の木曜日あたりから、ノドの具合が悪い。風邪をひいたのか? 特に、この1週間、千葉北西部地方は、夏とは言えないほどの涼しさで、それが影響しているのかもしれない。とにかく、眠たくてしかたがないのと、頭痛もする。こんな日は、とにかく、寝るだけ寝るにかぎる。そういうことで、今日は、さすがに、バーチャル音楽喫茶『松和』のマスターも開店休業状態です。

Funabashi_festivalしかしながら、体調がすぐれん、とはいえ、先週、クールビズ対応ということで、夏のブレザーを新調したので、それを隣町のデパートまで取り行かねばならない。せっかくなので、体調回復狙いで、30分ほど歩いて体に刺激を与えることにした。歩いていくと、そう言えば、21日から船橋祭りだったことに気がついた。

もう船橋までの道のりの途中、本町通りには屋台がたくさん出ていて、子供たちが綿あめやジャガバタやたこ焼きなどを片手に楽しそうに歩いている。そうこうしていると、先のスクランブル交差点ではおみこしが出て、練り回しをしていたりしてすごい人混み。でも、おみこしを担いでいる人たちの明るい笑顔を見ていると、やっぱ、祭りってええなあ、と思ったりする。何を隠そう、僕は大のお祭り好きなので、体調がすぐれないとは言いながら、キッチリとお祭りの雰囲気は楽しみました。

お祭りをそれなりに楽しんだのが悪かったのか、なんだか、また、ノドの調子が悪くなってきた。明日は、会社は予定休なので、今日は風邪薬飲んで、早く寝よ。

2006年7月22日 (土曜日)

或る日、突然、コルトレーン

今日、ふとコルトレーンを聴こう、と思った。もともと、iPod-Videoを買ったおかげで、iPod-miniが、第1線から引退したので、このiPod-miniを活用して、ジャズのコンプリート・ボックスものを落として、体系だって、ジャズ・ジャイアントの演奏を聴いていこうと思ったのだ。

まず、その対象に選んだジャズ・ジャイアントは、ジョン・コルトレーン。テナー・サックスの伝説の巨匠である。恐らく、ジャズ・サックス奏者の中で、歴代最高のミュージシャンであることに、異論を挟む人は少ないだろう。それほど偉大なミュージシャンなのだ。実は、ジャズを聴き始めてから、ジョン・コルトレーンのアルバムを時代を追って、通して聴いたことがない。そんな聴き方に意味があるのか、と問われると困ってしまうが、少なくとも、時代を追って聴いていくことで、時代毎に、そのミュージシャンの演奏スタイルやニュアンスの変化が感じ取れるのではないかと漠然と思ったのだ。

Coltrane_jazzしかしながら、コルトレーンのプレスティッジ時代のコンプリート・ボックスものをハードディスクに落として(なんとこのボックス、CDが全18枚という超ド級のボックスものです)、それぞれの曲をオリジナル・アルバム毎にプレイリストで再編し、聴きやすい環境にしたところで満足してしまい、なぜか、この作業を忘れてしまっていたのだ。それが、である。今日の午前中、iTunesの環境を整理していて、やっと思い出した次第。ああ、なんて僕はええかげんなんやろ。


ということで、続いて、コルトレーンのアトランティック時代のコンプリート・ボックスものをハードディスクに落として、同じように、それぞれの曲をオリジナル・アルバムにプレイリストで再編し、さらに、コルトレーンのインパルス時代のレギュラー・カルテットのコンプリート・ボックスものをハードディスクへ落として、iPod-miniに吸い上げた。CD全32枚、相当な曲数である。

早速、今日は整体の日だったので、整体の往復、久しぶりにiPod-miniをお供に、ジョン・コルトレーンのサックスに耳を傾けたわけだが、これがやっぱり「良い」。まあ、ジャズ史上、最高のサックス奏者なんだから、そりゃあ、その演奏には定評があるわけだが、改めて自分の耳で聴いてみて「素晴らしい」の一言。集中して聴くと飽きるから、間隔を空けながら、しばらく、定期的に聴き進めていきたいね。これで、コルトレーンを再認識することになりそうだ。また、楽しみが増えたなあ。

今日の千葉県北西部地方は、ほんの少しだけ薄日がさした程度で、1日中、どんより曇り空。雨が降らなかっただけ「まし」だけど、なんとなく涼しい、最高気温は26度。おいおい、夏の太陽は、夏の日差しは、夏の暑さは「どこへ行ったんや〜」。

2006年7月21日 (金曜日)

サッカー・新生日本代表に想う

いつまで続くんだろう、この雨模様。今日も朝から霧雨。まあ、傘をさすほどでも無いので、というか、さしても効果が無いので、そのまま駅まで歩く。でも、霧雨って具合が悪くて、眼鏡に細かい水滴が着いて、前が見にくくなる。こういう時って、眼鏡って不便だよな。しかし、各地で、大雨の被害が相次いでいる。被害に遭われた地方の皆さんには、心から、お見舞いを申し上げます。

さて、今日、正式に、イビチャ・オシム氏のサッカー日本代表監督就任が決定した。ジェフ千葉のホームページの「オシム語録」や、単行本で出ている「オシムの言葉」を読んでいると、今の代表にはうってつけの監督人材ではないかと思う。今の日本代表は、高校生が自由をはき違えて、自由を謳歌して、変な自信だけがついて、大学を現役で入れるとタカをくくっていたら、全部落ちちゃった、って感じで、もう自信は粉々、なにもかもに自信が持てなくなって、何が必要で何が必要でないかも判断できないほど、狼狽している状態なのだろうから、言葉を使って、はっきり言いたいことを伝えてくれる年配の指導者の方が良いだろう。

Boston_1とにかく、今の日本代表は全て基本からやりなおしである。テクニックだけでなく、大切なのは、精神面。今の日本代表は一言で言って「ガキ」だ。今回の代表の言動を見て聞いて、とてもプロとは思えん。我々も技術者として、長年、プロとしてやって来たが、トップ下じゃないと嫌だの、海外組を贔屓しているだの、俺には俺のやりかたがあるだの、我々サラリーマンからすると、何言ってんだ、って感じなのだ。


そんなこと言ってたら、サラリーマンは「クビ」である。与えられた仕事、ポジションをまずは「きっちりやる」。そして、実績を作って「積み上げる」。その実績が積み上がって、やっと主張が出来る。それでも、やりたくない仕事だって回ってくる。でも、その時は、業務命令とあらば、引き受けなければならない。そういった、プロとして、チームプレイとして当たり前のことを、当たり前のように出来なくなったら、その集団はもう「プロ」ではない。オシム監督の下で、今一度、技術(サッカー)のプロとしての振る舞いと見識を選手たちに見せてもらいたい。出来るはずだ。期待している。

閑話休題。今週の水曜日、待ちに待った紙ジャケが、手もとに到着した。あの「ボストン」の紙ジャケ2枚。「ボストン・デビュー」(写真)と「ドント・ルック・バック」の2枚。ボストンといえば、鬼才というかヲタのトム・シュルツが率いる、完全ヲタクのロック集団である。トム・シュルツなるヲタクのあんちゃんが、多重録音を駆使しつつ、他のメンバーにも自由に演奏させることなく、そのフレーズの詳細までも細かく指定して演奏させて、録音していったという、なんとも「ヲタク」なロック・アルバムである。

「チューブラー・ベルズ」のマイク・オールドフィールドや「エイジャ」のスティーリー・ダンと同類の録音ヲタクが、その技術の限りを尽くして制作したロック・アルバムで、これがまあ、AORの雰囲気をプンプンさせながら、その音の作りは、仰々しくてドラマチックな「プログレ」そのもの。商業ロックの到達点のひとつとして君臨する「ロック名盤」である。大学時代、これら「ボストン・デビュー」と「ドント・ルック・バック」の2枚は、商業ロックのなれの果てと認識しながらも、その聴き易さとその音の作りの良さから、相当回数聴きこんだなあ。聴く度に「これでいいのか、こんなアルバムに心を許していいのか」と自己嫌悪に陥りながらも、密かに聴き込んだもんだ。

ああ、また、こんなアルバムを手に入れてしまった。また、これから、「これでいいのか、こんなアルバムに心を許していいのか」と、当時ほどではないにしろ、若干の自己嫌悪に陥りながら、「ボストン・デビュー」と「ドント・ルック・バック」の2枚は、ヘビー・ローテーションになっていくのだ(笑)。

