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2006年4月13日 (木曜日)

若き日のハービー・ハンコック

暖かくなってきた。やっと春かな、という気分。今日は、玄関を出ると、「おっ、ぬくいやん」。しかし、目の前に広がるのは、限りなく白い霧・霧・霧・・・。50メートル先が、見えないくらいの霧・霧・霧・・・。実に幽玄な雰囲気に、朝から感動。しかし、この霧のお陰で、電車が遅れて、ちょっと大変。僕の場合は、時間的に余裕も持って、家を出ているので、遅刻の心配はほとんど無いが、電車が着いてから、ダッシュして、階段をかけ上げる人が、結構、いたなあ。つまずいたり、転んだりして、怪我をしないように、影ながら祈るのみ・・・・。

今日は、なぜか、久しぶりに、ハービー・ハンコックを聴きたくなって、若き日の、ブルーノート時代のハービー・ハンコックを聴いている。最近、ハービーは、時々、思い出したように、一過性のスーパー・バンドを結成しては、ツアーをしたりしているが、その演奏は、僕にとっては、残念ながら 「?」。新しい何かは、どこにも見えず、昔うけたパフォーマンスを焼き直したものばかりに見える。勘弁してよ、ハービー。懐メロやないんやで〜。

という思いを抱きつつ、ブルーノート時代のハービーを聴いてみる。う〜ん、若々しくて、キラキラしていて良いねえ。「ウオーター・メロンマン」や「ブラインド・マン、ブラインド・マン」を聴くと、ファンキーなジャズ・ロックをやって「売れてみてぇ〜、ちやほやされてぇ〜」と思いながら演奏しているハービーが微笑ましいし、「インヴェンションズ & ディメンションズ」を聴けば、当時、最先端の、トンガったジャズ(新主流派)を、バンバンやっていて、やっぱ、ハービーは、凄い才能の持ち主やなあ、と感心したりする。どちらのハービーも、それはそれは素晴らしい。さすが、ブルーノートである。ハービーの才能の本質をズバリ見抜いて、プロデュースするとこなんざぁ、アルフレッド・ライオンの面目躍如。

今のハービーを否定する訳では無いし、今のハービーも、ジャズの演奏水準からすると、優れていることは事実。でも、今でも、ジャズのイノベーター的位置付けにいると認識されているハービーが、懐古趣味に走るには、まだ若いのではないか? と思うことも事実。今は無き、マイルスの後継のひとりとして、「聴いてビックリ、聴いて唸る」 ような演奏を期待している。まだまだ、やれるはずだ。頑張れ、ハービー。

それにしても、「ウオーター・メロンマン」は、名曲やなあ (踊・踊・踊)。

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