そうだよな、鶏口牛後だよな・・・
今日、自分の会社ではない、他社の先輩と飲んだ。その先輩、一部上場企業、中堅ベンダーの執行役員を務めた先輩なんだが、この度、その会社を出て、とあるITベンチャーに転籍した。もとより、今、僕はたいした仕事もなく、時間は余りあるほどあるので、陣中見舞いを兼ねて先輩を訪問した。
ホッとしたし、心強くも思ったのだが全然変わっていない。1年ぶりなんだが、全然、そんなブランクを感じさせない、いつものままの先輩だった。その先輩も食通なので期待して訪問したのだが、期待に違わず、ドイツビールの美味しいお店に連れて行ってもらった。
本場のドイツビールとソーセージを食いながら、サッカーの話や、会社の話、経営の話、いつもと同じように、大いに語り合った。先輩の話を聞いていて「鶏口牛後」という諺を思い出した。「鶏口牛後」って、「鶏口となるも、牛後となるなかれ」を縮めて、「鶏口牛後」というんだが、これは中国の故事成語。その成り立ちは以下のとおり。
小国の韓(かん)は、隣の大国の秦(しん)に降伏しそうになった。蘇秦(そしん)という人が、韓(かん)が降伏してはだめだと思って、韓の王さまにこう言った。「むしろ鶏口(けいこう)となるも、牛後(ぎゅうご)となるなかれ」。 つまり、鶏(にわとり)の頭《小国の王》となっても、牛の尻《大国の家臣》にはなるな、と。韓の王さまはこの演説を聞いて、秦に降伏するのをやめ、ほかの国と同盟を結んだことから、この「鶏口牛後」という故事成語ができた。
転じて、今のビジネス環境に照らし合わせると「大企業の一社員として働くよりも、企業家として小さな会社を経営する」って感じになるのかな。先輩の勇気には感心した。改めて、僕もその「鶏口牛後」の精神は、持ち続けたいと思った。
今日は、とても元気の出る飲み会だった。自分の「想いと志」を再確認できた。先輩に感謝である。また会って、飲んで語りあいたいものである。う〜ん、元気がでたぞ〜。
ということで、今日は音楽の話は無しです。適度に酔っぱらってますので、あしからず。
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