2006年7月20日 (木曜日)

新しいジャズ・スタンダード・その4

今日も雨模様。でも、会社の行き帰りは雨に降られなかったので良しとする。これだけ、各地で雨ばかりだと、高校野球の予選が予定通り終わらないのではないか、と心配になる。まあ、我が母校は、2回戦で敗退したので、もう関係無いけどね。残念である。

昨日、歓送迎会で、まあまあ飲んだので、今日はちょっと眠いが、二日酔いではない。次の仕事が始まる8月1日まで、仕事は暇である。日頃、なかなか調べることの出来ない事柄を、ネットサーフィンしながら調べている。これはこれで楽しい仕事なのだが、やはり、昼ご飯を食べると睡魔が襲ってくる。そんな睡魔との戦いの時、ネットサーフィンという単調な作業はとても辛い。そうなると、立って歩くしかない。今日は、煙草を吸うコーナーへ行く回数が増えてしまった。

A_day_in_the_life今週は、ずっと「新しいジャズ・スタンダード」をテーマにブログを書いてきたわけだが、ジャズの世界で、60〜70年代のロック、ポップスで一番カバーされたのは、やっぱり「ビートルズ」関連の楽曲だろうな。ビートルズ・ナンバーのカバーだけで、相当数のアルバムが作られたりするし、1〜2曲をちょっと織り交ぜたりするのも含めると、ジャズ・フュージョンの世界でもビートルズは大人気である。


ビートルズ・ナンバーのカバー・アルバムが一番沢山製作されたのは、ビートルズが実際に活動していた時代なので、まあ、ビートルズ人気に乗っかった思惑が見え隠れするなあ。それでも、ジャズの世界では、優秀なビートルズのカバーが相当数、存在する。

今、パソコンを前にして、アルバム・タイトルが、ずばり、ビートルズ関連の題名のアルバムを思い出しただけでも、ウェス・モンゴメリーの「A Day in The Life」(写真)、ケイコ・リーの「imagine」、ジョージ・ベンソンの「The Other Side of Abbey Road」、グラント・グリーンの「I Want to Hold Your Hand」、セントラル・パーク・キッズの「Play The Beatles」、ヨーロピアン・ジャズ・トリオの「Norwegian Wood」、カウント・ベイシーの「Basie's Beatle Bag」などなど、7〜8枚は出てくる。いずれも、聴き応えのある優秀なカバーばかりである。

こうやって4日間、新しいジャズ・スタンダードについて考えてみて、ビートルズやローリング・ストーンズ、カーペンターズ、アバ、ビリー・ジョエル、エルトン・ジョン、ボブ・ディランなど、60〜70年代、メロディー・メーカーとして活躍したグループやミュージシャンの曲が、新しいジャズ・スタンダードに一番近いところにあるのかもしれない。昨日書いたハービー・ハンコックの、ドン・ヘンリーやピーター・ガブリエルは、ちょっとやり過ぎだと僕は思います(笑)。

一度、誰か、60〜70年代のロック・ポップスをカバーしたジャズだけを特集した本を出して貰えませんかねえ。出たら、絶対、買いますよ。

2006年7月19日 (水曜日)

新しいジャズ・スタンダード・その3

良く降る雨だなあ。昨日から、ほぼ間断無く降り続いている雨。先週の後半は、夏晴れで、うだるような暑さだったので、もう梅雨は明けたか、と思ったんだけどなあ。完全に「戻り梅雨」状態である。

今日は、会社で歓送迎会。久しぶりに、僕も新しい仕事に移るので、送別される方のメンバーである。まあ、送別って、個人的には、あんまり信用していなくて、「お別れするのが淋しいです」なんて、うそ臭くて良くない。「去る者日々に疎し」って諺があるくらいなんだから、どうせ、1ヶ月もすれば、そこにその人がいた事なんて、すっかり忘れてしまうんだけどね。付き合いだから「仕方が無い」。

New_standard一昨日から「新ジャズ・スタンダード」と題して、60〜70年代のロック・ポップスの名曲をカバーして、ジャズ・スタンダード化する動きについて考えているのだが、なかなか良いものが見当たらない。「これは、良いアレンジだ」とか「これはジャズにし易い」と、その時は感心するが、他のミュージシャンが、その楽曲を取り上げることが少ないので、新しいスタンダードとして定着することが、ほとんど無い。

「新ジャズ・スタンダード」というタイトルから、ふと思い出したのが、1996年にリリースされた、ハービー・ハンコックの「ニュー・スタンダード」。このアルバム、まさに、、60年代〜70年代のロック・ポップスの名曲をカバーして、ジャズ・スタンダード化する試みを、かのハービー・ハンコック御大自ら、実践している。

だが、曲がマニアックすぎるんだよな。ドン・ヘンリーの「ニューヨーク・ユニット」やピーター・ガブリエルの「マーシー・ストリート」なんて曲、原曲を知る人がジャズ・ファンの中で、どれだけいるんだろう。確かに、良い意味で、原曲を変容させた好例もあり、中には、原曲よりも明らかに質の面で上回っている曲もある。しかし、原曲がマニアックすぎて、一般大衆が原曲をあまり知らない楽曲をジャズ化しても、それはなかなか「新しいジャズ・スタンダード」にはなりにくいのではないか、と僕は思う。

そんな中でも、ビートルズの「ノルウェーの森」や、サイモン&ガーファンクルの「スカボロ・フェア」は、原曲について、一般大衆もまあまあ良く知っていて、しかも、ジャズ化することで、その質が向上し、演奏する方も聴く方も、その内容を様々な角度から楽しむことができる、つまりは「新ジャズ・スタンダード」として、後世に残る可能性を強く感じさせる演奏となっている。特に、「スカボロ・フェア」は、その主旋律をソプラノ・サックスで演奏すると、かのコルトレーンの名演で名高い「マイ・フェイバリット・シングス」を想起させる、なかなかの雰囲気で、この曲は結構、最近のミュージシャンにカバーされつつある。「ノルウェーの森」は、独特のコード進行が演奏する方としては楽しい楽曲で、こちらも、ピアニスト中心にカバーされつつあるって、それぞれの演奏を比較して聴くと、それぞれの個性が浮き出てきて、聴く方としても、実に楽しい。

新ジャズ・スタンダードって、これからのジャズ・ミュージシャンの「志」ひとつで、どんどん出てくると思いたい。1920年代〜1950年代に生まれたジャズ・スタンダードを繰り返し、練り直し、演奏するのも良いけれど、聴く方からすると、ちょっと飽きちゃうんだよなあ。

2006年7月18日 (火曜日)

新しいジャズ・スタンダード・その2

朝から雨。完全な戻り梅雨。それでも、ここ千葉県北西部地方は昨日から、かなり涼しい気温。先週末から、うだるような暑さで、これではこの夏を乗り切るのもちょっとしんどいなあ、と思い始めた矢先なので、この涼しさは大歓迎。でも、雨が降り続くのは精神的にちょっと辛いなあ。

実は、今日は有休をとっていて、もともと予定休。昨日まで大阪に帰っていたので、今日は「お疲れ休み」である。朝はゆっくり9時まで寝て、午前中は、ちょっと雨が小降りになった隙に、車を出して、重たいもの中心に買い物。昼ご飯は、ひさしぶりに「さぼてん」の弁当を食べたら、一気に睡魔が襲ってきた。

Windy仕方がないので、カミさんが整体に行っている間、ぐっすりお昼寝。昼寝した後、撮りためた「新感覚・キーワードで英会話」を2週間分、一気に見て、久しぶりに英会話のお勉強。この番組は、久しぶりに英会話の番組の中で、録画してまとめて見ている番組で、結構勉強になるんだよな。そうこうしているうちに夕方になって、6時過ぎから晩ご飯。今日は「回鍋肉」。食事後、こうやってブログを書いている。


昨日、新しいジャズ・スタンダード・チューンを、という話をしたんだが、じゃあ、新しいジャズ・スタンダード・チューンで「これは」というものはあるのか、ということで、ちょっとデータベースを調べつつ、このブログで幾つか、聴いていて楽しい、これからの「新ジャズ・スタンダード・チューン」をご紹介しようかな、と思った次第。

