「カリフォルニア・シャワー」の想い出
歩いている。痩せるために歩いている。今週は仕事が暇なので、毎日歩いている。ウィーク・デーに、歩くコースは今のところ2つ。一つは、最寄り駅の一つ手前の駅で降りて1駅分歩く(所用時間35分)。もう一つは、最寄りの駅で降りるが、遠回りして歩いて帰る(所用時間20分)。今日は、後者の短い時間の方のコースで歩いて帰る。この短いコースでも、早歩きすると結構汗をかく。なかなかの運動である。おかげで、最近、ちょっと痩せてきた感じがする。
さて、前の日記にも書いたが、歩くときは、iPodで音楽を聴きながら歩く。今日のウォーキング・ミュージックは、渡辺貞夫の「カリフォルニア・シャワー」である。爽やかで、軽快で楽しく、ウォームな上質のフュージョンである。特に、アルバム・タイトルとなっている「カリフォルニア・シャワー」は名曲名演。今まで何回聴いたかしれない。大好きである。
このアルバムは、僕が大学時代に、フュージョンの深い森の中に、ズブズブとのめり込んでいった切っ掛けとなったアルバムのひとつである。その頃、ちょうど、純ジャズとフュージョンを聴き始めた頃で、渡辺貞夫さんなんて、当然のことながら、全く知らなかった。まず、大学時代、ジャズを聴き始めた当初は、日本人が世界に通用するジャズを演奏するなんて、あんまり知らなかった、まだまだ駆け出しの頃である。
このアルバムを初めて聴いたのは、ひとみちゃんの家(本人が見たら、こんな呼び方やめて!、と言われそうなのだが、いつもの呼び方にすると、匿名じゃなくなってしまうので、本人の了解を得ないまま、バーチャル音楽喫茶『松和』では、親しみを込めて、こう呼ばせていただく)。確か、大学でパッタリ会って、ポール・マッカートニー&ウイングスのUSAツアーのビデオが手に入ったとかで(もちろん、まだ日本に出回っていなかった)、「観に来ない?」と誘われて、ルンルンで彼女の家へ遊びに行った時のことである。
「最近、ジャズ・フュージョンを聴き始めたんだ」ということを話したら、まずはこの「カリフォルニア・シャワー」をかけてくれた。この「カリフォルニア・シャワー」の前奏の部分。軽やかで爽やかなキーボードの音色。そして、満を持して、ズバッと入ってくるナベサダのアルト・サックス。初めて聴いたとき、なんて爽やかで、軽快で楽しく、ウォームな演奏なんだろう、と、単純に感動したのを、昨日の事のように覚えている。
それからというもの、バイトで稼いだ金をつぎ込んで、フュージョン一直線。フュージョンの合間に、勉強するかのように、純ジャズを聴いていたあの頃。大学入ってから2年くらいは、フュージョン三昧だったなあ。純ジャズをしっかりと聴き始めるのは、大学3年生になってからかな。
ひとみちゃん、あなたの聴かせてくれた「カリフォルニア・シャワー」のお陰で、今では、バーチャル音楽喫茶『松和』で、ジャズ・フュージョン館を運営するほど、立派に成長しましたぜ〜。
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はい、ひとみちゃんです。うおぉ、鳥肌が…
そうやねぇ、あの頃はフュージョン最盛期!音を聞くと即座にカリフォルニアの海岸沿いを歩いている気分になれる、すごい音楽ですよねぇ。ナベサダさんは素敵に歳をとっておられて、やっぱりなぁ、って感じです。あたしらも自分の信じた道をとことん進んで素敵に歳をとろう!!(ま、周りの迷惑にならん程度に、ね)
投稿: ひとみちゃん(うげぇ) | 2006年6月 8日 (木曜日) 23時45分
すみませんね〜、ひとみちゃん。良いニックネームが浮かばなくて・・・。
文章を書く上で、調子の良いニックネームを幾つか考えていたんですが、
僕の文章の「雰囲気・流れ・調子」から判断して「ひとみちゃん」に
決定してしまいました。
まあ、バーチャル音楽喫茶『松和』という架空の世界の話として捉えて
いただいて、決して、自分のことだと思わないようにしていただければ、
そんなに鳥肌たたんのではないか、と思われます(笑)。
これからも、たまに登場するかもしれませんが、架空の世界として
捉えていただければ、そんなに鳥肌たたんのでは(しつこい)・・・・。
その折には、平にご容赦をm(__)m。
投稿: 松和のマスター | 2006年6月 9日 (金曜日) 00時02分