キース・ジャレットの「ケルン」を聴く
いや〜、いらっしゃい。バーチャル音楽喫茶「松和」へようこそ(笑)。
朝から、どんより曇り空。朝のうち、少し日差しもあったが、昼前からは、蕭々と雨が降り出した。4月も23日というのに、雨が降り出してからというもの、またまた、少し肌寒い気候に・・・。鬱陶しいなあ。ほんまに4月も下旬か?
今日は、午前中に買い物に出かけ、車を出したので、重いもの中心に買い物。午後からは、昨日からの偏頭痛が悪化したので、バッファリンを飲んで、様子を見ながら、ハードディスクに溜まった録画モノを片っ端から見る。2時間ほど経つと、さすがバッファリン、偏頭痛が和らいだので、昨日できなかったホームページの更新へ。
今日は、バーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャス・フュージョン館」の「マスターのひとりごと」のコーナーと、「懐かしの70年代館」の「まだまだロックキッズ」のコーナーを更新。どちらも、それぞれのジャンルに関する音楽の話題提供のコーナーで、今回は、どちらも書籍に関する情報を一つずつ。どちらのコーナーもリニューアルして2ヶ月になるが、毎週1回の更新ペースに落ち着いてきて、なんとか軌道に乗った感じがある。
ホームページの更新をしながら、今日は、キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」をジックリと聴いた。スイング・ジャーナルの4月号にも特集が組まれているが、このキース・ジャレットの「ケルン」は、ジャズのジャンルで、ソロ・ピアノのジャンルを定着させた名盤中の名盤である。
ただし、この「ケルン」の第一印象は、ジャズ・ピアニストのキースが弾いているにも関わらず、その雰囲気はクラシック的な香りを感じる、おおよそ、ビートの効いたジャズとは、ほど遠い演奏だったので、当時は「これはジャズにあらず」と、一部で叩かれまくったアルバムである。今の耳で聴くと、十分にジャズの要素が感じ取られ、この「ケルン」は、ジャズ・ピアノの歴史的なスタイルを集約して、即興というスチュエーションの下で演奏されたもので、これは十分にジャズの範疇内にある演奏である。
この「ケルン」、全ての演奏が素晴らしいのだが、その中でも、ラストのアンコール演奏「ケルン,1975年1月24日・パート2c」は絶品。僕は、この演奏を聴く度に、音楽の美しさと儚さを感じる。その美しさと儚さ故に、しみじみと感じ入って、胸がジーンとしてくる。音楽の美しさをダイレクトに体験できる、優れた演奏の一つである。
春に聴くキースの「ケルン」は、聴く人をセンチメンタルにさせる。
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