最近、ヘビーローテーションになっているのが、アストラット・ジルベルトの「ウィンディ」。このアルバム、ボサ・ノヴァのみならず、当時のポップス・ヒット、ブラジルの伝統的なポップスにも挑戦した1967年発表作品。アストラット・ジルベルトって、決して、上手いボーカルとは言えないけど、声はかわいいし、聴いているだけで、そよ風に吹かれている気分になって、実に心地よい。この「ウィンディ」のアルバムの中で、ビートルズというか、ジョン・レノンの「イン・マイ・ライフ」をカバーしている。これが、何の変哲もない単純なアレンジで、アストラットが爽やかで優しい声で歌い上げていくのだが、これがなかなか心地よい。ボサノバ・ジャズにのった「イン・マイ・ライフ」。アストラットが唄って、こんな感じになるなんて思ってもいなかった。この「イン・マイ・ライフ」って、ジャズ・ボーカルの新しいスタンダードになる可能性を秘めた名曲といっていいと思う。

明日も朝から雨だそうで、なんだか会社に行くのに、ちょっと気合いを入れないといけないような天気ですなあ。

2006年7月17日 (月曜日)

新しいジャズ・スタンダード

大阪から帰ってきました。今日は大阪は朝から大雨。友人とあって、ひとしきり、いろいろと話をして、それから、夕方、飛行機に乗って帰京。東京に着いたら、東京も大雨、しかもなんか涼しい。まだまだ、梅雨明けでは無いなあ。

飛行機は、大抵は、JALに乗るのだが、JAl国内線での楽しみのひとつが、オーディオ番組「Jazz in the Sky」。中川ヨウさんのパーソナリティで、月ごとに、色々と興味深いテーマにあわせたジャズ曲をチョイスして聴かせてくれる小粋な番組。これが、JAL国内線に乗る僕の「楽しみ」のひとつで、今月のテーマは「60年代〜70年代のロック・ポップスのカバー・ジャズ」。

最近、新たなジャズ・スタンダード、つまり、60年代〜70年代のロック・ポップスを素材にした、新しいスタンダード曲はできないものか、と思っている。今のジャズでのスタンダード曲と呼ばれるものの素材となっている曲は、1920年代〜1940年代のミュージカルや映画の主題曲・挿入歌をベースとしているものがほとんど。それと、1950年代、モダン・ジャズ最盛期のジャズ・ミュージシャンが作曲した、所謂、ミュージシャンズ・チューン。なぜか、60年代〜70年代のロック・ポップスを素材にして、スタンダードとして定着した曲はほとんど無い。

今回の「Jazz in the Sky」のプログラムは以下のとおり。

1.ヒア・カムズ・ザ・サン (ニーナ・シモン)
2.フール・オン・ザ・ヒル (トニー・ウィリアムス・トリオ)
3.アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー (タック&パティ)
4.オーヴァージョイド (ダニーロ・ペレス)
5.モナリザ・アンド・マッド・ハッター (バックショット・ルフォンク)
6.恋人と別れる50の方法 (ブラッド・メルドー・トリオ)
7.コール・ミー (英珠)
8.スーパースター (デイヴィッド・サンボーン)
9.ジャスト・ライク・ア・ウーマン (安富祖貴子)
10.マネー・マネー・マネー (ヨーロピアン・ジャズ・トリオ)

ね、曲名を見ると、なかなか、興味深くて、楽しそうでしょ。全ての曲が、ジャズ・チューンとして成功しているとは言い難いが、4曲目の「オーヴァージョイド」、5曲目の「モナリザ・アンド・マッド・ハッター」、8曲目「スーパースター」、9曲目の「ジャスト・ライク・ア・ウーマン」なんかは、新しいジャズ・スタンダード・チューンとして成立しそうな素材であり、それぞれの演奏もなかなか内容があって面白い。まあ、正直言うと、先にあげた曲以外は、なんでこんな曲をジャズ・フォーマットで演奏しなければならないのか、個人的に良く判らない、あんまり、ジャズ・チューンとしては成功しているとは思えないんだけどね。

でも、新しいジャズ・スタンダード・チューンを育てる意味でも、この、60年代〜70年代のロック・ポップスを素材にした「ジャズ・チューン」って、チャレンジとして意義あるものだと思うし、そろそろ、現代のジャズ・ミュージシャンとして、やらなければならないことだと思っている。

2006年7月16日 (日曜日)

今、大阪にいます

昨日は、6年前に急逝した友人の墓参り。仏壇にも線香をあげることができた。忙しい中、世話をしてくれた高校生時代の同級生夫婦に多謝である。

今日は、これまた、高校生時代の別の同級生と可愛い友人とハイキング。夕飯はイタリアン。滑り台のせいで、お尻が痛いけど、楽しかった。ありがとう。

今回のプライベートの帰省、良い気分転換になっている。改めて、皆、ありがとうm(__)m。

2006年7月15日 (土曜日)

今日から大阪です・・・

今日から大阪である。この歳になると、プライベートの世界でいろいろあって、このいろいろある中で、高校時代の友人とかと旧交を温めなおすことになる。まあ、大袈裟に言うと、人生、何が幸いするか判らない。ということで、今回は全くのプライベートでの帰阪となる。

帰阪と書いたのは他でもなく、今でこそ、仕事の関係で仕方なく、千葉県北西部に棲息しているが、大学卒業までは、通算約20年間、大阪に住んでいたのだ。学生時代までの、棲息地域最東端は名古屋までだった。東京なんて、社会人になって、即転勤させられて以来である。そう言う意味では、大阪が僕の故郷ということになる。まあ、僕の両親は名古屋出身なので、今は名古屋に住んでいて、大阪には実家はないんだけどね。

All_the_young_dubes今日は、飛行機での移動になるんだけど、プライベートでの地方への移動の時は、羽田空港の往復、先方についてから目的地までの往復など、交通機関を使った「まとまった時間」があって、この「まとまった時間」を有効に使うべく、iPodが大活躍する。今回は、1970年代、英国のグラム・ロック・グループ、モット・ザ・フープルの紙ジャケを、先週、大人買いしてしまったので、これを一気に聴き込もうかと思っている。


しかし、今日も暑い。昨日は、千葉県北西部地方は、35度を超えたそうなんだが、今日も、朝からうだるような暑さ。こうやって、ブログ更新の為、パソコンをたたいているそばから、汗が額から、首筋から、背中から、流れ落ちてくる。これはこれは、今日の移動は汗だくになりそうやなあ。

夏は生まれ月の関係もあってか、大好きな季節なんだが、暑すぎるっていうもの、なんだか考えもんです(苦笑)。

2006年7月14日 (金曜日)

「ジャズの小径」・7月号の更新です

我がバーチャル音楽喫茶『松和』のジャズ・フュージョン館のコーナー「ジャズの小径」を更新しました。このコーナーは毎月更新のコーナーで、今回は7月号。7月号の特集は「最近、お気に入りのトランペッター」。ジャズの花形楽器のひとつ、トランペット。僕からすると、1980年代前半、天才ウィントン・マルサリスが出現して以降、しばらくの間、生きが良くて、テクニックがあって、歌心があって、個性があって、聴いていて楽しいトランペッターというのが、出てこなかったと感じている。

Oceana特に、聴いていて楽しいトランペッターって出てこなかったよな。しかし、この数年前から、生きが良くて、テクニックがあって、歌心があって、個性があって、聴いてて楽しい、若手トランペッターが出てきた。僕が、その彼らの新譜に手を出すんだから間違いない。「ジャズの小径」では、ライアン・カイザーとティル・ブレナー(写真)について語っています。


さて、自分のホームページ宣伝はこれくらいにして、閑話休題。今日は、恐ろしいほど暑かった。朝8時頃、家のすべての窓を開け放しても、モワーっとするだけで、涼しさが感じられないどころか、熱風と共に湿気が体にまとわりついて、じわっと汗をかく。バルコニーで、庭木を移動させただけで汗が噴き出る。この暑さはなんなんだ。確かに、昨日も蒸し暑かった。でも、今日の蒸し暑さはレベルが違う。

11時前に家を出て買い物に行く。先週から近くのデパートでは、夏のバーゲンを始めているので、夏のブレザー(Cool Biz対応です)を見に行ったのだが、これがもう暑い。駅まで、10分弱歩くのだが、もう汗だく。というか、汗が引かない。日差しは強い、蒸し暑い。今日の暑さはとびきりだ。先ほどニュースで、今日の最高気温、東京〜千葉県北西部地方は、35度を超えたとのこと。暑いはずだ。あ〜、今日は休みで良かった〜。こんな日は会社に行っても、仕事にならんしな。

これだけ蒸し暑いと、今日はビールだな。今日のビールは大変美味しいと思われます(笑)。

2006年7月13日 (木曜日)

今日も飲み会でした・・・

今日も、行きがかり上、飲み会になった。2000年から3年間、全然縁の無い会社同士で、あるサービス事業についてのアライアンスを立ち上げて、その中の最年少だったのが今日、1年ぶりに会った営業マン。歳は一回りぐらい違う、会社は全然別なんだけど、なぜか昔から先輩後輩って間柄って感じの奴で、これが、実にナイスガイなのだ。

1年ぶりに会って、彼は課長に昇格していた。うんうん、当然だろう。さて、彼も彼なりに部下のことを考えている訳で、今日は、彼の部下と3人で飲んだ。何か話してくれ、とせがむので、営業のコツ、仕事のコツ、プロフェッショナルとしての心構えなど、したり顔で偉そうに語るのではなく、少しでも彼らの参考になれば、と思って、今までの経験の中から、体験談を幾つか語ったかな。

部下は上司の鏡と言うが、彼の部下、なかなかの若手営業マンである。その素直さが、良い方向に出れば、きっと良い営業マンになる。そんな可能性を感じさせる若手で、今日は、なんだか得した気分だ。なんだか、今でも、心がほのぼのとしている。良い飲み会だった。

こんな時は、昔、聴きなじんだ、歌詞が判りやすく、感動的な、ニューミュージック系の曲が良い。先週、アリスの想い出を語ったんだが、先日、iPodに落としたアリスのアルバムから、もしも、昔の仲間とコンサートをするなら、という前提で、プレイリストを作った。それを流しながら、帰宅の途に着いた。なんだか、シンプルで実に心地良い。こんなシンプルな通勤音楽の一日があっても良いなあ、と単純に思った。

今日は、徹頭徹尾、ビールだけ。小ジョッキ6杯程度だったかな。ビールだけだと悪酔いしない。しかも、電車に小一時間揺られて帰ると、その間に、酔いが醒めるという利点もある。今、こうして文章を打ち込んでいるが、もう普通の状態に戻っているのでご心配なく。ということで、明日は二日酔いではないのだ。

2006年7月12日 (水曜日)

二日酔いに良いフュージョン

今日、朝5時に目が覚めた。暑い、そして「頭が痛い」。ん、風邪か? とぼーっとした頭で考える。そう言えば、昨晩、昔の仕事仲間と、しこたま飲んだのだった。そう、この頭の痛さは「二日酔い」である。久しぶりだ、こんなに完璧な二日酔い。よくよく思い出してみると、中生1杯から始まって、焼酎をロックで5合ほど飲んだような記憶が蘇る。そりゃ〜あかんわ、飲み過ぎや。頭が痛い、凄く眠い。でも、飲んだ次の日は這ってでも会社へ行くタイプなので、朝ご飯食べて、バッファリン飲んで、胃薬飲んで、フラフラしながら会社へ。

Morning_island今日は、二日酔いで頭が痛いので、通勤の音楽は、ロックなんてとんでもない。こんな朝には、優しい音楽が良い。といって、あんまり優しい音楽だと、歩きながら「寝てしまう」危険性がある。満員電車の中で、立ったまま熟睡する恐れがあり、あの「カックン」がくると、ドッと疲れる。適度に優しく、適度にビートがのっていて、昔から聴きこんだ愛聴盤が良い。ロックは駄目、耳当りの良い音楽だと寝てしまう。


そういう基準で行くと、僕の場合は、ジャンルとしてはフュージョンに落ち着く。そして、適度に優しく、適度にビートがのった、昔から聴きこんだ愛聴盤といえば〜、とぼーっとした頭で考えた時、ひらめいたのが、渡辺貞夫の「モーニング・アイランド」。このアルバム、お気に入りの一枚で、アルバム冒頭の1曲目の表題曲「モーニング・アイランド」のナベサダさんのフルートって、とても優しい音で僕は好きだ。5曲目の「ホーム・ミーティング」は、適度にビートがのっていて、眠たくなった頭をクリアにさせてくれる。今日は、この「モーニング・アイランド」のおかげで、二日酔いながら、まあまあ、気分の良い朝の通勤時間帯だったなあ。

まあ、今日は会社での一日の長いこと長いこと。普通の二日酔いだと、朝、会社について、熱いお茶飲んで、汗をドッとかくと、頭がクリアになってくるものなのだが、今日は全く効果なし。昼食は、しっかりと寿司を食べたが、それでも頭はクリアにならず、眠たくて眠たくて仕方がない。この状態は夕方まで続き、夕飯をしっかり食べて、やっと体調も上向きになった。だから、こうして、ブログを書いている。

いや〜、二日酔いって、いつになっても嫌なもので、辛いものです。えっ、昨晩、あなたが自制して、飲み過ぎなければ、そんな完璧な二日酔いにならなかったはずだ、ですって? はい、その通りです。反省してます。

2006年7月11日 (火曜日)

良い人、良い酒、酔っている

今日はプライベートな話で申し訳ない。今、帰った。酔っている。今日、次の仕事で、また一緒になる会社の人たちと飲んだ。楽しい酒だ。しこたま飲んだ。90年代、6年半、お世話になった会社なので出戻りである。飲み始めて程なく、仕事の話になった。7年ぶりの出戻りなのだが、皆、変わっていない。お互いに熱く語った。熱い想いが伝わった。7年のブランクなんて、なんのその、だ。

恐らく、8月1日になるだろうが、これから、また、あの方々とあの連中と仕事が出来るなんて幸せだ。3ヶ月待った甲斐があったというものだ。4月には、こんな境遇になるとは思ってもいなかった。常識で考えるとありえない。でも、今、そのありえないことが現実となりつつある。僕はついている。

7年前のあの頃は、皆、一生懸命だったし、ひたむきだった。でも、今日、一緒に飲んで、今でも、一生懸命で、ひたむきだ、ということが判った。これからが楽しみだ。荒井由実の曲「やさしさに包まれたなら」が頭の中に、ポッカリと浮かんだ。この歌のように、また、新しい環境で、皆と「想い」をかなえていきたい。


「やさしさに包まれたなら」    作詞・作曲:荒井由実

小さい頃は神さまがいて 不思議に夢をかなえてくれた
やさしい気持で目覚めた朝は おとなになっても 奇蹟はおこるよ

カーテンを開いて 静かな木洩れ陽の やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ

小さい頃は神さまがいて 毎日愛を届けてくれた
心の奥にしまい忘れた 大切な箱 ひらくときは今

雨上がりの庭で くちなしの香りの やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ

カーテンを開いて 静かな木洩れ陽の やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ

2006年7月10日 (月曜日)

タイムマシンにお願い、再び

週明け、朝から仕事なので、さすがに3時起きは辛い。録画で我慢しようと思っていたが、やはり気になったのか、5時に目が覚めたので、テレビをつけてみる。時間的には、サッカーW杯の決勝は終わっているはずの時間なんだが、まだ、やっている。なんだ、延長戦である。流れを見ていると、こりゃ〜両チームともPK戦もやむなし、の雰囲気が漂っている。延長後半5分、ジダンの退場騒ぎがあったりしたが、結局PK戦へ。イタリアの決勝戦のPK戦といえば、アメリカ大会のバッジオの大ふかし。しかし、今回はイタリア5人全員がPKを決め、イタリアが優勝。でも、決勝戦がPK戦で決着がつくっていうのは、なんだか釈然としない。試合としては引き分けなんだからなあ。でも、これで1ヶ月に渡るサッカーW杯は幕を閉じた。これで、僕も、寝不足との戦いは終わった(笑)。次は4年後、南アフリカ大会。

Smb_againさて、話題は変わるが、iTunes Music Storeを巡回していると、たまに「おっ」と思う曲がアップされていることに気づいて、ビックリする。キリンラガーのCMで、17年ぶりに再結成されたサディスティック・ミカ・バンド。オンエアされた曲は「タイムマシンにお願い」。


ヴォーカルを木村カエラが務めた。テレビでこのCMを見ただけでもビックリしたのだが、今回、この曲が、着うた&ネット配信されることになって、iTMSにアップされていたのだ。木村カエラの「タイムマシンにお願い」って、CMで聴いただけでもなかなか雰囲気がよかったので、即、iTMSからダウンロード。このところ、PCに向かってネットサーフィンしている時のBGMとして、結構、ヘビーローテーションになっている。木村カエラのボーカルって、サディスティック・ミカ・バンドの曲に「実にあう」。オリジナルのミカのボーカルに、ツヤとハリを加えたような、実に魅力的なボーカルである。

まあ、バック・バンドのメンバーがメンバーだけに、これまた、木村カエラのボーカルを活かすような、工夫の見える演奏で、これはこれで「ニクイ」。前回の再結成時のボーカルだった桐島かれんは「ちょっとな〜、なんだかな〜」って感じだったけど、木村カエラは「良い」。サディスティック・ミカ・バンドの他の曲も再演して欲しいなあ。「黒船」なんか、全曲、今の技術と木村カエラのボーカルで、再演して欲しいなあ。

動機が単純なんですが、明日からちょっと、サディスティック・ミカ・バンドのアルバムを聴き直そうと思ってます。

2006年7月 9日 (日曜日)

日々雑感・2006年7月9日

今日は朝から雨模様。こちら千葉県北西部地方は、このところ、雨が降りそうで降らない日が続いたので、梅雨でありながら、やっと降ったなあ、という感じ。今日は、午前中は買い物に行って、その後はノンビリした1日。

サッカーW杯3位決定戦、ドイツ対ポルトガルは、3対1でドイツの圧勝。まあ、ポルトガルとしては、この状況でドイツに勝つわけにはいかんからなあ。開催国ドイツ、ホームの利を得て、シュバインシュタイガーの、それはまあ凄いミドルシュート2本+ポルトガルのオウンゴールで3点。ドイツ国民にとっては、こたえられない勝ち方やな。でも、ポルトガルもフィーゴのクロスから1点取って、体面は保ったんだから、双方、なかなか意味のあったナイスゲーム。さあ、いよいよ、明日の早朝3時から決勝戦。

U2_1980_1990昨日、遅まきながら、ケーブルテレビを導入した。もともと2年前に我がマンションはケーブルテレビ対応になってたんだが、「必要ない」というカミさんのツルの一言で導入せず。しかし、このところ、どうも、マンションのBSアンテナの調子が悪く、NHK系のBSチャンネルにかなりひどいノイズが入るので、思い切って、ケーブルテレビを導入。当然、デジタル対応。これで我が家にも「地デジ」対応である。


地デジって、やっぱり画像が良い。見ていて気持ちがよい。これを見てしまうと、アナログ地上波にはもどれんなあ。ケーブルテレビの番組も面白くて、アニメ専門チャンネルがあったり、MTVがあったり、音楽専門チャンネルや、旅行専門チャンネルがあったりで、しばらくはケーブルテレビ探訪の旅で、かなり暇がつぶせそう。

最近、料理を良くする。金曜日は、キャベツ炒飯、昨日は、イタリアン風野菜蒸しを作った。これが、自分で言うのもなんなんだが「旨い」。キャベツ炒飯は、もう人に出せるレベルにまで到達した。自分で食べても旨い。ビールにぴったりの味で、ビールもすすむ。イタリアン風野菜蒸しは、とろけるチーズをタップリのせて、フライパンで蒸すのだが、こちらは、ワインにぴったりの味、完璧に「イタリアン」。そりゃあそうで、バジルやオレガノやパセリをしっかり入れて、加えて、ホールトマトの油炒めをしっかり作って入れるんだから、そりゃあ、完璧にイタリアン。これも、人に出せるレベルにまで到達した。特に、イタリアンと中華は、得意中の得意のジャンル。家では、カミさんに「イタリアンの鬼」「中華の巨匠」と呼ばせている(笑)。

さて、音楽生活と言えば、昨日から、U2にドップリ。昨日は「Boy」をしっかり堪能したんだが、今日は「The Best of 1980-1990」。僕は、U2といえば、この時代のU2が好きだ。今のU2も悪くないが、個人的には、1980年代のU2が大のお気に入り。この「The Best of 1980-1990」、曲目全てが懐かしい。あの頃のU2、良かったなあ。今も良いことには変わりないが、この時代の曲には特別な思いがある。アイルランド出身の若者たちの情熱的なロックが、アルバムを重ねるにつれ、洗練され、熟練され、成熟し、アイルランドから世界レベルのバンドへと飛躍していった1980年代。ロックの新しい流れを感じたあの頃。このベストアルバムには、その頃の熱気が、良い感じで封じ込まれていて、聴いて、今でもなんだか、ワクワクする。

さあ、明日から、また会社勤めの1週間が始まる。でも、会社の行き帰りの音楽タイムは、今から楽しみ。さあ、明日から何を聴いて通勤するかな〜。

2006年7月 8日 (土曜日)

U2の原点「Boy」を久しぶりに堪能

最近、大阪のお嬢が、U2だ、BONOだと騒いでいる。U2といえば、まだ僕が大学生の頃、確か1980年の秋も深まった頃だったと思うが、僕の親しい友人にパンク野郎がいて、これがまた、筋金入りのパンク野郎で、麻雀やるにも、研究室で調べ物する時も、行きつけの喫茶店で珈琲飲んでくつろぐときも、いつでもパンクをカセットに入れて持ち歩いていて、いつでもどこでもパンクなのだ。パンクって、確かに刺激的な演奏で、聞き始めはちょっと刺激的なところが心地よいんだが、もともと音楽的には単純に出来ているので、常に聴いていると、早々に飽きてくる。いつでもどこでもパンクの奴が、僕等友人仲間から疎まれていたは自明の理である。

Boyその「パンク野郎」が、1980年の秋も深まる頃、U2を持ち込んできた。U2のデビューアルバム「Boy」。麻雀卓を囲みながら、またまた、奴がパンクのカセットをデッキに放り込んで、僕たちは「またか〜、また、パンクかよ」と一瞬どっぷり暗くなったのだが、スピーカーから出てきた音に一瞬ビックリ。「これは何だ、これはパンクでは無い」。そう、U2の「Boy」には、今までに無い「何か」があった。


そうそう、大阪のお嬢がU2だ、BONOだ、と叫んでいるので、久しぶりに、いやいや本当に久しぶりに、U2の「Boy」を聴いた。「Boy」は、1980年10月リリースの、U2の記念すべきデビュー・アルバム。ソングライティングのセンスの良さと、初々しいギター・ポップが聴ける1枚。僕は、このU2のデビューアルバムは、先に紹介した、僕の大学時代のパンク野郎に、偶然にも初めて聴かされ、この「Boy」を聴いて、「ああ、やっと、単純な”パンクだけ"の時代が終わった」と感じた。とにかく、パンクの時代は終わったのだ。

U2の音は、パンクのような単純でソリッドな音を踏襲しながらも、当時のニューウェイヴの影響を受けつつ、70年代ロックのアナログチックな、デジタルの演奏から見ると、なんだかちょっと「ヘタウマ」な、人間味のあるアナログな音が、新旧ロックの良さを併せ持った雰囲気が、当時、実に新鮮かつ実に頼もしかった。加えて、商業化されてしまった英国および米国のロック界から出現したのでは無く、アイルランドという思いもしなかった国から、U2が出現したことに、これからのロックのワールド・ミュージック化を垣間見たような気がして、これからの展開に希望を持った(真にその展開が実現されるには、1990年半ばまで待たなければならなかったけど)。

「Boy」の音世界は、アイリッシュらしい哀愁を帯びた、美しいメロディラインをベースに、口ずさみたくなるような曲が散りばめられて、実に素敵なアルバムである。そんな中でも、「I Will Follow」「Out of Control」が、U2の原点を示している名曲だと僕は思う。ああ、懐かしいなあ。1980年を思い出しつつ、今もこのアルバムは、現在のロックにも十分通用する個性を持っていることを再認識した。

大阪のお嬢が、iPodU2限定モデルを「やっても〜た」し、そのおかげで、U2の原点「Boy」を久しぶりに堪能した。音楽を楽しむきっかけって、様々なバリエーションがあって、毎日毎日が、予想もしないハプニングの連続で、楽しいこと極まりない。

2006年7月 7日 (金曜日)

最近のジャズ・トランペッター

「Always 3丁目の夕日」のDVDを借りてきて、つい今しがたまで観ていたので、ブログの更新が遅れた。昭和32年の東京の下町を舞台にした、当時の庶民の生活を描いた人情モノである。昭和30年代の風景を再現するCGは素晴らしいものがあったし、家の調度品や店の雰囲気など、その再現度合いは、実に凝りに凝っている。とにかく、昭和30年代の生活の想い出がある者にとっては、とても懐かしい雰囲気の映像である。

映画自体は、辛口になるが、なんだか、映画のあらすじを観ているようで、当時の人たちの生活をダイジェストのように並べた感じで、ちょっと食い足りなかったなあ。まあ、このテーマで、最近の映画のように、2時間程度でまとめるのには限界がある。しかし、映像はCGも含めて綺麗だ。

Ryan_kisorさて、7月になって、そろそろ、我が、バーチャル音楽喫茶『松和』・ジャズ・フュージョン館の名物コーナー「ジャズの小径」の7月号の更新時期である。毎月更新のコーナーなので、そのテーマをピックアップするのが悩ましくもあり、楽しくもあるのだが、今月のテーマは「最近のジャズ・トランペッター」とした。最近、ジャズの世界で、若手〜中堅のトランペッターが充実してきた、と感じている。


ジャズの世界でトランペットと言えば、花形の楽器で、トランペットの熱いソロ=ジャズの熱気、という図式で、ジャズには、無くてはならない楽器の一つ。そのジャズ・トランペッターが最近、充実してきた。トランペッターが充実してきたということは、ジャズのパフォーマンス自体が活性化されてきたことにつながる。これは、喜ばしいことである。

今、僕のお気に入りのトランペッターの1番手は、ライアン・カイザー。90年のモンク・コンペティション優勝という華々しい実績を引っ提げてデビューしてきたことからも判るように、彼のテクニック、なかなかのものなんだが、そのテクニックをひけらかすことなく、しかも、変にひねりを入れることなく、常に「直球勝負」的な、ストレートなトランペットは好感が持てる。 

そのミュージシャンの本質を見るには、デビューアルバムやその近辺の、つまり、そのミュージシャンの初期の作品、それも出来たらワン・ホーン作を聴く、というのが僕の持論なのだが、そういう意味でいくと、ライアン・カイザーの場合は、2000年にリリースされたワン・ホーン作「Kisor」かな。このアルバム、ワン・ホーン作なので、彼のトランペットが堪能できるのが嬉しい。

彼のトランペットの特徴は、「切れ味良く、しっかりと吹ききる潔さ、そして、エッジが立った切れる感じの音ではなく、良い具合に角が取れた、ほんのりとした温かみがある音」って感じですかね。変なクセも無く、聴きやすく(もう少し、個性があっても良いかなとも思うけど)、とにかく清々しいトランペットです。僕の中で、これからの更なる活躍が期待されるトランペッターのひとりです。しかし、改めて思うんだけど、トランペットやサックスを堪能するには、ワン・ホーン作が一番やね(トランペットの場合、大変やと思いますけど)。

今日は、サッカーW杯の試合も無く、平々凡々な1日。この静かな1日を振り返ると、如何に、この1ヶ月間、サッカーに没入していたかが良く判る。

2006年7月 6日 (木曜日)

アリスの想い出・その3

フランスは強かった。前半PKで取った1点を後半、守りきった。羨ましい。この1点を守りきる強さが日本代表にあれば、豪州戦は勝てただろうに。1点を守りきるゲームの進め方はこうやるんだ、ということをフランスにお手本を見せて貰った気がする。ポルトガルは経験が足らなかった。1点先制されて、後半、時間が経つにつれて、焦りが見え始め、ポルトガルのつなぐ攻めを忘れて、ロングパス1発の単調な攻めに陥ってしまった。う〜ん、サッカーって奥が深いのお。

何はともあれ、今日の夜、明日の夜とゆっくり眠れるのは良いことだ。今日なんて、もう限界。歩きながら、とろ〜んとしてくるし、仕事で机に座ってPCに向かっていると、強烈な睡魔が襲ってくる。眠い。とにかく眠い。この2日間、平均睡眠時間は4時間。眠い。とにかく眠い。今日はグッスリ寝るぞ。

Alice_vさて、この2日間、70年代のフォーク・ロック・グループ「アリス」の想い出をブログに書いてきたが、この「アリス」っていうバンドが、全くマイナーな存在になってしまっているらしく、「アリスの想い出」特集をアップしてから、1日のアクセス数が激減。テーマを変えようかな、とも思ったが、アクセス数目当てにブログを運営している訳ではないので「初志貫徹」。今日は「アリスの想い出・その3」。これが最終回。


「アリス」の歌に限らず、バンドでコピーする曲って、高校時代〜大学時代の、まだまだ短い人生経験の中で、追体験できて、感情を込めて歌える歌をチョイスする訳で、僕の場合、高校時代で言うと「片思い」か「失恋」の歌に集中するし、大学時代になると、浪人時代を経験したことで、「忍耐」「捲土重来」「辛いけど頑張って生きていくぞ」的な歌を、当時の辛い想い出を基に、万感の想いを込めて、歌い込んだりするのだ。

そこで、やっぱり「アリス」である。「アリス」の歌って、「失恋」(それも結構度合いの激しいケースが多くて、たまに自殺しちゃったりする・・・例・帰らざる日々)や、「辛いけど頑張って生きていくぞ」的な歌が結構多い。つまり、「実に女々しい」雰囲気の歌と「実に男々しい」雰囲気の歌と両極端なのだ(これが「アリス」の特徴だったりする)。いきおい、僕の場合、バンドでコピーするとき、「アリス」の曲が多くチョイスされるのも無理は無い。


遠くで汽笛を聞きながら  作詞:谷村新司 作曲:堀内孝雄

悩み続けた日々が まるで嘘のように
忘れられる時が来るまで 心を閉じたまま
暮らして行こう 遠くで汽笛を聞きながら
何もいいことが 無かったこの街で

俺を見捨てたひとを 恨んで生きるより
幼い心に秘めた むなしい涙の捨て場所を
探してみたい 遠くで汽笛を聞きながら
何もいいことが 無かったこの街で

せめて一夜の夢と 泣いて泣き明かして
自分の言葉に嘘はつくまい 人を裏切るまい
生きて行きたい 遠くで汽笛を聞きながら
何もいいことが 無かったこの街で


この「遠くで汽笛を聞きながら」なんかは、当時、良く歌った「十八番」の曲。実は、僕の浪人時代って、この歌にピッタリの、結構、精神的にハードで、心が実に淋しい時期だったので、この歌の雰囲気には当時から共感しっぱなしである。この歌、結構、中年のサラリーマンの方が情感込めて歌うケースに良く出くわすが、どう解釈したって、この歌の雰囲気はサラリーマンの世界では無い。多感な青春時代真っ只中の、どうしようもなく不器用な男の歌である。僕は、この歌を自らの追体験を基に、爽やかに情感を込めて歌い上げる奴って、絶対、信用できる奴だと思っている(今まで、あんまし、出くわしたことはないが)。

さあ、眠たくなってきた。今日は、しっかりと寝るぞ。W杯の試合は、わずか残り2試合である。なんだか、淋しい気分になってきた。

2006年7月 5日 (水曜日)

アリスの想い出・その2

今日早朝の、ドイツ対イタリア戦は劇的だった。準決勝って、双方、決勝戦に出たいので、だいたい前半は、予定調和で、0対0のケースが多い。よって、今日は5時に起きて後半からのリアルタイム観戦として、体力の温存に努めたんだが、なんだなんだ、後半も予定調和の延長。双方、良いプレーはするんだが、どちらかが点を入れて、勝ち切る感じがしない。おいおい、せっかく早起きしたのに。しかし、延長戦は違った。イタリアの「絶対に、絶対に、PK戦は嫌だ」(イタリアはW杯でPK戦は全敗)という気持ちが伝わってきて、ドイツに気迫で勝っていた。そして、延長後半14分の劇的ゴールである。いや〜、こんな劇的なゴールがあるから、W杯観戦はやめられんのだ。

さて、昨日も書いたが、今週の通勤音楽は「アリス」である。70年代の日本のフォーク・ロックの雄の「アリス」である。今日は「アリスII」が通勤の友。この「アリスII」は、アリスの最高傑作と言って差し支えないであろう、日本のフォーク・ロックの名盤である。

Alice_2冒頭の「愛の光」から、ラストの「雪」まで、知る人ぞ知るフォーク・ロックの名曲が満載である。この「アリスII」の収録曲は、今でも全て弾き語り出来るぞ。とにかく、高校時代〜大学時代、かなり練習したもんね。この頃のアリスの曲って、歌詞はシンプルって言うか単純、でも、ビートが聴いていて、フォーク・デュオでフォーク・ロックをやるには最適のアレンジで、本当に、全部コピーさせて頂きました。


特に、冒頭の「愛の光」、4曲目「知らない街で」、6曲目「誰もいない」、7曲目「散りゆく花」なんぞは、ギター2本、デュオで、ばっちり決まったときなんか、もう「カ・イ・カ・ン」。スピード感はあるし、ハーモニーは格好いいし、いや〜、今でも演奏したい曲がぞろぞろ並ぶ。そんな中で、高校時代の僕のお気に入りは、実はA面の3曲目の「おまえ」。歌詞の雰囲気が好きで、高校生だった頃、将来、生涯の伴侶とするなら、この歌に登場するような女性が良いなあ〜、と思っていたことを懐かしく思い出す。純粋だったよな〜。うんうん。


「おまえ」  作詞・作曲 谷村新司

木目の家具を探そうネ 好みのあったコーヒー・カップ
明るいブルーにきめよう うれしそうに君はまた
僕を横目でみつめてる 
そんなお前が、とても、とても、とても

やや小さめのエクレアと アップル・パイを買いました
24歳の男が お菓子の箱を持てたのも
きっと誰かのおかげだよ 
そんなお前が、とても、とても、とても

結婚式の約束も まだはっきりとしちゃいない
もちろん家もないけれど 夢はいつでも大きいと
僕の背中で笑ってた
そんなお前が、とても、とても、とても


この曲、僕の大のお気に入りだったんだが、実は、学生時代、人前で唄ったことが無い。2番の「24歳の男が お菓子の箱を持てたのも」のくだりが、高校生18歳、大学生20歳には年上すぎて唄いにくく、まさか「18歳の男が お菓子の箱を持てたのも」と変えて唄うと、なんだか、若すぎて間が抜けてしまって、歌の雰囲気が良くない。よって、人前で唄うことを断念したことを思い出して、懐かしい気分に浸った。今は、もう歌詞の倍近く歳を取ったので、喜んで「24歳の男が お菓子の箱を持てたのも」と唄いますけどね(笑)。

さあ、明日の早朝は、フランス対ポルトガル。この試合は、話せば長くなるから、ここでは語らないが、前半から観なければならない。さあ、また、明日は寝不足だ。あと3試合。頑張るぞ〜。

2006年7月 4日 (火曜日)

アリスの想い出・その1

「アリス」と言っても、不思議の国の「アリス」では無い。1970年代に活躍した、日本のフォーク・ロック・バンドの「アリス」である。谷村新司、堀内孝雄、矢沢透の3人編成。今を去ること、30年ほど前の高校2年生、不思議なタイミングと縁から、僕は「アリス」のファンになり、フォーク・デュオのかたわれをすることになり、「アリス」の名曲の数々をコピーすることになる。

高校2年の秋、文化祭が終わり、修学旅行も終わり、秋風が少し肌寒く感じられる頃、僕は、ある女の子に交際を申し込んで振られた。なんだか、このまま、受験勉強に没頭するのが嫌になった。そして、フォーク・デュオの相棒となるYは、もともとの相棒であった親友を亡くした。彼は今一度、フォーク・デュオがやりたかった。Yは軽音でフォーク・デュオでならしていた奴でギターが上手いし、ボーカルは味があった。僕は当時ギターは全く弾けなかった。当時、Yにとって、僕の何が気に入ったのかが判らないのだが、Yにギターを教えて貰いながら、Yと2人でフォーク・デュオを結成するに至った。

Alice_1言っときますが、Yはその時既にギター歴5年。僕はコードもしらない初心者(ピアノは弾けたけど)。天と地ほど開きがあるギター・テクニックで、フォーク・デュオをやるんだから、僕も思いきったことをしたもんだ。よくYの家へ泊まりに行って、夜通しギターの練習をした。ギターは当然持ってなかったし、買う金も無かったので、映研の同級生のギターを借りた。受験勉強そっちのけで、フォークギターである。


当時、フォーク・デュオとして、よくコピーしたのが「アリス」。僕たちの声の質が、谷村新司、堀内孝雄と良く似ているという友人たちの言葉を信じて、「アリス」は、I〜Vまで、アルバムの収録曲のほとんどをコピーした。僕たちは、当時の叙情派フォーク、四畳半フォークっていうのが嫌いで、あくまで、ビートに乗った、ストローク中心のフォーク・ロック系の曲調がお気に入りだった。デュオでやって、バシッと決まった時の格好良さって、そりゃーもう快感である。実はこの2日ほど、その「アリス」の全アルバムを聴き通している最中なのだ。

アリスIでいくと、「アリスの飛行船」(ちょっと赤面)、「何も言わずに」(Yのボーカルが格好良かった)、「木枯らしの街」(決まれば格好良いことこの上なし)、「移りゆく時の流れに」(僕の得意ソングでした)、「明日への讃歌」(説明不要の名曲)、などなどをコピーして、映研の部室を借りて、よくミニ・コンサートをやらせて貰った(後輩たちよ、ありがとう〜)。アリスIって、アルバム全体の構成・雰囲気は、実に稚拙なんだが、前に挙げたように、フォーク・ロックの佳作が多く収録されていて、曲を純粋に鑑賞するには(アレンジは、いまいちなんだけどさ)、聴きごたえのあるアルバムだ。けど、一般万民にはお勧めしにくいな。「アリス」のファンだった方、1970年代のフォーク・ロックのマニアの類の方々は一度、聴いてみて下され。

今日、この「アリスI」をiPodで聴きながら、歩いて帰ったんだが、大きな問題点がひとつ。知らず知らずのうちに、左手はコードを押さえ、右手はストローク弾き、気がついたら、結構、大きな声で歌いながら、歩いているのには、自分でもビックリした。

2006年7月 3日 (月曜日)

KCの貴重なライブ音源、再発!

今日はW杯の試合も無く、平穏な1日(笑)。梅雨とはいえ、今日は朝から薄日の差す、まずまずの1日。途中、にわか雨があったりしたが、それも梅雨らしい雰囲気。しかしながら、九州地方や東北地方では大雨になったり、栃木県や岐阜県では激しい突風(竜巻だと思うんだけど)が吹いたりで、今年の梅雨はちょっと例年とは違う、激しい天候変化を伴っており、災害に遭った方々には、心からお見舞いを申し上げます。

さて、僕にとっての、最近の70年代ロックの話題と言えば、キング・クリムゾン(略称KC)の、1997年、突如として、2枚に分けて発売された「エピタフ -1969年の追憶- Epitaph -Official Bootleg: Live in 1969」が、2枚まとめたセットものとして、英国で再発されたことかなあ。1997年、2枚に分けて発売された時には、うっかりしていて、vol.1だけ手に入れて、かなり暫くして、vol.2を探したときには、既に遅かった。流通在庫を含めて、もうどこにも無かった(涙)。

Epitaph_vol1_2これが、なぜか英国で再発された。しかも2枚セット。vol.1は持っていたので、vol.2だけに用があるのだが仕方がない(初盤と同じ2枚別々に出せよ〜)。初盤当時、買いそびれたvol.2欲しさに、この2枚セットをゲット。早速、iPodに落として聴いたのだが、やはり、素晴らしいの一言。音としては、Bootleg音源なので、ダイナミック・レンジは狭く、普通のステレオでは、ちょっと鑑賞に堪える音質ではない。


が、iPodで聴く分には全く問題ない。というか、iPodで聴く方法が鑑賞する方法としては音質的にベストだ。KCのファースト「クリムゾンキングの宮殿」の収録曲のライブが中心なのだが、タイトル曲「クリムゾンキングの宮殿」、冒頭の「21世紀の精神異常者(70年代のタイトル表記のままで掲載)」、A面のラスト、感動の名曲「エピタフ」など、名曲のライブが目白押し。しかも、アルバム演奏に結構忠実にライブ再現されており、1970年前後、このKC(キング・クリムゾン)ってバンド、彼らの演奏技術って凄かったんだ、と改めて、思い知らされる内容となっていて素晴らしい。演奏力としては当時、最高峰に位置づけてもさしつかえない演奏力である。

プログレ小僧の僕からすると、良くこんな音源が出てきたな〜、と感動するコトしきりで、本当に「長生きはしてみるもんだなあ」としみじみと思う。70年代、リアルタイムでプログレ小僧だった僕は、約30年後に、こんな音源が聴けるなんて思いもしなかった。

しかしながら、iPodでじっくり聴いていて、ふと思ったんだが、初盤発売時のCDの音質と比べると、今回発売の2セット盤って、音質的にかなり向上しているように聴こえるのは僕だけだろうか。Bootleg音源でありながら、結構、楽器毎の分離が良く、ダイナミック・レンジも改善されているみたいなので、もし、今回の2セット盤が、リマスター仕直しされているとしたら、これはお買い得である。うん、これならば、1997年盤と、vol.1がかぶっても悔いは無い。

こんな音源が出てくるんだから、70年代ロックのファンも、なかなか止められないよな。今日、改めて思ったんだが、お気に入りの音楽の新たな感動は、心を爽やかに、心をハッピーにさせる。

2006年7月 2日 (日曜日)

まさか、え〜っの結果でした

いやはや、やっぱりサッカーって、何が起こるか判らない。W杯ベスト8第4試合、ブラジルがフランスに完敗。スコアは、0対1の一点差だが、試合内容からして、ブラジルの完敗と言って良いと思う。あんなに、攻めあぐみ、シュートが打てないブラジルを久しぶりに見た。優勝候補最右翼のブラジルの敗退である。今日早朝の、カミさんの友人からの速報メールで結果が判っちゃったんだけど、その後、しっかりと録画観戦して、ブラジルの最後を見届けた次第。

Vossanova_1もう一方の、イングランド対ポルトガルは、延長戦でも決着が着かず、PK戦にまで、もつれ込んだ。それだけ聞けば、白熱の好ゲームだったように聞こえるが、僕にとっては、実に散漫な試合内容だった。イングランドは、後半7分で、足の怪我の具合が悪いとはいえ、主将のベッカムを下げるし、後半17分で、FWのルーニーはラフプレイで一発レッド即退場。

得点チャンスは度々あったにもかかわらず、決定力不足で得点できず、まあ、あれだけ、得点機を逃し続ければ負けるよな。反対に、ポルトガルも決め手に欠け、相手が10人になってからも、散漫な攻撃を続けて、試合を120分で決着させることが出来なかった。意外なサプライズがあったが、なにはともあれ、準決勝は、ドイツ対イタリア、フランス対ポルトガルとなる。まあ、これはこれで、楽しみな試合である。

さて、最近、音楽関係で、ある1冊の本を手に入れて、ちょこちょこと、楽しみしながら、毎日読み進めている本がある。その本、W杯でブラジルが敗れたからという訳ではないのだが、題名は「"BOSSA NOVA" ボサノヴァ」。出版社はアノニマ・スタジオ。B5サイズの装丁が可愛らしい。これが、なかなか、内容のある本で、なかなかに勉強になる。

「ボサノヴァ」については、皆さんはご存じだと思うが、1958年にブラジル、リオ・デ・ジャネイロで生まれ、またたく間にブラジルを熱狂の渦に巻きこみ、アメリカに飛び火し、主にジャズを中心に広く、ポピュラーになった音楽である。この「ボサノヴァ」について、その歴史を、心温まるエピソードと当時の空気を伝える写真と共に判りやすく紐解き、ボサノヴァとは何か、どんなものなのか、が、読みやすい文章とも相まって、判りやすく理解できる内容になってます。

この本を読むと、ボサノヴァがすごく身近になって、ボサノヴァ・ジャズを聴く時、とても参考になるし、また、今までと違った聴き方が出来て、なんだか、すごく得した気分です。ボサノヴァに興味がある方は、是非、ご一読をお勧めします。

しかし、今日は、サッカーの面白さと不思議さを、改めて体験して、さらに、サッカーに没入していきそうな「松和のマスター」でした(笑)。

2006年7月 1日 (土曜日)

さすがW杯、さすがベスト8

昨日のドイツ対アルゼンチンは、実に良い試合だった。実に締まった試合で、特に、スロバキアの審判には拍手を送りたい。優れた審判の適切なゲーム・コントロールで、毎回荒れるドイツ対アルゼンチン戦が、締まった良い試合になった。もともと、アルゼンチンのラフ・プレー(しかも巧妙な)が問題になるのだが、今回も巧妙でダーティーなプレイが実に多かった。それでも、ドイツは耐えに耐え、同点に追いつき、最終的にPK戦に圧勝した。アルゼンチンのサポーターには悪いが、最後に正義は勝つといった勧善懲悪的な試合展開だった。ドイツのサポーターには応えられない試合だったろう。

続いての、イタリア対ウクライナも、3対0という大差ながら、その大差を感じさせない好ゲームだった。イタリア以外のチームだったら2点は失っていただろうな。イタリア伝統のディフェンス「カテナチオ(かんぬきの意)」が炸裂した、驚異的なイタリアのディフェンスが光った試合だった。ウクライナは不運だった。でも、ほんと、点差を感じさせない好ゲームだった。

University_streetW杯ベスト8は体に悪い。昨日は、ドイツ対アルゼンチン戦を最後まで観た。しかも、PK戦の興奮が後を引き、床についた時は午前3時を回っていた。イタリア対ウクライナ戦は録画しておいたのだが、結果が判ってから録画を観ても面白くない。カミさんにも硬く口止めし、朝、ニュースなどは見ないようにして、朝8時に起きて録画観戦。睡眠時間は約4時間である。やっぱり、結果が判らないまま録画観戦って良い。


結構、熱中して観戦できるのだ。熱中して観戦していて、ふと、大学時代に観たW杯って、どこの大会だったかなあ、と思い出した。大学時代にテレビで観たW杯は、1978年アルゼンチン大会である。アルゼンチン悲願の自国開催ではあったが、圧政を強いる軍事政権下でのW杯は、ボイコット騒動もあり、結構、厳しい環境下でのW杯だったという思い出がある。しかも、実力伯仲、スター不在と言われ、どうなることやら、と思ったが、アルゼンチンのケンペスの活躍もあり、アルゼンチンが自国開催で、優勝を決めた。今でも、決勝戦の舞台の、ブエノスアイレスのリバープレート・スタジアム。白い紙吹雪が舞い、ピッチに降り積もる美しい光景を良く覚えている。

大学時代のW杯のことを思い出していたら、やたら大学時代が懐かしくなった。大学時代が懐かしくなったとたんに、頭の中に浮かんだアルバムが、竹内まりやの「ユニバーシティー・ストリート」。このアルバム、竹内まりやの大学卒業記念アルバムとして制作されたが、当の竹内まりやが卒業できず留年してしまったという、なんだか間の抜けたエピソードで有名なアルバム。でも、その内容は、オールディズからウエスト・コースト・ロックまで、幅広くアメリカン・ミュージックの爽やかどころを満載した、実に雰囲気のある、良い意味で「あっけらかん」としたアルバムで、大学時代は、相当愛聴したアルバムである。なんせ、このアルバムの雰囲気は、一言で言って「爽やかで可愛い」んだから、仕方がない。

さあ、今日は、イングランド対ポルトガル。これは絶対見逃せない。大航海時代に遡る、歴史的にもライバルである両国の激突である。そして、フランス対ブラジル。今年のブラジルは不思議とまとまっている。フランスがブラジルに勝利することはちょっと困難かもしれない。でも、これも録画して、昨日と同様、「結果が判らないまま録画観戦」するんだ。さあ、寝不足との戦いも佳境を迎える。

« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  
2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

カテゴリー